Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2(サンダーボルトファンタジー トウリケンユウキ) 第13話 あらすじと感想「殤不患VS婁震戒!まさかの策を用いた最終決戦」
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第13話『鮮血の恋歌」あらすじ
逃亡した嘯狂狷(ショウキョウケン)を追う殤不患(ショウフカン)。その殤を怨敵と見定め探し求める婁震戒(ロウシンカイ)。
七殺天凌(ナナサツテンリョウ)を巡り争う剣士たちは運命の糸に導かれ、ついに魔脊山にて激突する。
魔剣が放つ魅了の輝きを前にして、果たして殤不患に勝機はあるのか?
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感想「殤不患VS婁震戒!まさかの策を用いた最終決戦」
- 婁震戒と嘯狂狷
殤不患が喪月之夜を使いこなしボロボロになって敗走することになった嘯狂狷は悪態をついていると、婁震戒と出会ってしまいます。
婁震戒の持つ七殺天凌を見て、「はっ七殺天凌!」と口に出してしまった嘯狂狷は、婁震戒に「知っているのか、この剣を?」と問われ、婁震戒に取り入ろうとします。
しかし婁震戒に殤不患が嘯狂狷を追っているという事も知られてしまったため、七殺天凌の餌食になってしまいます。
これまで様々な策を巡らし一筋縄ではいかないという印象があった嘯狂狷ですが、まさかこんなところで脱落してしまうとは思いませんでした。
婁震戒からのメッセージ
殤不患、凜雪鴉、浪巫謠は3人で嘯狂狷を探します。
凜雪鴉は嘯狂狷に既に愛想をつかし、乗り気ではない様子です。
そんな3人は婁震戒にやられ、『七殺天凌は我が手に有り。魔石山にて待つ』と書かれた手紙と共に吊るしあげられた嘯狂狷の姿を発見してしまいます。
この手紙を読んで、「明らかに罠ではあろうが、この誘い馬鹿正直に乗るつもりかね」と凜雪鴉は殤不患に問いかけ、浪巫謠も「奴は強いぞ」と忠告をするのでした。
そして殤不患も「だからこっちもそれなりの策を用意していかないとな」と応えます。
これまでは殤不患の磨き上げられた剣技や魔剣さえも扱ってしまう自らの強さで困難を乗り越えてきましたが、婁震戒との戦いでは作中でも策を用意すると言っていたので、最終決戦が間近に迫り、またなんらかの伏線がはられた描写でした。
まさかの奇策
婁震戒は殤不患に嫉妬と通り越して恨み憎悪を燃やします。
そんな婁震戒に七殺天凌は殤不患から魔剣目録を奪うように言いますが、婁震戒は七殺天凌だけで満たされていると応え「魔剣目録眼中になし」と言い放ちます。
そこへ殤不患が現れ、かつて諦空として出会った頃とは変わり果てた姿の婁震戒との戦いがはじまります。
七殺天凌の魅了を防ぐため、殤不患は目を背けたまま戦います。
戦闘シーンは手で目を覆いながらも立ち回る殤不患の様子が描写されていて見ごたえがありました。
更に凜雪鴉が加勢に加わりますが、婁震戒は七殺天凌の魔力を使い数の差をものともせず、2人を相手取ります。
その後、用意していた策を実行に移すことにきめた殤不患は、凜雪鴉によって喪月之夜で切られ傀儡となって婁震戒に襲い掛かるのでした。
嘯狂狷が喪月之夜で人を傀儡に変えて操っていた事とそれを殤不患も使えたという第12話の内容が婁震戒への策だとは思いませんでした。
伏線はあったのにこの展開は予想できなかったので少し悔しいです。
策によって追いつめられた婁震戒は、七殺天凌に助けを求めますが、七殺天凌は婁震戒を勝たせることはできるがその後未来永劫婁震戒に囚われ続けることに迷い、婁震戒に魔力は渡さずに凜雪鴉の持つ喪月之夜を直接狙う事を指示します。
しかし凜雪鴉の持っていた喪月之夜は幻術で煙管と入れ替えられており、隙をみた凜雪鴉が喪月之夜を浪巫謠に渡し、浪巫謠が殤不患の支配を解き、殤不患の奥義『拙劍無式・鬼神鬼神辟易』によって婁震戒を討ち取り、七殺天凌を封印します。
七殺天凌が「あの暗闇の中に戻りとうない。震戒―!」と助けを求め、最後の力を振り絞り婁震戒は七殺天凌をつかみ取り崖へと落下していくのでした。
その後、殤不患達は魔剣目録を預けた捲殘雲の元へ行き、魔剣目録に再び七殺天凌を封印しようとしますが、婁震戒に七殺天凌が奪われていたことを知ります。
そして丹翡から巡檢と引き合わされて殤不患の誤解が解かれます。
護印師が立て直すまでの間、新しく3振りの神誨魔械を預かって欲しいと頼まれ、殤不患は「まぁ是非もねぇ」と承諾するのでした。
最後はやはり殤不患自らの力で打ち倒すという熱い展開でしたね。
七殺天凌の助けに応えた婁震戒の最後も恰好がよかったです。
これまでの話の中ではられた伏線も第13話でしっかりと回収されてすっきりとした終わり方でしたので見ていて気持ちが良かったです。
更に、浪巫謠が聆牙の言葉に笑い「心昂れば、ただ吟じ、奏するのみ」と言い、聆牙が「ならば1曲謳いましょうか」というやり取りの後にエンドロールが流れる演出も良かったです。
殤不患と凜雪鴉を狙う禍世螟蝗の元に現れた刑玄という新たな敵も現れ、気になる終わり方でした。
第13話の感想は以上です。