Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2(サンダーボルトファンタジー トウリケンユウキ) 第11話 あらすじと感想「凜雪鴉がキャラ崩壊!イライラしてたからつい婁震戒を吹き飛ばす!」

第11話「悪の矜持」あらすじ
七殺天凌(ナナサツテンリョウ)の美を讃えるためだけに神誨魔械を破壊すべく、仙鎮城を壊滅に追いやった婁震戒(ロウシンカイ)。
だがその前に、破邪の信念で闘志を滾らせる浪巫謠(ロウフヨウ)が立ちはだかる。
魔剣の恩寵に酔いしれる婁と、視界を封じ魅了の魔術を拒む浪。ついに因縁の対決の幕が切って落とされる。
果たして勝負の行方は何処に……
感想「凜雪鴉がキャラ崩壊!イライラしてたからつい婁震戒を吹き飛ばす!」
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殤不患の準備
かつて共に旅をした捲殘雲と殤不患が立ち合いを行うところから始まった第11話。
「槍ならもうちょっと粘れたんだぜ。やっぱり剣は苦手だよ」という捲殘雲に殤不患は「護印師の剣術はお行儀良すぎて性に合わないんだろ」と指摘しますが、捲殘雲はこれまでのことを振り返って「守ってやらねぇと」と言います。
Thunderbolt Fantasyの後日譚にあたる本作ではキャラクター達の成長を見ることができます。
殤不患が魔剣目録を守ることに専念できなくなり、かつての仲間の捲殘雲に預けるというシーンでした。
捲殘雲に「必ず戻る」と宣言し、殤不患は婁震戒との決戦に向かうのでした。
冒頭のシーンが急だったため、前回見逃したかなと不安に思ってしまいました。
確かめてから視聴に戻っても回想かな?どの辺の時間軸だろうと考えてしまいましたが、立ち合いが終わった後の会話で回想などではなく、婁震戒と決戦をする前に殤不患が行った準備のひとつであるということがわかりました。
急激なシーンの変化で状況が掴みにくいところが本作品の難しいところですね。
豹変した嘯狂狷
凜雪鴉と取引を行い、凜雪鴉の罠にはまってしまった嘯狂狷は凜雪鴉の元を訪れ、怒りを訴えます。
あくまでも自分の仕業ではないという態度をとり、更に自分の取り分を主張する凜雪鴉はやっと本性を現したといったところですね。
これまでと同じ口調、同じ態度で嘯狂狷に接している凜雪鴉とは対照的に、取り繕う事をやめた嘯狂狷の態度は逆に清々しく、ちょっと好感度が上がってしまいました。
嘯狂狷は開き直ったあの態度のほうがかっこいいですね。
しかし嘯狂狷は魔剣『喪月之夜』を使って山賊でも引き連れて出直そうかなと言いいますが、その計画性のない悪に、凜雪鴉は『悪の矜持』を解き、袂を分かつ事となってしまいました。
凜雪鴉にとっては用意周到に表の顔を作り上げ、他の者には自分の行いを全く悟られないように知略を巡らせる嘯狂狷の在り方を気に入っていたのですね。
凜雪鴉の八つ当たり
一方、婁震戒は聖剣の行方を探していましたが3振りの剣はどこにも見つかりませんでした。
仙鎮城からでた婁震戒は浪巫謠と出会い、一触即発の睨み合いへと発展します。
「くるりんぱ!聆牙変形!」ってセリフは緊張感に欠けたセリフでしたね。
ちょっと世界観にあってなかったかもと思ってしまいました。
浪巫謠に押され、七殺天凌より力を授かった婁震戒は浪巫謠の攻撃をかいくぐり反撃へと転じます。
黒い影のようになって戦う婁震戒の姿はより禍々しさを演出されていましたが、やはりパペット・エンターテインメントの限界だったかなと思ってしまいました。
婁震戒からの反撃を受け膝をつく浪巫謠でしたが、そこへ凜雪鴉が現れ、婁震戒を一度遠くへ飛ばしてしまいます。
凜雪鴉は戦いに入った理由が「ちょっとイライラしていたので八つ当たりをした」ということで笑ってしまいました。
飄々としていた凜雪鴉の本音が漏れたシーンでもあったかなと思います。
東離の衙門
蠍瓔珞の荒事や仙鎮城での騒ぎを聞き、東離の衙門は混乱を極めていました。
やっと殤不患の誤解が解け協力の体制に入ってくれるのかなと思っていましたが、態度を豹変させた嘯狂狷が現れ、『喪月之夜』を使って東離の衙門を襲撃するのでした。
またしても殤不患がいないところで、婁震戒と浪巫謠が一戦交え、凜雪鴉と嘯狂狷の関係は崩れそれぞれのキャラクター性が崩壊していきます。
主人公なのに若干蚊帳の外とは殤不患少し可哀想な扱いですね。
その分、殤不患VS婁震戒のシーンへの期待が高まります。
第11話の感想は以上です。