多田くんは恋をしない 第7話「泣かれるよりはいいだろ」あらすじ感想

多田くんは恋をしない 第7話「泣かれるよりはいいだろ」のあらすじ
ニャンコビッグが夕飯も食べず、帰宅した様子もないことに気づいたゆい。猫は歳をとるとふらりと旅に出るのだというじっちゃんの言葉に、嫌な想像が掻き立てられた彼女は半べそに。そんな姿を見た山下研太郎の呼びかけにより、ニャンコビッグを探すことになりました。
シャルルとの予定があったテレサですが、ニャンコビッグのことで頭がいっぱいになっている様子に気づいたアレクとともに、ニャンコビッグ捜索に加わることに。
実はシャルル、前日の晩にニャンコビッグを見かけたといいます。その現場に急行する面々。野良猫への聞き込みからニャンコビッグの居場所を割り出しました。
たどり着いた花屋の屋根の上に、ニャンコビッグの姿がありました。視線の先には、白い猫チェリー。そして階段を降りて来たチェリーの飼い主は、山下研太郎の憧れの女性でした。
女性に対して山下が抱くひたむきな思いを知ったゆい。それは自分が思い描く恋愛とは違い、あまりにも純粋なものだったのです。歯がゆさが涙となって溢れてしまったゆいを、テレサが優しく抱きしめました。
淡い恋が激しい色に染まっていく
ニャンコビッグの押しの強さ
公園でチェリーに一目惚れをしたニャンコビッグ、その後も彼女を追いかけてたんですね。
「光良を見守ることができなくなる」なんて言ってたっけ。そんなニャンコビッグとともに多田家から姿を消したモノがありました。それはニャンコビッグの「彼女」。
えっ、彼女?浮気なの?!ではなくて、ニャンコビッグが幼い頃から愛用していてボロッボロの猫じゃらし。寝るときも放さないことから「彼女」と呼ばれてるそうな。ニャンコビッグから言わせれば迷惑千万な呼び名ですね。
愛用の猫じゃらしを何のために持ち出したのか。もちろんチェリーへの求愛!肉食系でガツガツ行くタイプですね、ニャンコビッグ。しかしチェリー、初対面のときと変わらない素っ気なさ。それでもめげずにチェリーの元へ日参するニャンコビッグは、このアニメで一番男らしい。
ほんの1秒の静止が語るもの
ニャンコビッグ探索に向かう面々は、ホテルから出てきたテレサらとばったり顔を合わせます。その瞬間、光良とテレサの視線が交錯し、ほんの一瞬時が止まりました。
前回、光良は恋をしたかもしれない説を繰り広げましたが、やっぱりテレサを意識し始めてるんでしょうか。そのあとはいつもどおりのクールな光良でしたが、だからこそ目立ってしまうちょっとした隙。
肉食系多田ゆい
ゆいはアニメの初っ端から山下けんに憧れてる感じありましたし、銭湯回では山下けんが年上に恋をしていることが判明。
ニャンコビッグ探しに率先して協力をしてくれる山下先輩(とゆいは読んでます)。狭い道で車からかばってくれた山下先輩にポーッとなったゆいに対して、山下先輩はいつもと変わらない様子。片思いを思い知る思う瞬間ですね。
チェリーの飼い主「ちあ姉」(と山下けんが呼んでました)はボーイッシュで美人お姉さん。山下けんとは昔からの知り合いらしく、ちあ姉は何気なくけんの髪に触れてしまえるほどの距離感にあります。嬉しそうな山下先輩を見て肩を落とすゆいが、切ない……。
でもゆいの尊敬すべきポイントは、ここで引き下がらないこと!ニャンコビッグ事件が解決し、よかったねとばかりにゆいの頭をポンポンした山下先輩。同じ距離感なのに。ゆいは山下先輩の恋心の向く先を率直に尋ねたのでした。想像通り、山下先輩はちあ姉を思っている。だけど弟としか思われていないからそれ以上踏み込まず、ちあ姉が笑っていればそれでいいのだと。
恋愛はそんなんじゃない!山下先輩とそんな関係を築きたいわけじゃない!ゆいは山下先輩がちあ姉さんと笑い合う姿を見てもちっとも幸せじゃなかったんですね。泣きながらそれをテレサに訴えるほど。自分から幸せを掴みに行きたい肉食系女子多田ゆい、恐るべし。
草食系山下研太郎
ちあ姉のことが好きだ、とゆいに明かした山下けん。ずっと好きで、だけど弟扱いしかされない。それを歯がゆく思うわけでもなく、ちあ姉の幸せが自分の幸せだと言います。流行りの草食系男子か!
可愛い系男子はみんなこんな感じなんですかね?ガツガツしないし、ガツガツに気づかない。ゆいの思いに応えろとは言わないけど、気づいてあげてほしい老婆心。
シャルルの恋の芽生えが明らかに
テレサの婚約者であるシャルル。ブレスレットを気にするそぶりが前回から気になってました。あれはやっぱりテレサと関係してたんですね。
どうやら幼い頃あのブレスレットをなくしてしまって、テレサとともに探していたようです。もう見つからないからと諦めようとしたシャルルにテレサは「諦めたら終わりだからね!」と某バスケ漫画の監督のようなことを言ったんです。そしてブレスレット発見。
その時のテレサの反則笑顔に陥落しました。と、シャルルはニャンコビッグに打ち明けましたが「なーんてね」と猫相手にごまかす始末。まあ、実際それがきっかけでテレサを好きになったんでしょう。
テレサの思いの矛先に気付き始めた人々
アレクはテレサが光良に惹かれ始めていることに早々に気づいてました。そしてシャルルもまた、日本に来て間もないというのに多分気づいてる。
自分の婚約者が、自分ではない誰かを好きになってしまう危機感。
シャルルは光良たちに語りました。すごく好きな人はいるけれど、好きな人に好きになってもらうのは難しい、と。婚約……してるんだよね?もしかして政略結婚的なアレなんでしょうか。このままシャルルが引き下がるとは思えませんが、だからって強く出る姿も想像できない。
解決イコール幸せではない
ニャンコビッグが無事見つかり、事件は解決したねと伊集院。しかし、山下先輩の恋心を知ったゆいが、深いひと言を言いました。
「事件は解決。ハッピーエンドじゃない」
これ、アニメ後半戦の核になる言葉なんじゃないかと予想します!誰かが幸せになる陰で、誰かが思いを諦めないといけない現実が見えてきた。
ひと言まとめ
ということで第7話をまとめます。
『多田くんの恋は足踏み状態だけど周りの恋は確実に解決へと向かっている』
解決は、幸せとは限らない。テレサがラルセンブルグに戻るまでに光良の恋は実るのか?実ったところでどうにかなるのか?次回も楽しみです!