多田くんは恋をしない 第1話のあらすじと感想 下心が全く見えない激レア男子高校生あらわる!

多田くんは恋をしない 第1話「ほっとけないだろ」1話のあらすじ
男子高校生・多田光良は満開の桜の撮影に訪れました。シャッターを切ろうとするたびファインダーの中に映り込む金髪の少女。
流暢な日本語を話す外国人は自分のデジカメで写真を撮ってほしいと頼みますが、運悪くバッテリー切れ。そこで光良はSDカードを入れ替え、一眼レフで撮影してあげたのでした。
お堀のそばで再会し、返し忘れたSDカードを渡して光良は立ち去りますが、雨宿りをする彼女にまたもや再会。ずぶ濡れで腹の虫が鳴く彼女に傘をさしむけ、祖父の店「多田珈琲店」へ連れて帰ります。
緑と渓谷に囲まれたヨーロッパの国・ラルセンブルグから来たテレサ・ワーグナー。連れと別行動になってしまったといいます。
居間の電話を借りたテレサが見たのは、光良・ゆい・祖父「じっちゃん」3人のお当番表と、モノクロ写真とフィルムカメラが置かれた仏壇でした。
テレサの連れ・アレクが迎えに訪れ一件落着と思いきや、宿泊するホテルにたどり着けない2人。
光良らに案内された「グランドパレス銀座」は彼女たちが考える「パレス=宮殿」ではなく普通のホテル、そして隣にはさっきまでいたはずの珈琲店。
桜舞う新学期、外国人転校生が来ると知って沸き立つ教室の中で、何かを感じた表情の光良。教師の横で自己紹介をしたのはテレサとアレクでした。
下心が全く見えない激レア男子高校生あらわる!
舞い散る桜を背景に、金色のポニーテールが振り向いた瞬間、すうっと時が止まった描写。多田くんは恋をしないんでしょ?しょっぱなから恋するなんて!と思わず前のめりになりましたが、どうやら恋とは違うようです。
人差し指を添えていたシャッターボタンを思わず押してしまうほど、テレサと桜が織りなす景色の美しさに胸を打たれたのでしょう。その後も、光良がテレサに見とれているようなシーンが何度も出てきます。
夜、撮影データを確認していた光良は、とある写真で手を止めます。意図せずシャッターを切ってしまったときに撮られたものでしょう。笑顔のテレサが写っていました。「あ、これ……」何かに気づいた光良。
テレサを見た瞬間に過ぎった不思議な感覚の正体を突き止めたのです。それはテレサの瞳。美しい緑色の瞳は多田家の飼い猫「ニャンコビッグ」の瞳と同じ色をしていました。
それだけ?!けっして「かわいい」とはいえないニャンコビッグと美しいテレサの瞳が同じ色をしていたから、テレサに見入っていたのでしょうか。実はもうひとつ、彼が気づいたのではないでしょうか。
珈琲店で腹ごしらえをするテレサの膝にはニャンコビッグの姿がありました。人見知りのニャンコビッグは自分と同じ瞳をしたテレサに心を許したのでしょう。
いずれにせよ、光良はまだテレサに恋をしていません。
このアニメのポイントとなりそうな描写が、オープニングにも作中にも出てきました。
まずはテレサが居間で見た小さな仏壇。壁には幼児が書いたと思われる父母らしき似顔絵と、黒猫の絵、手作りのメダルが貼られています。
そして仏壇の前には家族写真が立てられています。写っているのは光良とゆい、父と母と推測。
位牌は2つ。光良の両親は亡くなっている設定でしょうか。写真の横には少し傷がついたNikonのフィルムカメラが、レンズのない状態で置かれています。光良のカメラ好きは父親譲りなのかもしれませんね。
電話機のそばには猫の形をした当番表が貼ってありました。ゆい・お兄ちゃん・じっちゃんの3人で掃除(猫トイレ含む)、洗濯、食事(猫の分も)を分担しているようです。3人で暮らしていることがわかります。
なんといってもオープニング。子ども時代の伊集院が涙を流している描写から始まる葬儀のシーンです。その向こうには若かりし頃のじっちゃんに泣きつくゆいと、うつむく光良の姿と祭壇が描かれています。
両親を一度に亡くしたとしたら事故?そういえば作中、伊集院が「光良は高所恐怖症だから飛行機で海外に行けない」と言ったのに対し、光良は「飛行機が嫌いなだけ」と反論するシーンがありました。飛行機にまつわる何らかのトラブルが関係しているのでしょうか。
予想外だったのはエンディング後、転校のシーンです。海外からの転校生として紹介されたのはテレサだけでなく、アレクも一緒。同じ年なの?!テレサは「連れ」と表現していますが、アレクは「おつきの人」「ボディーガード」的役割を担っているようです。テレサの勝手な行動に対してアレクは、しっかりして欲しいと叱ります。「あなたはいずれ……」ここでセリフは断ち切られてしまっています。
テレサはラルセンブルグの高貴な人物だと思われます。護衛のためにアレクは学校やら政府やらに申し入れをして年齢を詐称しているのかもしれないですね。
オープニングには、幼いころのテレサらしき少女が背の高い金髪の青年に一輪の花を渡すシーンがあります。それを影から見ているアレクの表情、うれしそうに見えますが、どうでしょう。「テレサと青年が幸せな誓いを立てた瞬間を目撃した付き人」という私なりのシナリオが立っています。
光良は写真部に所属しているらしいことが分かります。愛機はNikonD7200デジタル一眼レフカメラ。そして注目したいのがレンズです。NIKKOR 50mm 1:1.4というものです。ズームレンズではないのに光良はレンズを回していましたので、マニュアルフォーカスレンズ。
そらく形状から見て、フィルムカメラ時代のレンズではないかと思います。ということは……仏壇の前に置いてあったNikonのフィルムカメラ(FM3Kでしょうか)!レンズが外された状態でした。つまり光良が使っているカメラのレンズは形見の品ということが考えられます。どんな心境でファインダーをのぞいているのでしょうか。
また、テレサが光良に渡したバッテリー切れのデジタルカメラは茶色の可愛らしいデザインでしたが、オープニングでテレサが持っているカメラはシルバーと黒のツートン、NikonのCOOLPIX A900によく似ています。さて、このカメラはどこで手に入れたものなのでしょうか。
これから話数が進むに連れ、写真部の部員が登場すると予想されます。カメラ好きにとっては彼らの機材も見どころのひとつです。
ひと言まとめ
ということで第一話をまとめます。
『美少女テレサを前にしても多田くんは恋をせず、恋をしそうなそぶりも見せない希少な男子高校生だった』
教室にいた三つ編みの少女は誰?両親はどうしたの?このまま恋をせずに終りを迎えるの?次回が楽しみです!