シュタインズゲート24話の感想と考察「ハッピーエンド」

シュタインズゲート24話の感想と考察「ハッピーエンド」

シュタインズゲート 第二十四話「終わりと始まりのプロローグ」

●あらすじ

「未来を司る女神作戦(オペレーション・スクルド)」の概要を理解した岡部は、ラボへ戻って未来ガジェット「サイリウム・セーバー」を用意する。

 

 この内部には血糊が仕掛けられており、紅莉栖の血に見せようと考えたのだ。タイムマシンにはあと1往復ぶんの燃料しかなく、今回のタイムトラベルが最後のチャンスになる。

 

 7月28日に跳躍した岡部は、カプセルトイが並ぶラジ館7階へ急ぎ、カプセルマシンを回した。転がり出てきたのは、まゆりが手に入れるはずだったメタルうーぱ。それを拾い上げた岡部は、紅莉栖と中鉢が出会う事件現場で身を潜めた。

 

 しかし、そこで「サイリウム・セーバー」の血糊が固まっていることに気がつく。窮地に追い込まれたものの、辛うじて血糊の代わりになるものに思い至った岡部は、驚くべき行動に出る。

 

 岡部は紅莉栖にナイフを向ける中鉢を挑発し、凶刃をその身に受けたのだった。死にものぐるいの岡部の姿に恐れをなした中鉢は、論文の入った封筒を奪って逃走する。岡部は駆け寄ってきた紅莉栖をスタンガンで気絶させると、ナイフを腹部に深くまで刺し入れた。

 

 そして、流れ出た血の上に紅莉栖を横たえさせ、自分が「観測した」紅莉栖の姿を再現したのだった。未知の世界線「シュタインズゲート」に到達した岡部は、傷が回復した後、るか、フェイリス、萌郁、まゆり、ダルにラボメンの証しであるピンバッジを渡す。

 ピンバッジには、この世界のどこかで生きている紅莉栖と、7年後に生まれてくる鈴羽のイニシャルも刻まれていた。ピンバッジを配り終えた岡部は、中央通りの横断歩道で紅莉栖と再会する。

 

 彼女は命の恩人にお礼を言うために秋葉原で岡部を探し続けていたのだ。紅莉栖にラボメンNo.004のピンバッジを手渡した岡部はこう言った――「これが、シュタインズゲートの選択だよ」。

◆感想「ハッピーエンド」

●第二十四話の感想です。

シュタインズゲート、物語の最終話となる第二十四話ですが、タイムトラベルを題材にした作品においてありきたりなものでしたが、これまでの物語の展開から、非常に満足のいくエンディングでした。

 

 第二十三話の失敗をやり直すこととなった第二十四話ですが、すっかりいつもの姿を取り戻した岡部倫太郎が頼もしく、安心してすんなりとエンディングまで視聴することができました。これまでにいくつもの世界線で時間に抗い続けた岡部倫太郎ですが、第二十四話でも同様で立ち向かいます。

 

 ただし、今回では岡部倫太郎の横には牧瀬紅莉栖はいません。牧瀬紅莉栖を救うことが目的なのですから当然ですが、不安要素でもありました。しかしそんな不安も取っ払ってしまうほどの鳳凰院凶真ぶりです。
 

 ラジオ会館の階段で牧瀬紅莉栖との再会のシーンでは、岡部倫太郎の表情や言葉から過去を再現しているのか本気で言っているのか少しわからなくなりました。

 

 しかしその後「まさか自分で自分を演じることになるとはな」という岡部倫太郎のセリフによって演技が混ざっていることがわかりました。

 

 もちろんきっと本音や隠しきれない感情も混ざっていたのかもしれません。
 

 サイリウム・セイバーの血糊が固まっていた件で今まで気になっていた、7月28日に聞いた岡部倫太郎の悲鳴のようなものがこれまでに描写されなかった意味がわかりました。

 

 しかしナイフを手で受け止める程度かなと視聴しながら思っていたのですが、岡部倫太郎は予想を超える行動を起こしてくれました。

 

 あの行動は「絶対に失敗しない」そんな決意の表れであったのかなとも思います。

 

 岡部倫太郎が7月28日の過去の自分へかけた言葉「がんばれよ、これから始まるのは人生で一番長く、一番大切な三週間だ」というのはシュタインズゲートという物語そのものを表していたセリフなのかなとしみじみとした気持ちで聞いてしまいました。
 

 かつて***が混ざっていましたが、第二十四話では「OSHMKUFA」と完成されたラボメンバッチにも感慨深いものを感じました。

 

 全員が揃ってラボメンで岡部倫太郎は今まで経験した世界線全てを忘れないという気持ちの証でしょうか。観ていてこちらも笑みがこぼれてしまいました。
 

 そしてラストシーン。岡部倫太郎が牧瀬紅莉栖を想う気持ちを考えながら街を歩くという描写ですが、映画「バタフライエフェクト」を思い出してしまい、牧瀬紅莉栖との再会はないとドキドキしてしまいました。

 

 秋葉原の街の雑踏の中で岡部倫太郎が軽く笑って終わってしまうのかという予想と、それでもまだ先があって欲しいという気持ちが混ざりあい最後の最後まで目を離せませんでした。牧瀬紅莉栖とすれ違ってから会話を交わしてくれて本当にホッしました。
 

 物語は第二十四話で幕を閉じてしまいますが、もう少しシュタインズゲートの物語の未来も観てみたいなと思い少し想像に耽ってしまいそうです。

●第二十四話でのキーワード

・サイリウム・セーバー
・メタルうーぱ
・7年後

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