STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)22話の感想 大脳新皮質のポン酢漬け。 言葉で伝えたかったの!

シュタインズゲート・ゼロ22話の感想はこちらになります。
STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)22話「在在了解のメルト」感想
あらすじ
ラジ館の屋上で寝転がっている牧瀬紅莉栖。そこへ岡部倫太郎がやってきた。雨が降り始め、二人は建物の中へと避難した。牧瀬は岡部の白衣が破れているのに気づき、繕ってやるという。
その間、岡部倫太郎と牧瀬紅莉栖は色々なことを語り合った。口では毒づいたりするわりに、実はお互いがお互いをいたわっているということが分かりかけてきた
。
牧瀬は自分が刺された場所が近くにあるのだと感じていた。岡部がなぜそれを知っているか尋ねると、牧瀬は薄っすらと記憶があるのだと答えた。
何度となく繰り返した時間が、夢であったかのような記憶として残っているのだという。その中には、岡部が必死に椎名まゆりを助けようとしている姿がある。
牧瀬紅莉栖は椎名まゆりを助けたい一心の岡部倫太郎のために、自分が犠牲になることで手助けしたいと望むのだった。
椎名まゆりを助けるために、そのために何度となくまゆりの最期を見届けてきた岡部の心は壊れている、と牧瀬は指摘した。岡部は気づかないふりをしていた自分を認める。そして、今は選択肢は一つしかないという結論に達した。
岡部倫太郎は自分の気持ちを牧瀬紅莉栖に打ち明け、牧瀬はどう思っているのかと尋ねた。牧瀬は岡部の海馬に自分を記憶させるという行動に出た。
牧瀬紅莉栖が帰国するというのを一人で見送った岡部倫太郎は、未来ガジェット2号機を牧瀬に渡した。
ラボでは橋田至が元凶となったDメールを見つけ、オペレーションベルダンディが実行された。ダイバージェンスメーターは動き出し、そして1%を超えた。
岡部倫太郎が椎名まゆりにラボメン№004は誰だと尋ね、まゆりは№004はいないと答えたことで、岡部はここが元の世界線なのだと確信した。
岡部は電話レンジとIBN5100を処分した。
橋田至に阿万音鈴羽から電話がかかってきた。岡部に代われと言い、電話に出た岡部に、第3次世界大戦を防ぐために、ラジ館屋上へ来い、という。
感想 大脳新皮質のポン酢漬け。 言葉で伝えたかったの!
牧瀬紅莉栖が岡部倫太郎に、大脳新皮質をポン酢漬けにしてやるって言った目的は何だったのでしょう。岡部の中に超自我とか選択的抽出を見たのかな。ポン酢? お酢? ヨウ素?
やっぱり牧瀬紅莉栖も、記憶残ってたんですね。何かきっかけがあったのかな、岡部と接してるうちにそうなってきたのかな。でも、最初のDメールを消したあと、まゆりが自分はもう大丈夫だよって言ってて、何だか中の人っぽいです。
岡部と牧瀬のラブラブシーンは、正直にいいます。あんま見たくないです。っていうか、このお話にロマンティックを含めて欲しくない、というのが正直な気持ち。わりとジュヴナイルが好みだったりするので。牧瀬が頬を赤らめる、くらいがちょうどいい。
そう言えば、かの『ダークエンジェル』も、視聴率戦争? 視聴者の希望? かで、本来のストーリーにロマンスが加えられたとか。でも、そこになってからはストーリー自体の面白さが削減されてしまった感がありまして。
まあ、めでたく両思いで、とりあえずは良かったです。
牧瀬紅莉栖も、椎名まゆりも、岡部倫太郎も、それぞれがそれぞれを大事にしてるのですね。だからこそ、自分が傷ついてでも守りたいと思うようになるのですね。相乗効果でさらに結びつきは深くなるのだろうなって思います。
岡部の、心が麻痺してた、壊れてたっていうのも、何だか繰り返すことの影響なのかなって気がしました。本来なら一度きりの人生、それを結果に満足がいくまでやり直すなんて、攻略本を見ないでやるドラクエみたいです。
そんな岡部倫太郎を救いたいのが牧瀬紅莉栖なのですね。自分のために苦しんだというそれだけで岡部のために尽くす価値というか、意義というかを見出せるのだなって感じます。
どこにいても、誰といても自分はそこにいる。そこってつまりは心、牧瀬的に言えば大脳皮質にいるってことなのかも。
さて、日本を発つと言った牧瀬紅莉栖に、岡部からのお土産が、未来ガジェット2号機、タケコプカメラーでした。これ、きっと後々活躍するんですよね。どんな風に使われるのかな、機関の魔の手から逃れるため? 機関の陰謀を暴くため? バージョンアップしたからには、カメラは回転しないってことでいいのかな。
さあ、再び橋田至の娘、阿万音鈴羽の登場になりますね。ってことは、岡部は元の世界線ではなく、さらに別の世界線へ? 物語はこうでなくちゃ。
そして、今度はディストピアではなく第3次世界大戦ですって。じゃあ、一本一本の世界線の行く先は同じなら、撚り合わさったロープの世界線も行きつく先は同じ、つまり破滅の道ってことなの???
さて、第23話はいかに。
寄稿[Chaki524:女性]