シュタインズゲート第15話の感想と考察「どうしても気になるダルのことと岡部倫太郎のアドバンテージ」

シュタインズゲート 第十五話「亡環上のネクローシス」
あらすじ
2036年からやってきた鈴羽は、岡部と紅莉栖に未来の姿を伝えた。SERNがタイムマシンの力で世界を支配していること、鈴羽がレジスタンスであること、「電話レンジ(仮)」がSERNのタイムマシン開発の決定打になったこと……。
そして、岡部がラジ館の前でダルに送った最初のDメールがSERNの通信傍受システムに引っ掛かり、それがラボ襲撃の引き金となったという。DメールをSERNのデータベースから削除すれば、SERNがタイムマシンの開発に成功しなかったβ世界線へ移ることが可能になる。
だが、データベースにアクセスするにはIBN5100が不可欠であり、鈴羽はIBN5100を現在の岡部へ託すため、これから1975年へ跳ぶという。
しかし、鈴羽が乗ってきたタイムマシンは雷雨によって故障しており、起動しなかった。タイムマシンを修理するためタイムリープした岡部は、ラボメンに鈴羽の正体とタイムマシンについて明かす。
タイムマシンの修理をダルに一任した岡部はまゆりの提案を受け、形見のピンバッジを手に鈴羽の父親捜しを再開。ラボメンたちの惜しみない協力に感謝する鈴羽。タイムマシンの修理の目処が見えてきたそのとき、岡部のケータイに街で出会った露天商からの知らせが入る。「ピンバッジの男がわかった」と……。
感想「どうしても気になるダルのことと岡部倫太郎のアドバンテージ」
第十五話の感想です。
偶然にも第十五話では第十四話でおこなった展開予想と考察 *1が、物語の内容と一致し、鈴羽の父親は誰なのかという考察を更に考えさせられる機会となりました。
第十五話を視聴する前の段階で、ピンバッチに関してはダルの前で直接描写が行われなていなかったので、ダルがピンバッチを身に着けていないか観察してみようと思っていました。
しかし物語の内容からすぐにピンバッチの情報の共有が行われ、これに対してダルの反応が知らない様子であったために違うのかなとその時点では思ってしまいました。
その後、タイムマシンの構造が電話レンジによく似ていることや、居残り作業を行っているダルが空を見上げたあとに作業を再開する描写、また冒頭で鈴羽に告げられた2036年の岡部倫太郎と牧瀬紅莉栖の姿から、じゃあダルは?と思ってしまいました。
SERNに一時捕らえられることとなる三人ですが、その場にいなかったために語られなかったからなのでしょう。しかしそこで引っ掛かりを覚えました。
何よりも第十五話においては、いくら似ているといってもダルによってタイムマシンの修理が可能であるという点が印象的でした。
次回の第十六話でピンバッチの正体がわかるのでは?という物語の引きでしたが、実はピンバッチで鈴羽の父親に繋がるわけではないと思っています。
もしですがバレル・タイターのバレルの表記がアルファベットでbarrelと書きバレルではなく実はバーレルで樽という意味だったとしたら…
樽→たる→いたる→はしだいたる→橋田至→ダル
物語は鈴羽の父親探しの展開でしたが、ダルのことで頭がいっぱいになってしまった第十五話でした。
またここで物語の流れについて一旦整理してみます。鈴羽によってもたらされた情報では、岡部倫太郎の送ったメールをSERNのデータベースから削除すれば未来が変わる。
そしてそれに不可欠であるものがIBN5100であるとされています。現在、岡部倫太郎のいる世界線はIBN5100が見つからなかった世界線です。また柳林神社に奉納されていたが、いつのまにか紛失してしまった。萌郁もIBN5100を見つけられずにいます。ここまでが今、岡部倫太郎のいる世界線です。
世界線を移動してしまいましたが、岡部倫太郎は一度IBN5100を入手しSERNにハッキングをしかけています。ここまでで一度結論をだしてしまうと結果的に世界線が実は一番ダイバージェンス1%を超える確率が一番高かったということになります。
展開予想*1と第十五話までの物語との違いが、IBN5100をどこで入手するかです。
物語では1975年にタイムマシンを使い、鈴羽がIBN5100を入手し岡部倫太郎へ託すとしていますが、世界線の移動やタイムリープの繰り返し、そしてその先に待っている衝撃的な結末によって岡部倫太郎はIBN5100についての情報の共有を行っていません。
また鈴羽をDメールで引き留めなかった世界線においても過去から鈴羽が去ろうとした日までではありますが、その期間にIBN5100を受け取っていないという結果にもいきついていません。この結果から1975年でIBN5100を入手することに何か問題があると考えることもできます。
岡部倫太郎達はIBN5100という重要なファクターに大きなアドバンテージを持っていることにまだ気づいていないのです。具体的な時間・場所・そして「そこにある」または「一度入手した世界線を体験した」。これが岡部倫太郎だけがもつ記憶です。
IBN5100について岡部倫太郎がいつ気づくのか、現状行おうとしていることと、いつしか深く考えなくなってしまった自分の記憶と周りの記憶の祖語。これを繫げることで物語の歯車が噛み合うように思います。
個人的に大きく偏った視聴の仕方をしてしまいましたが、いったい鈴羽の父親は誰なのか。探し出せるのか。次回がとてもとても気になります。
また後半で考察のようになってしまいましたが、IBN5100というずっと探し続け、そして再びそれを入手することが具体的な目的となっていることに気が付いてくれるのか。今後の展開と岡部倫太郎に期待しています。
今後の展開予想
第十六話の展開予想
感想のほうで少し触れてしまいましたが、次回第十六話ではピンバッチの正体からはじまりますが空振りすると考えています。
ダルが父親であるという予想のもとでの展開予想となってしまいますが、一見手詰まり状態となり結局見つからないのかとラボメン一同が落胆し再び残念会を開くようなムードになりかけてしまいます。
しかし、@ちゃんねるへダルが書き込んでいるときに、ちょうど@ちゃんねる風に言うとコテハン(固定のハンドルネーム)がbarrelとなっていることに岡部倫太郎が気付き、牧瀬紅莉栖が意味を教えるなんてやり取りの後、ダルが父親であると判明。
ダルと鈴羽が「おー娘よー」「父さん…」ハグなんてやり取りをするのかなと予想しています。
また並行してタイムマシンの修理が完了しますが、完璧に直るというわけではなく過去へ遡れる時間が7月28日くらいまでに限定されると予想しています。
第十五話でのキーワード
・何度でもその二日をやり直す
・8月11日14時21分
・あー…ヘイ、ミスター…アイアムマッドサイエンティスト!イッツソークール!!
●全体の展開予想
第十五話が鈴羽の父親探しであったためと、感想のほうで少し考察させていただいた、1975年には何か問題があり、IBN5100を柳原神社で入手する方針に切り替えるという点のみ追加しその後は第十四話「形面下のネクローシス」での予想と同じです。
考察
ピンバッチに刻印されている文字
作中でのピンバッチの写真をとる描写や公式サイト*2にて、ピンバッチに「OSHM***A 2010」という文字が刻印されていることがわかります。
これらの文字ですが、ラボメンの頭文字をそれぞれとっているのかなと考えています。岡部倫太郎のO、椎名まゆりのS、橋田至のH、牧瀬紅莉栖のM、そして阿万音鈴羽のA。
ラボメンとする全員の名前が入っていないのは、第十四話内でタイムリープした8月11日の時点においてタイムマシンのことを共有し、更に鈴羽の父親探しを行ったのが以上の5人であるからなのではと考えています。
ただしこの考察のおいてもダルが父親であるという予想が前提です。
第十五話の感想、展開予想、考察は以上です。