• STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)第14話の感想と考察「目線のズレ」

STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)第14話の感想と考察「目線のズレ」

STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)第14話の感想と考察「目線のズレ」

シュタインズゲート 第十四話「形面下のネクローシス」

あらすじ

まゆりの命を救うため、タイムリープを繰り返す岡部。だが、どれだけ試みようと、「まゆりの死」という結果は変わらなかった。

 

岡部は萌郁たちの襲撃自体を回避することができないか、と考え、タイムマシンの新情報を入手した、というメールを餌に萌郁を呼び出す。

 

萌郁と再会した岡部はすぐさま彼女の銃を奪い、萌郁がIBN5100を探すラウンダーであることと、彼女たちがラボを襲撃した理由を聞き出すが、彼女の仲間によって岡部は捕らえられる。

 

かろうじて逃走に成功して、ラボへ戻るが、またもまゆりは萌郁の手によって殺されてしまった。

 

タイムリープを行うものの、運命のように同じ結果に収束していくことに絶望する岡部。彼の状況を察した紅莉栖に岡部はすべてを話し、彼女の協力を得ることにする。

 

残された時間が少ないため、5時間前にタイムリープした岡部。

 

まゆりを救う作戦を練り始めた岡部と紅莉栖の前に突然、鈴羽が姿を見せる。

 

すべてを知っているかのように鈴羽は語った――まゆりを救うにはこの世界線がどこにあるかを示す数値“ダイバージェンス”が1%を超えたβ世界線に到達する必要がある、と。

 

彼女に連れられてラジ館の屋上へ赴いた岡部と紅莉栖。落着した人工衛星のかたわらに立って、鈴羽は衝撃の事実をふたりに告げる。「あたしは2036年から来たタイムトラベラー、ジョン・タイターだよ」と。

感想「目線のズレ」

第十四話の感想です。

まず視聴してみて一番はじめに抱いた感想は、視聴する側も引き込まれ作中の岡部倫太郎と一緒になってまゆりを助けるためにはどうしたらいいかと考えていたはずなのに、今回はどこか冷めた目線で視聴できてしまったというものです。

この温度差には、
・前半の岡部倫太郎が語った繰り返しの具体的な内容
・その繰り返しからでた岡部倫太郎の弱音と、どうしても未来は変わらないと挫折
・その絶望感を何度も味わうことになるのなら

とタイムリープマシンを壊そうとする行動
・結果的に8月13日のループを無意味に繰り返す
これらの描写不足が原因なのかなと思います。

 

それによって岡部倫太郎がたどり着いてしまった未来は変わらないという事実、そこからくる絶望感、わかっているがでもとあがき、結局惰性によってループに陥ったしまうという壁の表現がわかりにくかったようにも思います。

 

視聴側は第十三話の衝撃から、どうしたら?どうすれば?と可能性をいろいろな角度で考えていたところにいるのですが、岡部倫太郎側では既に第十四話冒頭の段階で、未来は変わらないことが薄々わかっているが、それでもそんなものはないとあがく段階にいました。

 

このズレが置き去りにされ少し話が飛んでしまったかのような感覚や疑問となり、そのまま物語が進行してしまっているからなのかなと思っています。

 

作中で牧瀬紅莉栖の「5時間前の私はさ、知らないんだよね。あんたが紅莉栖って呼んでくれたこと」というセリフと共に、目に涙をためながら非常に悲しく笑って見せる場面と、その後の「あのタイムマシンやっぱり完璧なんだ」と言ってから見せる満面の笑みという非常に印象深いシーンがありました。

 

ここで牧瀬紅莉栖は牧瀬紅莉栖で同一人物なのですが、勇気づけ一緒に戦うというような決意のあった牧瀬紅莉栖と、5時間前その感情にまでまだいたっていない明確な動機を持たない牧瀬紅莉栖。そこに、寂しさのようなものを感じました。悲しく笑って見せた牧瀬紅莉栖の感じた寂しさと似たもののように思えてしまいます。

 

物語が再び動き始めた第十四話でしたが、タイムリープによってたどり着いた本物のタイムマシン。

 

これから舞台が過去だけではなく未来へいくことも!?なんてことも考えてしまいますが、すぐに実は片道切符と鈴羽にその可能性を否定されてしまいそうですが、続きが気になります。

今後の展開予想

第十四話の展開予想

考えられるのは、鈴羽の説明とタイムマシンの修理作業でしょうか。ラジオ会館に突っ込んでいる状態のタイムマシンですが、未来からきた衝撃で故障していると言われるのではないかなと予想します。

 

それと未来へいける可能性について鈴羽が2036年から過去へいくための片道切符のようなもので未来へいく機能はないと告げられるのではないかと考えています。またここで応急修理に必要なパーツがIBN5100なら代用が可能などとなり再びIBN5100を探すことになるのではないかと展開を予想しています。

 

第十四話でのキーワード
・アークリライトのバイト
・ダイバージェンス

全体の展開予想

第十四話でわかったことを踏まえて予想をたてますと、

 

鈴羽による未来と現在の説明があり、タイムマシンは故障しており一部機能が制限されている状態だと聞かされます。応急修理をするためにはIBN5100が必要となり再度、岡部倫太郎達はIBN5100を探すことになりますが、見つかりません。

 

そこでタイムマシンを用いて過去へ戻りIBN5100を柳林神社に奉納されていた過去から持ち去ります。タイムマシンの応急的な修理が終わりタイムマシンの故障をなかったこととするために7月28日へ戻りタイムマシンが無事着陸するように過去を改変します。

 

そのためには7月28日にラジオ会館で無事中鉢博士のタイムマシンの発表会が行われる必要があり、タイムマシンが突っ込まないことはもちろん、牧瀬紅莉栖の身に起こる事件というものも回避する必要があります。牧瀬紅莉栖のことを鈴羽が敵視していたことから、タイムマシンの開発には牧瀬紅莉栖の存在が必要であり、作中で「タイムマシンの開発された2010年」と言っていたようにβ世界線を「タイムマシンの開発などされなかった2010年」と定めます。

 

そのため牧瀬紅莉栖をラボの研究はもちろんのこと、専攻の分野だけにとどまるよう親子仲の解消などといった過去改変を行い、ダイバージェンス1%の向こう側へたどり着くのではないでしょうか。

 

そして無事に8月14日を迎えることができた岡部倫太郎ですが、タイムマシンが開発されなかった世界線であるために鈴羽と牧瀬紅莉栖の姿はなく、岡部倫太郎にだけ残る記憶を思い出として、そっと物語の幕は閉じるのではないでしょうか。

考察

桐生萌郁の携帯の操作の描写

タイムマシンの新情報が入ったと岡部倫太郎が萌郁を呼び出し、再会した直後に銃を奪うというシーンの中で、萌郁が携帯のボタンを押す描写が合間にありました。

 

ここで考えられるのは、
・会話の録音
・FBへ通話状態とした
・他のラウンダーへ連絡をとった
ということが考えられます。ふたつはFBへの報告のため、また状況をそのまま知らせその後の指示を待つため。

 

他のラウンダーへの連絡というのはSOSまたは岡部倫太郎の発見の連絡ではないかと考えています。その後に萌郁の仲間によって意識を失ってしまった岡部倫太郎という結果から他のラウンダーと連絡をとったのかなと予想しています。

鈴羽の父の正体

作中でニキシー菅でできたダイバージェンスメーターに触れたときの鈴羽の発言から、彼女が未来の岡部倫太郎の近くで育ち教育を受けた存在であるように捕らえられました。

 

鈴羽の自分がジョン・タイターであるという発言から予想*1は外れてしまいましたが、彼女の目的が主としての目的がディストピアとなる未来の回避であることがわかりました。

 

そこで以前第十話で語られた父親に会う事が折角その時代にきたついでの目的であるのではと思い、その内容が正確には、その時代の若かりし頃の父親と会う事であったのではないかなと考えてみることにしました。

 

鈴羽の父親は
・名乗っている名前またはハンドルネームがバレル・タイター
・タイムマシンオフ会に参加するかもしれない人物
・父親はタイムマシンオフ会に参加しなかったこと
に加え今回、鈴羽が未来の岡部倫太郎の近くで育ったという考えをプラスすると、未来の岡部倫太郎の周りには、まゆりはいませんが、工学の知識に長け同じ結末をラボで引き起こしてしまったダルがいたのではないでしょうか。

 

ダルにとっては自分が行ったハッキングにより招いてしまった結果でもありますし、電話レンジの発明はもちろん、その後Dメールを送ることができるようにするための改良、タイムトラベルマシンの制作において改造の実作業を行っています。

 

未来の岡部倫太郎がSERNから逃れ、反逆を企てるのならばそんなダルと協力をするのではないでしょうか。

 

そこでダルについて第十話を振り返るとタイムマシンオフ会に参加する予定があったが岡部倫太郎によって参加せずラボへ帰ってきます。

 

そこから予想できることは、もしかしたらバレル・タイターはダルなのでは?という予想に至ってしまいました。

第十四話の感想、展開予想、考察は以上です。

*1 STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)第五話感想と考察 ジョンタイター=鈴羽ではないと思います

関連記事
コメント
コメント投稿

コメント ( 必須 )

お名前 ( 必須 )

メールアドレス ※公開されません ( 必須 )

サイトアドレス ( 必須 )

CAPTCHA


トラックバック
トラックバックURL
error: Content is protected !!