STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)第十一話の感想と考察「嫌な予感ほど当たると言いますが…」

シュタインズゲート 第十一話「時空境界のドグマ」
◆感想「嫌な予感ほど当たると言いますが…」
●あらすじ
岡部はDメール実験をするために、鈴羽に天王寺の目を引きつけてほしいと頼む。
彼の目論みは失敗に終わるが、ブラウン管工房にある42型ブラウン管こそが「電話レンジ(仮)」によるDメール送信の鍵であると判明した。
電話レンジ(仮)の仕組みを解明できた紅莉栖はDメールに代わり、人間の脳にある記憶データを圧縮して過去の自分に送る方法、いわゆるタイムリープ実験を考案する。
すぐさま「電話レンジ(仮)」をタイムリープマシンに改造するためのパーツを集めてきた岡部だったが、なぜか紅莉栖はためらいを見せる。
紅莉栖によると物理学者である彼女の父親との間に確執があり、タイムリープマシンを完成させた場合、関係を修復できないかも知れない、という。
岡部はそんな紅莉栖に、タイムリープマシンが完成したらいっしょに父親に会いに行こうと約束するのだった。
しばらく泊まり込むという紅莉栖とまゆりをラボに残し、買い物に出かけた岡部のケータイに一通のメールが届く。
メールを開くと「おまえは知りすぎた」というメッセージと、血まみれの人形の首が写し出された。
まゆりの身を案じてラボへ急行した岡部だったが、彼の心配はひとまず杞憂に終わる。
しかし、ダルによるとラボとSERNのネットワークがいつの間にかつながっており、何者かにアクセスされた形跡があることがわかった。
岡部は身辺に近付く恐怖に動揺を隠せなかった。
●第十一話の感想です。
とうとうSERNと岡部倫太郎とが直接繋がってしまいました。
謎のメールの指摘も主語をSERNとすることで「SERNはおまえを見ているぞ」、「SERNにとっておまえは知りすぎた」という内容であったことがわかります。
しかしこのメールは一見脅しのようですが、猶予があったことや被害がなかったことなどから警告や未来からの忠告、岡部倫太郎にこのままではいけないというメッセージでもあったのではないかなと考えています。
薄々今まで感じていたことでありますが、まゆりは岡部倫太郎にとって特別な存在であり、また守るべき対象であることが第十一話ではっきりしました。
作中では危機的な予感を感じた岡部倫太郎が自分のこと、ラボのこと、研究のことでもなく真っ先にまゆりのことを思い浮かべ、周りのことが一切見えなくなるほどである描写がありました。
このまゆりを大切にする気持ちが岡部倫太郎の弱点であり、まゆりに危害を加えることが何より岡部倫太郎にとって嫌なことなのではないかと思います。
これからSERNが本格的に動きだす前触れのように感じた第十一話ですが、続きが待ちきれない気持ちでいっぱいです。
これから起こる事の顛末がなんなのか、予想が当たらないといいなと思っています。
◆今後の展開予想
●第十二話の展開予想
まずSERNと言いたいところですが、タイムリープ技術の完成が先と予想しています。それから検証をする余地もなくSERNの動きがあり、ここでSERNから直接人が送られ、
・ラボメンの拘束
・タイムリープ技術の奪取
などが考えられますが、最悪な予想はハッキングにより秘密を知ってしまったいることへのペナルティーとして岡部倫太郎の最も嫌がる事、まゆりへ危害が及ぶことです。
そしてこれに抗うためにタイムリープを行うのではないでしょうか。
作中では第十一話がちょうど8月11日でした。第十二話で7月28日からはじまった日付の経過が止まるのではないでしょうか。十二話なので8月12日を予想しています。
第十一話でのキーワード
・リフターの正体は42型のブラウン管テレビ
・牧瀬紅莉栖はSERNに通じている
・青森行きの牧瀬紅莉栖との約束
●全体の展開予想
タイムリープ技術の完成とほぼ同時にSERNが直接的にラボへ介入してきます。
タイムリープ技術の完成が間に合ったと言ってもいいような状況です。SERNと会話の余地もなくラボメンの拘束、技術の奪取、ペナルティーとしてまゆりへ危害が加えられます。
それを知った岡部倫太郎は未来ガジェットを駆使し隙を作り過去へタイムリープし、まずはSERNの介入の時間的な猶予を作りだし回避するための準備をします。
ところがどうしても確定した未来であるその事件を回避することができず、過去改変の連続によってできたこの世界線を変えるために更に過去へ遡りひとつずつ過去改変がなくなるように行動します。たとえばIBN5100柳林神社から盗むという行動を行うのではないでしょうか。
過去へ過去へと遡り結果的に7月28日へとたどり着き、牧瀬紅莉栖の事件から救うこと、人工衛星がラジオ会館に落ちないようにすること(第一話のラジオ会館屋上での出来事?)を行いSERNと関与しない未来が達成されます。
その関与しない未来がジョン・タイターの来ない世界線であり、SERNがタイムマシン技術を研究しない未来であり、奇しくもジョン・タイターが岡部倫太郎に臨んだことが達成され救世主となります。
しかし、タイムリープを行った結果ですので、実験のこともSERNの陰謀のこともそれに対抗し続けた岡部倫太郎のことも、誰も知らずに岡部倫太郎の記憶の中にだけしまい込み、岡部倫太郎は日常へと回帰するのではないかと予想しています。
◆考察
●牧瀬紅莉栖はSERNに通じている
作中で牧瀬紅莉栖が@ちゃんねるに書き込みを行っていた描写がありました。
ここで牧瀬紅莉栖はその内容が主に今実験をしていることに対していろいろな角度で他人の意見を聞き議論していたのではないかと考えています。
またそれが一度だけではなく常日ごろから行っていたことであり、いつの間にかSERNとラボのPCが繋がっていたことから研究が筒抜けであったのではないかなとも考えています。
●牧瀬紅莉栖との約束
父親との和解のため牧瀬紅莉栖と青森へ行くと約束した岡部倫太郎ですが、この約束は果たされることがないのではないかなと思っています。
あの描写は大切な約束でもありますが、牧瀬紅莉栖が議論をすることが好きで今はその相手が具体的にはいないと捕らえることもでき@ちゃんねるへの書き込みの内容に繋がると考えています。
そして予想から8月12日から程なく事件が起こり過去へタイムリープするため、12日以降にあった予定である約束は果たされることのない未来へ変化してしまうのではないかなと考えています。
第十一話の感想、展開予想、考察は以上です。