STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)アニメ第八話感想と考察「消えた萌郁とるか君はるかちゃんになってしまったのか?」

シュタインズゲート 第八話「夢幻のホメオタシス」
◆感想「消えた萌郁とるか君はるかちゃんになってしまったのか?」
●第八話あらすじ
ジョン・タイターからのメール「あなたに救世主となってほしい」という内容に、岡部倫太郎は「自分は狂気のマッドサイエンティストであり、望むものは破壊と混沌である」と己を鼓舞するように救世主などとはくだらないと吐き捨て、実験を再開することにします。
岡部倫太郎の持つ「世界線を越えても記憶を維持し続ける」力が本物であり、岡部倫太郎にだけあるものなのか確かめる必要があるため、Dメールの送信者を変えて世界線を移動させる実験をメンバー事に試していきます。
ダルはDメールを送ることには成功しますが世界線の変動はしませんでした。また牧瀬紅莉栖は自分の過去を変えることを嫌がります。そんな中、萌郁がDメールを送りたいと名乗り出ます。Dメールの内容は四日前、携帯電話の機種変更をしたがしないほうが良かったというもの。ラボのメンバー達はそれであれば実験の結果がわかりやすいと賛成します。
萌郁がDメールを送信すると、岡部倫太郎は世界線を移動するときの感覚に襲われます。その後、ラボの様子を確かめると萌郁の姿がラボになく、ラボメン達も桐生萌郁という人物そのものを知らない様子でした。
岡部倫太郎は実験により桐生萌郁という人間そのものの存在を消してしまったのではないかと不安になり、萌郁へメールを送ります。するとすぐに返信があり岡部倫太郎はひとまずほっと息をつくのでした。
8月5日、るかが、先日ラボの前で岡部倫太郎達の話を聞き、自分も過去へメールを送りたいと言い出します。内容は、自分の性別を変えたいというもの。妊娠中にお肉を多く食べると男の子が、野菜を多く食べると女の子が生まれるという噂があるとるかが主張し、岡部倫太郎達は科学的な根拠がないものであり、またるかが悩んでだした結論であることからDメールを送ることを許可します。
またるかがDメールのことを知り実験に参加することからるかもラボメンへと加入します。早速、実験を行おうとしましたが、るかの生まれた年にはまだ携帯電話が普及しておらず、代わりにポケベルに送ればいいと岡部倫太郎がひらめきます。
8月6日、早速るかの母親のポケベルへ、るかがDメールを送ると、岡部倫太郎はまた世界線が移動するときの感覚に襲われます。
ラボの様子はほぼ変わりなく、容姿を見た上ではるかの性別に変化はないと岡部倫太郎は判断しますが、世界線が移動したことから何かが変わってしまったのだと岡部倫太郎は考え続け第八話の幕は閉じます。
●これらを踏まえて第八話の感想です。
第八話では前回に引き続き更に二度移動しました。一度目は萌郁のDメール、二度目はるかのDメールです。二話で初めて会ったときから萌郁の携帯と実験を行う前とでは見た限りでは変化がありません。またダルのように過去を変えても世界線を変えるほどの変化はない場合があります。
ですので、萌郁の送ったDメールはラボメンへ話したものが嘘ではないかと予想することもできます。もし萌郁がIBN5100のある場所を送っていたならと考えると世界線が変動するのも納得がいきます。
また萌郁のDメールの実験結果をしっかりと確認しないまま(何が変わり変化したのかを明らかにしないまま)、世界線が変わるとは岡部倫太郎達は予期していなかった結果にせよ、実験を行い再び世界線を移動してしまいました。まゆりのるかに対する敬称が君からちゃんに変化していたので、るかの性別が変わってしまったのか、果たして何が変化してしまったのか気になります。
しかし、第八話でちょうど世界線という線がねじれて絡まってしまったような印象を受けました。単にるかの性別が変わってしまったのか、それとも萌郁のDメールによって変動した世界線で実験を行ったことで世界線が変わったのかわかりませんし、今後明らかとなる変化がどちらの世界線変動によるものなのかわかりません。今後、世界線移動による変化が明らかとなったときどの実験の結果によるものなのか注意深く見ていこうと思います。
また八話まで視聴して、登場人物達はもちろんそうなのですが、視聴者側も一緒に考えはじめるとまるでラボで一緒に研究をしているように作品へ引き込まれていきます。しかし視聴者側には発言権がないのがとても残念です。
◆今後の展開予想
●第九話の展開予想
次回、第九話では第八話で行った実験の結果がわかりはじめるのではないかと思います。また萌郁が送ったDメールの内容が話していた通りのものなのかと気づく何かが起こるのではないでしょうか。
たとえばIBN5100を貸す前に誰かに貸していたまたは次に貸す予定があるから返却してくれというようなことを柳林神社から言われたりするのでしょうか。
萌郁のDメールの内容がIBN5100のある場所であったなら、萌郁の目的が一応達成され、それを命じていたのではないかと考えられるFBなるものとも繋がりが見えてきてしまいます。またるかの送ったDメールによる変化はまったく予想が思いつきません。るかが女の子になってしまっていたならば未来まで変わってしまうような気もしますが…(ダイバージェンス1%の向こう側にたどり着いたのはるかだった!?)
作中での時間が進むにつれて確定した現在というものが明らかになっていきますが、今回以降からこれまで見てきた過去が変わっていくのだと考えるとお話の展開が一度過去の方向へシフトいくのかなと思います。
第八話でのキーワード
- ホメオタシス
- 鈴羽の「どの辺が?」という発言
- 8月5日14:00
- 8月6日11:54
●全体の展開予想
第八話で世界線が二度移動しDメールの実験による変動は三度目となりました。
第九話にて、この世界線の変動の変化がわかるのではと予想していますが、これから先だいたい第十話から十二話の間で一度、この世界線での結果(作中での進行速度を考えると8月10日前後で何かの事件が起こる)が明らかになるのではないかと予想しています。
そしてそこが折り返し地点のようなものとなり7月28日から10日までの間の期間でDメールで過去を改変し、結果の回避または延長を試行錯誤するのではと考えています。これから起こる結果というものは今考えられるものとして萌郁またはFBによってもたらされるもの。
IBN5100を悪用される、またはラボでの研究タイムトラベルの理論が盗まれる。そしてSERNとの衝突も考えられます。
またこれまでバナナを提供することだけで意図的に関わらせないようにしていたまゆりがDメールの実験を行い過去を変えてしまうなんてこともあるのではないでしょうか。
最終的に一番最初に世界線を移動した日であり事件が起こる7月28日を変え、やっといつもと変わらない8月の10日頃を迎えるのではないかと予想しています。
◆考察
●世界線移動後の牧瀬紅莉栖の反応
岡部倫太郎がDメールによって世界線を移動する度に、牧瀬紅莉栖はそのおかしな態度や言動から世界線を移動してきたことに毎回気づいていました。
今後世界線を移動した後に、牧瀬紅莉栖とであればDメールを用い過去を改変し世界線が変動したという前提で相談が行えます。ただ、今回まで牧瀬紅莉栖のタイムトラベルや時間に対する考え方が作中で描写されていません。
ジョン・タイターが@ちゃんねんで発信していた世界線が移動するという理論をラボの会議などで共有したのか、そのような考え方のもとに判断しているように見えます。
また牧瀬紅莉栖が岡部倫太郎の過去改変またはその結果の回避において重要な相談相手、重要な存在になるほど事件や事故に巻き込まれる可能性があがり時間は過去ですが、牧瀬紅莉栖が刺され血を流し倒れているといったあの場面にも岡部倫太郎が深く関係していたのではと考察しています。
第八話の感想、展開予想、考察は以上です。