STEINS;GATE(シュタインズゲート)アニメ三話感想 本当に天才ハッカーダル!?と現実になる機関の陰謀

STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート) 第三話「並列過程のパラノイア」感想
男性からの寄稿になります。ネタバレしておりますので、
はじめに第三話の話の流れを簡単に整理します
物語は第二話の続き、ラボへ牧瀬紅莉栖が訪問してきたところからはじまります。
岡部とダルはゲル状になったバナナが元の房へと戻ったという実験結果に興奮し、そこで起こったことについて考えることができずにいましたが、牧瀬紅莉栖はすぐにゲル状になったバナナ(ゲルバナ)の検証に入ります。
牧瀬紅莉栖はその後、電話レンジ(仮)について教えて欲しいと要求しますが、岡部はこれをラボの秘密として拒否してしまいます。
しかし岡部とダルとでは電話レンジ(仮)の仕組みを持て余していたようで、岡部の半ば強引な判断で牧瀬紅莉栖もラボのメンバーとして加わることとなりました。
検証を行う中、28日のお昼頃に放電現象が起こっていたことが発覚します。さらにちょうどそれはラジオ会館で事件が起こった時間であり、オカリンがダルへとメールをした時間にダルの携帯電話は電話レンジに接続されており電話レンジ(仮)の動作チェックを行っていたことがわかります。
早速、牧瀬紅莉栖の提案によりその状態の再現が行われましたが、電話レンジは乗っていた机を割り床に穴が開く程の異常な放電をし、その結果電話レンジに接続されていた携帯電話には先ほど送ったメールのはずなのに過去の受信としてメールが届いていました。
この結果にオカリンは電話レンジ(仮)はタイムマシンだと仮説を立て、牧瀬紅莉栖はタイムマシンという言葉に動揺しその場を去ってしまいます。
その後、オカリンとダルは徹夜で先ほどの過去へメールを送るという結果の再現に挑戦しますが、メールの再現どころか電話レンジ(仮)でバナナがゲル化することもなくなってしまいました。
ダルが息抜きに欧州素粒子原子核機構SERN所有のLHCという高エネルギー物理実験装置の画像をみていたところ、オカリンがSERNについてダルへ質問がはじまりタイムトラベルの実現のひとつにミニブラックホールを用いることについて議論がはじまります。
LHCを用いてミニブラックホールが生成できるかもという噂から「火のないところに煙はたたない」と半ば強引に、岡部倫太郎はダルにSERNへのハッキングをしタイムマシンのヒントを手に入れろと命令します。
ラボの前での鈴羽との会話の中で岡部倫太郎はIBN5100の特殊性に気づかされ、掲示板サイト@ちゃんねるでジョン・タイターと名乗るものへ接触し、ジョン・タイターのいうSERNの企みを阻止するにはIBN5100が必要なことを知ります。
また他者とは違う質問をした岡部倫太郎にジョン・タイターは興味を持ち、「これから世界に起こること、自分の目的」などが書かれたメールを岡部倫太郎に送り、いつか話をしたいと岡部倫太郎へ持ち掛けます。
日付は変わり7月31日、突飛で強引な命令であったにも関わらずダルはSERNのIDを苦労して手に入れることに成功します。
これにより、SERN内での一部のメールを読んでいくと「Zプログラム実験レポート」の中にミニブラックホールの生成実験には成功しているという情報を得ることができました。
自分の予想が当たっていたことに興奮しその先を急かす岡部倫太郎でしたが、レポートにはZプログラムの実験により重大な人身事故が起きていたことを知ってしまいます。第三話はここで幕を閉じます。
これらを踏まえて感想です。
今回は「取り返しのつかない一歩を踏み出した」という印象でしょうか。
物語の中での行動範囲がラボと食堂、その帰り道でのラボの前、インターネットと非常に狭い中で展開していきましたが、内容はもはや世界スケールです。
これまで単語としてでてきていたSERNへハッキングを仕掛け目的としていたブラックホールの情報をつかみますが、Zプログラムという謎の実験をSERNが行い、またその実験の中で重大な人身事故が起こっていたことを知ってしまいます。
これから起こるであろう大きな騒動に自分から片足を突っ込んでしまったように感じ、非常にまずいのではと思ってしまいます。
まず先に驚いたことが、岡部倫太郎のダルへのSERLへのハッキングを仕掛けろという一見無茶振りのやり取りでしたが、ダルが本当にやってしまった上に本当にできる技術を持っていたことです。
そして岡部倫太郎の要望とは少し違う形でしたが虚言ととらえず実行に移したということが、岡部倫太郎の本気の度合がわかっており、ダルと岡部倫太郎の付き合いの長さが垣間見えたような気がします。
また印象深かったものがまゆりの差し入れのおでん缶を二人で食べていたシーンです。牧瀬紅莉栖が去ってしまったことに悲しい顔をしたまゆりへ牛筋とちくわを交換しようと持ち掛けていましたが、あれは照れ隠しで実は岡部倫太郎が「もうもらった」と言っていた牛筋ははじめから自分のもので交換などはしていなかったのではないでしょうか。
岡部倫太郎の意図を組んだからこそのあの笑顔だったのでしょうか。岡部倫太郎の普段厨二病という仮面で隠している内面がほんの少し見れたちょっとした嬉しさ。
またまゆりにはそうさせる何かがあるのかなと今後まゆりの過去にも期待したいです。
今後の展開予想
第四話の展開予想
第四話の展開ですが、まず第一にいろいろなことを知ってしまった岡部倫太郎とダルが今後どうするかという話になるのではないでしょうか。
虚言で自分の恐怖する感情に蓋をしてマッドサイエンティストとしてあくまでも自分の電話レンジ(仮)の研究を貫こうとする岡部倫太郎とそれを止めにかかるダルといった構図です。
そして途中退場してしまった牧瀬紅莉栖もその後の電話レンジ(仮)での実験の牧瀬紅莉栖が立てた仮説をもってやってくるのではないでしょうか。
そして素人のやったことですからやはりSERN側からの動きがあるのかなと思います。
SERNにはやはりIDをハッキングしメールを閲覧したことがばれていて、調査の手が秘密裏にラボメン一行に迫るのではないかと思います。
第四話でのキーワード
- 電話レンジ(仮)
- SERN
- IBN5100
- 世界線
- Zプログラム
全体の展開予想
まだまだ第三話目ですので先を見通すのはなかなか難しいですが、第三話までに出てきたワードによって展開をつなげていくことができるようになったかなと思います。
まずこれから敵対といいますか何か大きな事件へラボメン達は巻き込ます。相手はやはりSERNです。
IBN5100を探し出し、そのIBN5100でこれから登場するであろう何かを解読し電話レンジで過去へ届けるのでしょうか。
第三話作中の牧瀬紅莉栖の「8月中には日本を離れる」といった言動から物語の展開の期間もこの夏までと捕らえました。
7月28日の事件を変えるというものがゴールとしておきますが、やはり7月28日へ強引につなげただけですが繋げることはできますが、牧瀬紅莉栖が倒れていた件や人工衛星とみられるものが何であったのか、そういったゴールと見据えている事件はSERNとはまだ繋がらず今持っている情報も足りません。
なぜゴールを7月28日としているかなのですが、やはりこのお話は岡部倫太郎のお話であって、あの事件から岡部倫太郎と世界がズレていっているように感じるからです。
考察
牧瀬 紅莉栖
1話目から登場しているにもかかわらず他の登場人物と違い、ひととなりの紹介がないのは意図的でしょうか。
彼女は必ずキーとなるときに居合わせるように思います。
岡部倫太郎との会った回数もかなり少なく、ラボメンとして加入しましたが彼女を仲間に引き入れられるかが岡部倫太郎の重要な役目のような気がします。
電話レンジ(仮)実験でのダルのメール
作中では「岡部倫太郎は変態」とダルが言っていましたが届いたメールは「オカリンはH」でした。
「岡部倫太郎はHENTAI」と打ったのではないかと思います。ラジ館での事件でも岡部倫太郎のメールはダルに3通に分かれて届いたと言っていたので一定のメールの容量で一回毎に送信できる事が変わってくるのでしょうか。
2通目がきたという描写もなく、またダルの3通になってきたダルの携帯側でのメールの文面までなかったので(たしかタイトル日付の一覧の描写だったと思います。)共通性をみつけることはできません。
またバナナの場合も房毎いれるとゲル状に変異するのみで一本にちぎった場合は元の房に戻る。といったことから何かの制約があるのかもしれません。
さらに徹夜で検証実験を行っていたり、ゲル化するだけのときは日常的に実験をしているようでしたので他にも条件があるように思います。
●萌郁のメール
一見、萌郁のメールは迷惑なようにも見えますが、作中に何げなく送られてくるのでその描写から日付と時間を確認することができます。今回も徹夜明けの作業後に迎えた朝は7/30であることがわかりました。
●鈴羽の態度
メールについての物騒な発言やIBN5100について過剰な反応。また取り繕うように@ちゃんねるで見たという発言から何かを隠している。
もしくは岡部倫太郎達ラボのことを監視しているようにも捕らえられます。
ただの隣人とのなんのとりとめのない会話ではなく鈴羽と会話をするときは意味のあることを話すのではないかと考えています。
●世界線について
作中ジョン・タイターは「世界線が変化すると人の記憶も再構築される」というものがありました。
岡部倫太郎の体験にあてはめてしまうならばラジオ会館で事件が起こったときに一度、ジョン・タイターが@ちゃんねるに現れたときに2度目、他者との記憶の祖語から世界線が変化したようです。
しかし岡部倫太郎はなぜ世界線が変異したとき記憶が再構築されないのか、また他の時代には行っていないと主張するジョンン・タイター(ジョン・タイターは記憶が保てない)が「世界線が変化すると人の記憶も再構築される」という観測結果を何故知っているのか。
それを観測した誰かがいるのであれば、岡部倫太郎は世界線が変わっても記憶を保つことができる観測者である可能性もでてくるのではないかと予想しています。
第三話の感想、展開予想、考察は以上です。
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