RErideD-刻越えのデリダ- 第8話 あらすじと感想「タイムライドのデメリット」

第8話「時のさだめ」あらすじ
グラハムに搭載された新機能のおかげでシュミットの追撃を逃れたデリダたちは、マージュがヴァンフォート博物館で会っていた人物・カシエルに接触するため、ガーボンドの街へと向かう。その街にカシエルが潜伏しているらしい。ところが、ハイウェイを走るグラハムが、不意に崖崩れに見舞われる。またもや襲撃かとデリダたちが身を固くしていると、無線通信が入り、「ハイウェイを外れろ」という機械音声が響いて……。
感想「タイムライドのデメリット」
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目的地はガーボンド
グラハムに乗りガーボンドの街を目指すデリダ達
マージュと接触していたカシエルという人物に会う為にガーボンドの街へ向かうデリダ達。
しかし街へ向かう途中でドナの罠にかかってしまいますが、そこで盗聴していた無線機から「ハイウェイを外れろ」という加工された機械音声が届きます。
ハイウェイを降りたら遠回りになってしまうとデリダは危惧しますが、現在迫っている危険を回避する為にヴィドーはその忠告に従います。
それによってドナの真の襲撃を避けることに成功するのですが、ドナは通信を傍受している第三者がいることに気づいてしまいます。
警察の無線が入るシーンですが、最初はBGMの一部なのかと思ってしまいました。
何をしゃべっているのかも聞き取ることができず、わかりづらいシーンだったと思います。
またドナが第三者に向けてアンドレイに通信をするシーンでは、アンドレイ久しぶりだなと感じてしまいました。
ドナの言葉を真に受けて怯える姿は一周回って道化を演じているのではと深読みしてしまうほどでした。
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ガーボンドの街に着いた一行は
使えないはずのデリダの端末に謎の着信あり、それに応答するデリダ
謎の忠告に従ったおかげで無事にガーボンドの街に着いたデリダ達はヴィドーの考えによって街のホテルに泊まることになりました。
標的以外には自分の手口を見られたくないというドナの襲撃の仕方から人込みに紛れていればいきなり仕掛けてくることはないだろうと話すヴィドーはユーリィとマユカをデリダにまかせ一人街へ聞き込みに出かけてしまいます。
久しぶりのベットに疲れを見せすぐに眠ってしまったマユカでしたが、デリダは忠告をしてきた無線の声に聞き覚えがあるとユーリィに告げます。
ヴィドーが聞き込みから帰ってきたタイミングでIDがなく使えないはずのデリダの端末に再び謎の声から着信がありました。
この着信にでたデリダは声の主がカシエルだと断定し、ドナを警戒したカシエルは策を巡らし夜明けと共にハイウェイを西へと向かいそこで合流することとなりました。
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カシエルからのメッセージ
誘いには乗らずデリダ達に再び襲いかかるドナ
カシエルと合流するためにグラハムに乗り街を出たデリダ達でしたが、すぐにドナの追撃がはじまります。
しかしそんなデリダ達の前に一台のトレーラーが現れ、グラハムごとデリダ達を回収するのでした。
トレーラーに乗っていたのはカシエルでした。
カシエルはアンチパルス発生装置を使いドナの義手を脳幹から義手へのコマンドを偽装しフリーズさせることでドナを無効化し追撃から逃れます。
ドナが使っていた義手はかつてカシエルが研究員としてリビルド社にいたときに彼が開発したものだったのです。
10年前、アンドレイの陰謀に加担しDZに仕込まれたバグを見逃すようにチェック工程を偽装したと語るカシエル。
カシエル「あのとき君がバグに気づいて既にパッチファイルを作成していたと知っていたら…。あれはアンドレイにも予測できないことだった」
さらっとカシエルが自らの行いをデリダ達に懺悔するという形で語られたこのセリフは大きな鍵のような気がします。
カシエルが密告をデリダに行った時点で既にデリダはDZのバグの存在に気づいており、更にパッチファイルを作成し始めていた。
このことはアンドレイさえも知らなかった。
このような事実がタイムライドを行う際の鍵になるのではないでしょうか。
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カシエルとマージュ
マージュはカシエルの元へ訪れ、生活必需品の調達を頼んだとカシエルは答えます。
更にかつてネイサンと共に暮らした家にあった家具と調度品の調達も頼んだとのこと。
この事から、マージュはかつての環境を再現しようとしているのではないのかなと考えられます。
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タイムライド
カシエルの隠れ家に向かっていたデリダ達でしたが、カシエルとの会話でデリダにタイムライドの予兆が現れてしまいます。
更にドナが襲撃に現れ、デリダ達を守ろうとしたヴィドーが刺されてしまいます。
そんな中でデリダは再びタイムライドをしてしまいます。
このとき「タイムライド、イレギュラー。特異点から最も遠い臨界点への跳躍」というアンジュの声がしてしまいこれまでのタイムライドとは違い自由がほとんどない状況にデリダは陥ってしまいます。
デリダが飛ばされた過去は10年前にカシエルがチェック工程を再確認するように電話をかけてくる時でした。
このシーンで改変前が描写されていないため、過去改変で何が変わったのかとてもわかりにくかったです。
おそらくですが、カシエルとの会話から10年前の忠告を「証拠があるのか?」と問うことで「標準テストユニット25番のパルスを反転しDMZ-2580に仕え」という具体的な指示を得た為にそのユニットをデリダが持ち出すという過去改変を起こしたという事だと思います。
この標準テストユニットを使ってドナを行動不能にし逃亡に成功したデリダ達。
しかしその後カシエルとヴィドーはこれまで聞いた事がなかった『賞金稼ぎ』と『殲滅爆撃』という事を話していました。
それがタイムライドによってもたらされた過去改変の結果でした。
世界に大きな影響を与えた結果となってしまった為、再び同じ時間にタイムライドしこの事態を防ごうとしたデリダでしたが、アンジュによって「1つの過去に飛べるのはただ1度だけ」という重要なルールを聞かされます。
この事でデリダはこれまでタイムライドの実験を行ったことで無意味にいくつもの時間を改変不能にしてしまったと気づいてしまいます。
特異点やヴィドーがデリダに問いた「もしヴィドーがデリダを助けていなかったらどうなるのか」という会話から監督が同じ作品『シュタインズ・ゲート』と同じように捉えてもよさそうなだと思います。
タイムライドやトラウト理論について説明が作中ではなかなかされない為ひとまず同じような設定と捉えたほうがわかりやすいのかなと考えています。
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ドナ
ドナは自らをアンジェラと呼び、デリダの事を「ジェキス・イヴェンの息子。DZの開発者。
私達を生み出し、自らを創造主だと思いあがった罪人」と断定します。
ドナは義手もそうですが、作られた何かなのでしょうか。
少なくともデリダに対して因縁があるようです。
第8話の感想は以上です。