RErideD-刻越えのデリダ- 第10話 あらすじと感想「ゲシュタルト崩壊」

RErideD-刻越えのデリダ- 第10話 あらすじと感想「ゲシュタルト崩壊」

第10話「手放したもの」あらすじ

「マージュは『静かな場所』に向かった」というカシエルの情報をたよりに、学術都市イェーツにたどりついたデリダたち。そこで母校のイェーツ工科大学を訪れたデリダは、かつての恩師・マレーネと再会する。DZもタイムライドも、自分が関わった研究は犠牲しか生まない、夢を追うべきではなかったのだ。そう嘆くデリダに、マレーネは、自らが放棄した研究の悲劇について語り出す。それは、DZにまつわる一つの実験の記録……。

「RErideD-刻越えのデリダ-」公式サイトより

感想「ゲシュタルト崩壊」

  • ドナが生まれた実験

アンゼリカがDZに人格モデルを形成する実験を行う

出典:REradeD公式サイトより

 

DZの中に人格モデルを形成する為に描かれた実験は都市伝説の『鏡に向かっておまえは誰だと言い続ける人体実験』の話を連想してしまいました。

 

たぶんどこかで耳にしたことのある言葉だと思うのですが、これはゲシュタルト崩壊を引き起こして自我が崩壊するというものです。

 

ゲシュタルト崩壊とは簡単にいってしまうと「ああああああ」と同じ文字を連続して書いているうちに正しく書けているのに途中からこれは本当に「」なのかどうかわからなくなるというものです。

 

そんな経験はありませんか?

 

アンゼリカがDZに人格を一時的にコピーし、毎日今日の気分はどう?と聞く行為はこれに酷く似ていると思ってしまいました。

 

第10話はこれを意識して作られたのだと思うのですが、日を追う毎に成長するAIは次第に自分をコピーしはじめ、複製を終えると今度はオリジナルそのものを要求するのでした。

 

この実験が描写されている途中でもオリジナルのアンゼリカはどちらなのかわからなくなってしまいました。

 

ただただ視聴していただけならば主観で描かれているほうがアンゼリカだと思うのですが、例えばもし鏡に問いかけるアンゼリカは実はDZNA5028だったと考えるとどうでしょうか。

 

オリジナルがどこかで入れ替わっていたら?

 

本当にアンゼリカは自分の事をオリジナルだと証明できるのか?

 

そんな事を考えていたので前半の実験が行われた部分がおもしろく視聴する事ができました。

 

  • イェーツ工科大学に辿り着いたデリダ達

街の中から現れたマレーネ

出典:REradeD公式サイトより

デリダ達は遠い旅路の果てにマージュが訪れたと予想されるイェーツ工科大学に辿り着きます。

 

しかし大学のある都市はバリケードで囲われ住む人々が門番として武装しており、この時間に門を開けることはできないとデリダ達を拒みます。

 

そんなところへデリダの恩師であるマレーネ教授が現れ、事情を説明しデリダを学内へ招待するのでした。

 

マレーネの権限を持ってしても街の正門を開けることはできず、ヴィドーはグラハムの中でマユカと共に朝になるのを待つことにします。

 

ユーリィは「私も行く」と言い、デリダと共にマレーネからマージュの話を聞くのでした。

 

  • 盗聴されていたマレーネとの会話

ミサイル攻撃を指揮していたシュミット・マイヤー

出典:REradeD公式サイトより

イェーツ工科大学に入る際にマレーネとデリダが門越しに大声でやり取りをしていた為、その会話を盗聴され、デリダ達の動きはシュミット・マイヤーに筒抜けとなってしまいます。

 

さすがにあの大声で「マージュはいまどこに?」と会話を繰り広げていれば隠れていなくともわかってしまう状況だったなぁと思います。

 

シュミット・マイヤーの部下達はマレーネの情報を報告し、デリダとマレーネがDZの修正パッチに関するやり取りを行っているのではと予想をしますが、そんな部下達にシュミット・マイヤーは「あの街も2日後にはミサイル攻撃で消える。やつらには何もできないさ」と言い放ちます。

 

やはり街へのミサイル攻撃を指揮していたのはシュミット・マイヤーだったのですね。

 

しかしミサイル攻撃でDZを焼き払うならばやろうとしていることも少しは予想がつくのですが、何故DZから逃れ生き残った人が住む街を襲うのでしょうか?

 

  • マレーネ聞かされたマージュの話

マレーネがマージュに初めて会ったのは彼女がまだ8歳のときだったと言います。

 

トラウト理論について教えを乞う子供にそのときはマレーネは取り合いませんでしたが、半年前に現れたマージュとトラウト理論について話をした結果、マージュが独学でトラウト理論を理解していた事がわかり、トラウト理論を完成させる為に大学の資料をマージュに開示したことを明かします

 

「トラウト理論には危険な副作用がある」とデリダは言っていましたが、まだ何か隠された事実があるのでしょうか。

 

隣にいるユーリィにもわかるようにデリダは説明して欲しいところです。(知りたいだけです)

 

  • マレーネの研究

マレーネが研究していたテーマはオートマタDZの中に人格モデルを形成するというものでした。

 

途中からその研究は危険視された為マレーネの手を離れ別の組織がその後引継ぎを行ったという話でしたが、第10話の前半部分で描かれた実験がその実験だったようです。

 

またその研究とはドナの過去でもありました。

 

しかしドナはどっちなんだろうと言う疑問が付きまといます。

 

前半の実験の描写でもドナはアンゼリカなのかそれともDZNA2058のほうなのかはっきりとはわかりません。

 

マレーネの提示した資料映像ではアンゼリカがDZNA2058を破壊する姿が記録されており、マレーネはその後アンゼリカが施設に火を放ったと捕捉していますが、続けて焼け跡からはアンゼリカとDZNA2058 は姿を消していたと言います。

 

DZに施した人格形成実験の被害者がドナだった事がわかり、デリダは自分が関わった研究は犠牲しか生んでいないと言い自分が夢を追いかけるべきではなかったと嘆きます。

 

しかしマレーネはデリダの言葉を強く否定し「夢を抱き科学者として実現しようとする事は決して間違いではないわ」と言い、ただ過ちがあるとすれば自分の研究から目を背けてしまった事だと言うのでした。

 

デリダは学内に残された資料からネイサンのレポートを発見し、そこには『エッフェルスバーグ電波望遠鏡』の実験計画を見つけます。

 

そこはマージュが求めていた静かな場所と条件が合致し、デリダはその場所を次の目的地とするのでした。

 

第10話の感想は以上です。

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