オーバーロードⅢ 第8話あらすじと感想『最大の救済』

オーバーロードⅢ 第八話 『一握りの希望』 【あらすじ】
闘技場に誘い込まれたワーカーたちの前に、とうとう現れたアインズ・ウール・ゴウンとアルベド。
ワーカーたちはアインズに対して交渉を試みようとする。ワーカーは許可を得て大墳墓に入ってきたのだというブラフを語る。
しかし、アインズはその嘘を一蹴し、ワーカーたちに戦いを挑むのだった。
彼らは四人がかりで手数を増やして戦うも、彼にとっては児戯に過ぎないほどの攻撃だった。
アインズは武器をおき、自らの魔力を開放する。そして、彼は自らが人間を超越した存在であることを示すのだった。
リーダーを倒された彼らは絶望の中、1人を逃がすために彼らは身を張って時間を稼ぐというのだった……。
『最大の救済』【感想】
アインズに喧嘩を売ったのは人類最大のミスと言わざるを得ませんでしたね、やっぱり。
ワーカーたちはどれだけ強かろうと、それは人間を尺度にした時の話で、そんなことでは語れないくらいにアインズたち、ナザリック大墳墓のアンデットたちは強いわけです。
ただ、今回の話は結構アインズたちの人類の敵としての側面が強く出ていた話だったので少し悲しい話ではあったように思います。
アンデットという存在である以上、人類の味方であるという見方のほうが難しいのかもしれませんが、今までのところ、彼らが人類に対して本格的に牙を向いたことはありませんでした。
というのも、本来彼らは人類を滅ぼそうとしているような人たち(人とはいえないんですが)ではありません。
たしかに、デミウルゴスたちの思惑もかさなって、彼らの最終目標としてはいます。でも、それはあくまで支配であって殲滅ではありません。
彼らにとって、自分たちの敵となりうる存在以外は滅ぼす必要もないんです。圧倒的な力の前では反旗を翻すことすら無意味ですから。
実際、ハムスケたちのような存在も強い存在ではありますし、自分たちの意思でもって活動してる存在ではありますが、アインズの力の前には服従を選んでいます。
リザードマンたちもその一例と言えるでしょう。圧倒的な力の前には、その庇護のもとで安住するほうが賢い選択とも言える部分があります。
つまり、彼らの本来の目的は人類を敵に回すことではないというわけです。
むしろ、カルネ村の事件などを見ると、味方だと言えるかもしれないくらいです。
今回彼らがとった行動は、人類に対して憎しみを持って起こした行動というわけではなく、あくまで領地を審判されたことに対して起こした行動だというわけです。
そういう、自分たちに仇なす存在に対しては容赦をしないというわけですね。
それでも、アインズがシャルティアにたいして、苦痛なく命を奪ってこい、と命令しているあたりをみると、最大限の譲歩はしているのかもしれないですが。
とはいっても、やっぱり姉を待つ妹たちの姿を見せられてしまうと、心苦しいものはありました。
自業自得とはいえ、あそこまでしなくても良かったんじゃないか、と思ってしまう自分もいます。
敵のところに攻め入るということは、そういう危険を常にはらんでいるということですから、それは覚悟の上ではあったのでしょうが……。
さて、今回はそんな喧嘩を売った彼らに対して、アウラを使って宣戦布告をします。
なかなか派手な宣戦布告をされた人類は果たしてどんな行動をとるのか。次回からも目が離せません。