オーバーロードⅢ第13話のあらすじと感想『建国』

オーバーロードⅢ 第十三話『PVP』【あらすじ】
アインズに一対一の戦いを申し込んだガゼフ。アインズは自らの実力と自分の実力にはあまりに差があるということを忠告する。
しかしガゼフは、責務を果たしたいという思いをアインズに語るのだった。ブレインとクライムはともに戦うと進言するのだが、それすらも退け、1人で戦うことに固執する。
そしてクライムの合図によって始まった戦い。しかし、アインズはその合図とともに時間を止め、その間に魔法でガゼフの命を奪った。
一瞬で終わってしまった戦い。だが、彼はガゼフの勇姿に免じて、これ以上の追撃をすることをやめると言い、また、王国への降伏を進言するのだった。
一方で、戦争に参加した二国は、アインズのとんでもない力に恐れおののき、戦いを始めてしまったことをくいるのだった……。
【感想】
とうとうアインズは世界征服を本格的に始めることとなりました。第三期最終話にして話が大きく進みそうな予感を残して行くこととなりました。
しかし、この話で第一期、二期では重要な役割を果たしていたガゼフが命を落としてしまったことには残念さを隠せません。
僕としては、彼の男らしく勇敢な姿が好きだったので、とても悲しかったです。
しかも、彼が攻撃するまでもなく、始まったと同時に終わらせられてしまっていたのですから、あっけなさ過ぎてどうしようもない気持ちを抱いてしまいました。
とはいえ、彼も決して無駄に命を散らしたわけではなかったんだな、と思うと少し救われたような気持ちにはなりました。
彼はこれからアインズたちとどう立ち向かっていくのか、ということを示すために、自らの命をかけたわけです。
ただ、それが本当にこれからの希望を示すためだったのか、というところには疑問を覚えないではありません。
つまり、彼はもしかしたら、アインズに対して歯向かうことがどれほど無意味か、ということを示すために自らの命を差し出した、という可能性も無いわけではないからです。
これ以上無駄な命を散らしてほしくはなかったから、自分の命を差し出すことで無駄な攻撃をしたいわけではないアインズが、攻撃の手をひくことを見越して一人で戦いを挑んだのではないか、と考えることもできます。
そのうえでブレインたちも加勢するとはいったものの、彼自身の実力をほんとうの意味で知っているわけではない彼らには勝つことができないということを予想して、その無謀な戦いに命を捧げさせようとはしなかった、というふうにも考えられるわけです。
つまり、ガゼフはクライムの言ったとおり、彼らに対してアインズの強さを示すつもりはあったものの、それがこれからの対処法を示すためではなかったのかもしれない、という可能性も捨てることはできないということです。
ただ、その可能性があったとしても、彼が無駄に命を散らしたのだと避難するつもりはありません。
これ以上無駄な犠牲を出さないために、自らを危険に晒す、ということは誰にでもできるわけではありません。
それに、彼のような実力のある勇者があるからこそ示せることであって、もしそれがただの雑魚だったら意味もない戦いになってしまっていたわけですから。
さて、少し話はそれてしまいましたが、この物語がどのような方向へ進んでいくのか、ということで、ガゼフのその行為の意味もいずれ本当に証明されるんだろうな、とは思います。
これから第四期があるのかはまだわかりませんが、いずれ新しい物語が始まれば良いな、と思います。これからも目が離せませんね。