オーバーロードⅢ 第十二話のあらすじと感想『圧倒』

『大虐殺』 【あらすじ】
帝国は、対アインズのための連合軍を作るために彼の実力を知り、そして、彼の脅威を人類に知らせる目的で王国への初撃を彼に任せる。
一方、最終勧告を受けた王国軍であったが、なぜか帝国に動きはなかった。王国の兵力は帝国の四倍。それが彼らに余裕を与えていた。
そんな中でガゼフは帝国が何かを待っているように見える、と警戒を怠ってはいなかった。
そして動き出した帝国軍。現れたのは大勢のアンデッドを引き連れたアインズだった。彼の攻撃を受け、王国軍は一撃で七万の兵を総崩れにするのだった。
しかしそれで攻撃は終わったわけではなかった。彼は息絶えた兵たちを使って、高位のアンデッドを召喚するのだった……。
【感想】
正直アインズが強すぎて引きました。これまでもアインズが人間離れした(もちろん彼はもともと人間なんかではない存在なのですが)強さを誇っていることが描かれているシーンはいくつもあったのですが、それらを思い返してみても、これほど圧倒的な蹂躙をしているシーンというのは思い出せなかったので、なかなか驚いてしまいました。
皇帝と話す家来たちが2千、3千の人間を一気に倒すことができる魔法なんて言うものは存在しない、というふうに言っていましたが、アインズが出した初撃はなんと一気に7万もの人間を昏倒させてしまいました。
桁が違いました。見ていて思わず「3千はさすがにいいすぎ……、って7万かーい!」と、ひな壇芸人みたいにノリツッコミしてしまっていました。
しかもそれがおそらく攻撃ではなく、あの子ヤギ(と彼は言っていましたが、そんなかわいいものではありませんでした)を召喚するための前動作だったのですから驚きです。
もちろんアインズたちの世界の魔法がどういうふうに発動しているのかわからないので、本当にあれが前振りに過ぎないだけの魔法だったのかはわかりませんが、何にしてもめちゃくちゃな魔法であったことだけは確かです。
実際、それが振るわれたときの人間たちの顔は皆一様に引きつっていましたから、その感覚もあながち間違ってはいないと思います。
それに、あの子ヤギたちもめちゃくちゃな存在でした。さっきも書いたように、子ヤギとってしまうにははばかられるような凶悪な見た目をしているわけですが、その凶悪な見た目に釣り合うだけの凶悪な力を持っていました。
あの見た目で実はガゼフの力を見せつけるための噛ませ犬だったのかな、とヒヤヒヤさせられるところもありましたが、そんなことはなく、ガゼフの攻撃(おそらく人類では最強クラス)すらも全く通さないほどの強キャラでした。あんな見た目なのに。
もうパワーバランスめちゃくちゃです。皇帝もこれほどの力を持っているとは思わなかったことでしょう。ある意味生贄として利用された王国側の兵でしたが、それにしても、道場すらできないほどの惨状には思わず目を覆ってしまいました。
さて、そんな無茶苦茶な攻撃をしたアインズを前にしても、それでもまだ自分の矜持を貫こうとしたガゼフ。一騎打ちを申し込んだ彼に待ち受ける運命や如何に。
次回に期待です。