オーバーロードⅢ 第10話のあらすじと感想『エ・ランテルの動向』

オーバーロード3期 第十話 『戦争準備』
ナザリックと同盟を組んだ帝国は、エ・ランテルへの侵攻に踏み切る。しかしガゼフは、その戦争がこれまでとは規模がまるで違う戦いになるかもしれない、ということを進言する。
アインズの力の強さを知っている彼は、戦いに踏み切る前に、都市を渡してはどうか、というのだった。
しかし王は、それはできないと突っぱねる。王は宣戦布告を遅らせて準備し、戦いを万全の体制で迎えることを決めるのだった。
そして二ヶ月後。帝国の戦力はいつもの1.5倍。それは予想外の出来事だった。しかも、アインズの出陣も警戒される。
彼らは少しでもアインズの戦力を知るために、王子をカルネ村へ向かわせることにしたのだった……。
【感想】
エ・ランテル、帝国、ナザリックそれぞれの思惑が入り乱れてきているので、なかなか話が読めなくなってきました。
しかも、それぞれがどのような意図を持って行動をとっているのか、ということがなかなか読みにくいこともあって、先が読めない展開になってきているような気がします。
中でもまだイマイチよくわかっていないのがアインズたちの動向です。
彼らがエ・ランテルに敵として攻め入るメリットがいまいちよくわからないんですよね。なんと言っても、彼らはエ・ランテルの中の領地の一つで有るカルネ村とは友好的な関係を築いていると思います。
そんな中で敵として攻め入ってしまうと悪印象を与えてしまうのではないか、ということが気になるのです。
もちろん、国と国の戦いというのはそういう簡単な話で片付けられることではないというのはわかっています。
昨日の味方が今日の敵になる、ということはそのような大局的な戦いのときには当たり前に起こってしまうことではあるような気がします。
とはいっても、やはり不可解さを残してしまうのは仕方がないことでしょう。
私は、彼らの世界征服の起点としてカルネ村が使われるのだろうと思っていたので、まさか人間サイドの陣営である帝国と手を組んで戦い始めることになるとは思っても見ませんでした。
それまでほとんど登場していなかった帝国と関係を築いて戦いを始めるとは予想外だったわけです。
しかも、もともとカルネ村のあるエ・ランテルとは敵対的な関係ができてしまっている帝国と手を組んでそこから戦いをスタートしていくというのは意外でした。
やっぱり友好的な関係ができている国からスタートしていくのがスムーズだと思いましたから。
そんなよくわからない状況でアインズは徹底的に王国を潰すような戦力を整えているわけです。
彼らの本当の目的がどこにあるのか、ということについてはかなり深読みしてしまいます。
もし本当に世界征服をするというだけの目的しか無いんだったら、もっとスマートな方法もあったのではないか、と思うからこそ、深読みしてしまいます。
そういう不可解なポイントもあるからこそ、これからの展開には期待が高まってしまいます。
アインズがどういう活躍を見せるのか、ということももちろんですが、エ・ランテルと帝国の関係性、そして一つの国の中の勢力争いがどのように進んでいくのか、ということも気になります。
というわけで、次回からも目が離せません。