オーバーロードⅡ 第4話のあらすじと感想

オーバーロードⅡ 第四話 『死の軍勢』【あらすじ】
ナザリックの侵攻を防いだザリュース達。彼らは勝利の祝宴をあげていた一方で、ナザリックではモモンガ達は階層守護者を集めていた。彼はナザリックの存続のための作戦を練り直していた。
その中で、コキュートスが戦いに敗れた話を聞いていた。モモンガはどうすれば勝てるのか、と問う。コキュートスは、リザードマンを侮っていた、そして、情報不足があった、指揮官に的確な指示ができるものが必要だと反省する。
そこで彼は、コキュートスが自身で勝利を収めれば許す、と言う。しかしそこでコキュートスは、モモンガに対して、リザードマンの命を全て奪ってしまうのはやめにしないか、という提案をするのだった。
『与えられたチャンス』【感想】
モモンガが提示したチャンスは、リザードマンにとってのチャンスだったのでしょうか、それとも、コキュートスにとってのチャンスだったのでしょうか。私は、どちらにとってもプラスになったことなのではないか、という風に思います。
モモンガが作ったチャンスではありましたから、彼の意思的にはコキュートスへのチャンスなのだろうな、とは思います。彼自身、ベッドでもだえていましたし、コキュートスの成長を計るために作ったチャンスではあったのだろうと思います。
しかし同時に、彼自身予想していたわけでは無かったと思いますが、これはリザードマンたちにとっても生き残ることができるチャンスになったかもしれない、という風にも考えることができるのではないでしょうか。
以前書いたことがありますが、モモンガは決して仲間などをむげに扱うことがないタイプの指揮官です。彼自身が仲間、というか、ともに行動することを認めた存在に対しては、経緯を払って接します。
彼からしてみれば低位である人間に対しても、漆黒の剣のような存在に対しても、平等に接していました。もちろん、自分の方が強い、という認識はあったでしょうから、自らが矢面に立つようなことはありましたが、これは見下して取っている行動、というわけではないでしょう。
仲間を犠牲にしてまで何かを成し遂げようとすることはありません。もちろん、簡単に召喚することができるようなアンデットに対してはその限りではありませんが、彼が信頼する仲間達に対しては、彼は間違いなく敬意を払っているでしょう。
シャルティアが操られた事件の時などには、ワールドアイテムについて調べる、という目的があったとは言え、自らの命さえ賭けて彼女を止めようとしていました。
こういうことを考えると、リザードマンたちにとってもマイナスなことばかりではないように思うのです。もちろん、彼らにとって誰かの支配下に入る、ということは悪いことも生み出すことになるのでしょう。
しかし、彼らの権利が必要以上に侵害されるようなことが起こるのか、と考えると、そんなことが起こることはないように思えてくるのです。
とはいっても、モモンガがリザードマン達に対してどんな対策を取るのか、ということは次回以降の展開を見てみなければ分かりません。次回からも目が離せません。