オーバーロードⅡ第3話のあらすじと感想『賽は投げられた』

オーバーロードⅡ 第三話 『集う、蜥蜴人』【あらすじ】
ゼンベルはザリュースに対して戦いを申し込む。ザリュースはフロストペインの持つ能力を使い、勝利するのだった。
無事同盟を組むことが決定した彼らは、戦うことを決断する。ザリュースは、自分たちを下に見ている敵をこそ、下したいのだと思い、そして、部族の者たちの平和も守りたいも思っているのだった。そして、無事同盟を組んだ彼らは、敵の戦力を測りつつ、自分たちの戦略を練る。
約束の日。コキュートス達は襲撃を開始する。そして、戦いの火ぶたは切って落とされるのだった……。
『賽は投げられた』【感想】
守るものがあるということは、それだけで人を強くするのかもしれないな、ということを思わされた回でした。
ナザリックの戦闘員達は、人間と比較してもとんでもない強さを持っています。おそらく、今回のリザードマンたちにとっても、これまでであったことがないような強敵だったことでしょう。
しかも、コキュートスが切り札として投入した上級リッチーというのはかなりの戦闘力だったのでしょう。実際、リザードマン達の切り札になり得た攻撃をいとも簡単に消し飛ばしてしまっていました。しかし、それに対してザリュース達はたった三人で切り込んでいきました。
リッチーに対して、ザリュースはかなりの苦戦を強いられていました。おそらく、リザードマンの中では最強クラスの戦闘能力を持っている彼でもそれだけ苦戦するのですから、そのリッチーがどれほど強いか、ということは明らかです。リザードマン達にとって上位の存在であるのは間違いないと思います。
しかし、そのリッチーを倒すことができたのは、ザリュースにとって守りたいものがあったからなのでは無いか、と思います。彼はきっと、クルシュ、ゼンベルを守るという目的があったからなのではないか、と思うのです。自分が倒れれば、部族、種族が終わってしまう、という思いがあったからこそ、彼は限界を超えて戦うことができたのではないでしょうか。
そんな目的があるザリュースに、リッチーが勝つことができるわけがなかったと言うことです。リッチーは、自らの力の上にあぐらをかいているような存在でした。ザリュースとリッチーの戦いは、モモンガとクレマンティーヌの戦いにも似ていたような気がします。
その戦いをしていた時のモモンガも、ンフィーレアを救うため、という目的がありました。そういう目的がないと、やはり人間などの存在は、強さを発揮することができないのかもしれない、と思います。
そういう目的があると、否が応でも全力を出さざるを得ないでしょう。手を抜くことができなくなってしまうと言うことです。そうなった存在に勝つというのは、かなり難しいことなのでしょう。
とはいっても、そのザリュースの頑張りによって、コキュートス達は次の手を打つことに決められてしまったようです。それがどんな結果を生むのか、というのはまだ分かりません。次回からも目が離せません。