オーバーロード 第9話のあらすじと感想『黒の反撃』

『漆黒の戦士 The dark warrior』【あらすじ】
ガジットと対戦するナーベ。彼は宝珠の力を使ってドラゴンのアンデットを呼び出す。そのドラゴンは魔法に対して耐性を持っているのだった。ナーベは剣を使って物理攻撃を計る。しかし、ガジットがかけた強化魔法に手を煩わされるのだった。
さらに、彼は二体目のドラゴンを生み出す。ナーベはその二体を前に、苦戦を強いられる。しかし、モモンガたちに作られた彼女たちは、圧倒的な戦闘能力でその二体と戦うのだった。
一方、モモンガはクレマンティーヌと戦っていた。戦士ではない彼にとって、魔法を使わない戦闘はなかなか苦しいものであった。しかし、彼はそのなかで、彼女から戦いの仕方を学ぶ。
『黒の反撃』【感想】
今回はただただモモンガたちの強さが際立った回でした。相手が気分の良いキャラクターではない分、その爽快感というのはなかなかなものでした。
自分のことが強いと思っている相手をたたきのめしていくモモンガたちの圧倒的な強さ。きっと、クレマンティーヌ達は人間の世界では圧倒的な強さを持っているタイプの人間だったのでしょう。手抜きをしまくっていたとはいえ、ステータス的にはぶっとんでいるモモンガに対してダメージ(というか、モモンガの持っている装備へのダメージですが)を与えたというのは、その強さの証明でしょう。
もしモモンガたちが、クレマンティーヌ達と同じように、自分の強さを過信しているタイプの戦士だったら、きっと戦いの結果は変わっていたでしょう。今回に関しては、相手が強かった分、もしかしたらモモンガの強さも通用しないのではないか、と思ってしまいました。彼らも、今までの敵に対して有利に立てていただけで、今回は少し違うのかもしれない、と思わされてしまいました。見ている私も少しだけひやひやしてしまいまったわけです。
でも、そんな予想は簡単に裏切られてしまいました。そんなものは杞憂にすぎませんでした。作者の策略にまんまとはまってしまったわけですね。もちろん、一瞬だまされてしまった分、その巻き返しはもっと気持ちよくなったわけですが。
最終的には、彼女たちでは手も足も出ないほどの力を持っているのだということが無事に証明されました。その爽快感と言ったら。
漆黒の剣の敵は見事にとれたと言って良いのでは無いでしょうか。最後の、モモンガの自分もわがままなのだ、という台詞からも、彼は敵を取りたかったのだ、ということがうかがえます。やっぱり彼は非情な人間(といってしまうと語弊があるかもしれませんが)だというわけではないわけですね。
モモンガとしてしゃべっているときと、そうではないときの声のギャップから、彼の内面の優しさはうかがえましたが、その優しさには安心させられるばかりです。
さて、そんな戦いを終えた彼らですが、そこに待ち受けていたのは、シャルティアが裏切った、という知らせ。この報せの裏にはどんな真相があるのか、次回からも目が離せません。