和風総本家で紹介美濃焼きとは?コラボするパトリックレイモンとは?

和風総本家で紹介美濃焼きとは?コラボするパトリックレイモンとは?

海外が注目する日本の美濃焼き

 

 5月17日放送の和風総本家では、イタリアの見本市に進出した日本が誇る「美濃焼」が紹介されるそうです。どこからどう見ても日本の焼き物で、イメージするのはお茶碗とか花瓶とか……それがどうしてイタリアに? どんなものが紹介されたんでしょうか。

 

美濃焼は古墳時代からあった!

 

 岐阜県土岐市周辺で生産される焼き物の総称が「美濃焼」です。デザインに凝った緑色が特徴の織部焼や、ふつふつとした表面と薄紅色が施された志野焼などたくさんのバリエーションがあります。

 

 歴史を溯ると1300年! 古墳時代の後期に土器ではない「須恵器」として美濃焼の原型が生まれました。安土桃山時代には茶道具としてさまざまなデザインが展開し、江戸時代では日用品として美濃焼が広まっていきました。海外進出はなんと明治時代! 陶芸作家も多数輩出されています。

美濃焼がなぜイタリアへ?

 

 すでに明治時代に海外に渡っている美濃焼がどうして今年、イタリアの見本市で紹介されたのでしょうか。そもそもイタリアの見本市ってなに?

 

美濃焼が紹介された「ミラノサローネ」

 

【Milano Salone 2018】 . . We participate in Milano Salone 2018. . This time will be our sixth exhibition, and we are featuring the evolving craftsmanship of Hida together with the dedicated efforts of numerous designers. . 17-22 April 2018 Hall 10 Stand E23 . . For more informations, please visit https://hida-shop.jp/salone2018/ . . . 飛驒産業は本年もミラノサローネに出展いたします。 6回目の出展となる今回、 更なる進化を続ける飛驒の匠の技術と、 これまで取り組んできた数多くの デザイナーとのコラボレーションをご覧ください。 . 特設サイトはこちら https://hida-shop.jp/salone2018/ja.html . . . #飛騨を日々へ #飛騨産業 #ミラノサローネ #エンツォマーリ #柳宗理 #アトリエオイ #川上元美 #貝山伊文紀 #原研哉 #milanoealone #hidasangyo #milanosalone #enzomari #soriyanagi #atelieroï #motomikawakami #ibukikaiyama #kenyahara #hidatokyomidtown

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 イタリア・ミラノで毎年4月に開催されるミラノサローネは、世界中のデザイン家具やインテリア小物が集まる展示会です。1961年の開催当初はイタリア家具を扱っていましたが、1967年からは国際見本市として世界各国の新進デザインが展示されるようになりました。ミラノサローネと周辺で行われる自主展示会を合わせると100万人もの人々が集うんだとか。

 

展示の主役はアロマディフューザー!

 

 美濃焼のお膝元である岐阜県、実は今年で3年連続3回目の出展! 1回目は美濃和紙と飛騨家具、2回目は関の刃物、そして今年は美濃焼がテーマでした。主力展示品は「陶磁器アロマディフューザー」です。
 
 陶磁器のアロマディフューザーに目をつけたのはスイスのデザイン会社「アトリエ・オイ」。土岐市の芳泉窯製のディフューザーは見本市で販売されたそうですよ。
 

岐阜県とタッグを組んだ「アトリエ・オイ」とは

 
 ロシア語で「3頭立ての馬車」を意味する「オイ」。アトリエ・オイは3名のデザイナーが1991年に作ったデザインスタジオです。家具だけでなく建築や舞台美術なども手がけていて、有名ブランドとの太いパイプをもつスタジオ。日本人スタッフも活躍しているそうです。
 
 日本では2013年に札幌で個展が開かれました。東京ではなく札幌をチョイスしたのは、スイスの地方都市にあるアトリエ・オイのこだわりなんでしょうか。
 
 このスタジオの代表を務めるのはパトリック・レイモンさん。日本の伝統産業「美濃焼」に魅せられたひとりです。
 

パトリック・レイモンさんと美濃焼

 
 日本の和紙に興味津々だったレイモンさんは、プライベートで日本を訪れたそうです。そのとき日本の和紙メーカーとの繋がりができたことをきっかけに岐阜県と手を組むことになりました。自然に囲まれた岐阜県にレイモンさんは「故郷」を感じるんだとか。故郷の自然から生まれた素晴らしいモノを世界に紹介したいという思いから、今年は美濃焼をメインに据えたそうです。
 
 ヨーロッパのインテリア業界で評価が高いレイモンさんが自ら開発に携わり、力を入れて紹介するとあって、美濃焼のブースには多くの来場者が足を運んだんだとか。2つとして同じ色形のものができない陶磁器を知らない外国人はまだまだ多いようですし、日本っぽいのになぜかヨーロッパのインテリアにも映えるという点も海外の人にとっては興味深いでしょうね。レイモンさんは、美濃焼そのものの素晴らしさとともに、商品としての価値が高いからこそ美濃焼を取り上げたのではないでしょうか。
 

和風だけじゃない美濃焼に注目

 
 海外のバイヤーの目を釘付けにする美濃焼は、和にも洋にもマッチする不思議な陶磁器なんですね。アトリエ・オイや美濃焼の窯元の取り組みなど知りたいことがたくさん! 放送が楽しみです。

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