ルパン三世PART5第8話感想 五右衛門はスマホが使えない

ルパン三世PART5第8話あらすじ
ピカソの絵に隠された黒い手帳の盗むよう依頼してきた相手ガストンが、実は1ヵ月も前に死んでいると聞かされたルパンと次元。
ガストンの家に向かおうとすると、ガストンの飲み友達だと名乗る男カミーユに声を掛けられます。この男、元腕利きの捜査官で今は引退している身とのこと。
実はカミーユも黒い手帳を探していたのです。やりとりをしていると、突然治安総局の回し者から銃撃され、カミーユが撃たれて死んでしまいます。カミーユに好意を抱いていたルパンはひどく動揺します。
そして今回この黒い手帳を狙っている本当の敵、治安総局のトップ、アルベールに会いに行くことにします。すると待ち合わせ場所でアルベールに撃たれ、手帳も奪われてしまうのでした。
ルパンの若さ
まだ明らかにされていませんが、ルパンとアルベールは、過去に何か因縁があった様子。そしてさらに、今回現役を引退し穏やかに暮らしていたカミーユが銃撃され死んでしまったことに責任を感じ、めずらしくルパンがヒートアップします。
次元に「いつものルパンらしくない。若いころみたいに熱くなっている」と指摘されますが、耳を貸しません。自分が知っているいつもの冷静なルパンがスタイルを崩されていく様子に動揺する次元の葛藤も随所で見てとれます。
ここは次元とルパンの友情を表すという意味では見ていて気持ちの良いシーンでした。
歯車を狂わされる大泥棒
シリーズを重ねるごとに幾多の試練を乗り越えてたくさんの歴史に残るような華麗な盗みを披露してきたルパン三世。
世界最高の大泥棒、そして犯罪のプロフェッショナルとなったはずでした。しかし今回、手段を選ばず情け容赦ない攻撃をしかけてくる黒幕に対し、めずらしく理性を失い、足元をすくわれてしまうルパン三世。
今回の第8話はそんな、ルパンの弱さをみせつけられる回で、正直に行ってしまうと非常にストレスを感じる回でした。さらっと何事もなかったように周りを巻き込んでかっこよくお宝を盗んでいく、いつものルパン三世を期待してシリーズを見ているだけに、今回のようにルパンがルパンらしくない行動をして、しかも相手に見透かされてやられてしまう回はなかなか見ていてしんどいものがありました。
五右衛門のコミカルさが救い
全体的に重くイライラした今回の第8話。唯一救いだったのが五右衛門の登場シーンでした。ルパンに、居場所がすぐにわかるようにとスマホを持たされている五右衛門。ある時、滝で水行をしていると、岩場でスマホが鳴ります。
水浸しのままスマホを手にして操作しようとするのですが、画面が濡れているので着信の電話をとることができません。イライラした五右衛門はスマホを岩に投げつけ画面を割ってしまいます。そしてさらに街中でスマホがルパンからのメールを受信します。
またもや操作方法のわからない五右衛門は、そばにいた町の子供たちにメール画面の操作方法を教えてもらい、かたことのフランス語でボンジュールとお礼を言います。この、五右衛門とスマホの格闘が、暗く重たい第8話で唯一の笑い所で救いのシーンでした。
来週こそは
先週今週と、伏線を張るだけ張って解明されないまま、ルパンが窮地に追い込まれていく様を見るだけの回になっています。非常にストレスが溜まってしまうので、来週こそは、ぜひ黒幕をぎゃふんと言われる展開になってほしいものです。