ルパン三世PART5第14話のあらすじと感想 ルパンはあまり出てこない

あらすじ
学園の教師として潜り込んだCIAの男により、王女が学園からヘリで攫われます。そして表向きは急性ストレス障害で入院したと発表されますが、実際は王宮に捕えられていました。
アミは不二子とともに王女を救出に向かいます。救出に向かう道すがら、不二子から色々なことを学んで行きます。そしてルパン・次元・五右衛門の三人も王女のもとへ向かいます。
アミはやっとの思いで王女と対面することができますがCIAの男に襲われます。そこにルパンが表れ助けてもらいますが、なぜか王女がルパンを背後から弓矢で刺してしまうのです。
アミと王女の友情
アミは、王女を助けに行く途中で入った食堂で、「ヤクのバター鍋」を注文します。これは、はじめて王女と学園内で会ったときに、王女がアミにご馳走してくれた食べ物だからです。
すると食堂のおかみさんから、「その鍋はどこの店にも置いていないよ。なぜなら、家族や特別な人にふるまう鍋だから。」と説明されます。感動するアミ。この描写がとても良かったです。
王女は、自分を特別な存在だと思っていてくれていると、確かな友情を感じます。いつもはクールで無表情なアミが少女のように無邪気な顔になるのがとても印象的でした。そしてこの後、王宮に忍び込むときもかなり危険なルートを勇気をもって進み、CIAに襲われたときも勇敢に敵に挑み戦います。きっと「ヤクのバター鍋」がアミの中で強烈に友情を感じさせるアイテムとして心に残ったのだろうと思います。
アミと不二子の関係
今回の14話もアミと不二子は一緒に行動します。そしてアミは不二子に対してあからさまに敵意をむき出しにします。
例えば、町で不二子が聞き込みをする場面。不二子はいつものように女の色気を武器に情報を入手します。
それに対しアミが「また女を武器にしたのか?」と問いかけます。別のシーンでもアミが不二子に嫌味を言って、不二子に「あなた私のこと嫌いでしょ?」と聞き返される場面があります。
これらの、アミの不二子に対する敵対心は、大人の女として自分より明らかに上の立場にいる不二子に対する嫉妬なのか、ルパンとの関係において自分よりも古くから知り合いで一歩近い場所にいることに対する複雑な心理なのか。他人と接触することなく思春期を迎えたアミにとって、不二子は刺激的すぎるくらい大人の女性。
美人で頭がよくて要領がよく、なによりルパンのことを色々と知っている。アミにとって、意識するなという方が無理な相手です。アミの不二子に対する感情が今後どう変わっていくのか、注目したいと思います。
ルパン三世という作品
今回も、ルパンはあまり活躍の場面がありませんでした。基本的にはアミと不二子が主導する形でエピソードが進みます。
ただ、やはりルパン三世という作品なので、あまり何話も続けてルパン以外の人物が主導で話しが進むのは、あまり個人的に好みではないです。そろそろルパンが主役でストーリーが進む回が見たいです。次回以降に期待したいと思います。