ルパン三世PART5第22話あらすじと感想

あらすじ
山の中で修行を続ける五右衛門。シェイクハンズ社社長エンゾブランが開発した「人ログ」に、「五右衛門はルパンの手下である」との一文を見たことでルパンとの関係性に迷いが出てしまう五右衛門。
時を同じくしてルパンと次元は不二子が捕えられているオリグ島にアミと共に乗り込みます。アミがシェイクハンズ社にサーバー攻撃し、何とか潜入に成功。
そして五右衛門もここに合流するのですが、ルパンが五右衛門に発する「お前は切り札だ」との言葉に、また心に迷いが出てしまいます。
そして五右衛門はとうとうルパンに決戦を挑み、最後ルパンが斬鉄剣で切られて重傷を負ってしまうのです。
人ログが揺さぶる心
最新鋭のIT情報システム「人ログ」は顔の画像さえあれば、その人の全てがわかってしまいます。
例えば、五右衛門にとっては・・・ルパンの手下である、という表現で情報も書き込んであれば、同僚、ライバル、友人、仲間、一味、といろいろな表現がネット上に書き込まれています。
五右衛門にとってルパンという存在は、そのどれでもなかったのでしょう。だからこそ、プライドが傷つき、心が乱れてしまいます。
文字というのは怖いなと思いました。パソコンやスマホの画面に出る文字によって、大切なかけがえのない人物との関係性さえ心無い一言で片づけられてしまい、それが脳裏に焼き付いてしまう。
そして心が大きく揺さぶられ、今回の五右衛門のように、ルパンに対決を挑むまでに追いつめられてしまうのです。
そして我に返るのは事が終わったあと。今回で言えば、五右衛門はルパンを斬鉄剣で切り付け大量の血を流して自分の前に倒れるルパンを目にしてやっと我に返るのです。
今回のストーリーが示したかったこと
今回、人ログによって、次元も五右衛門も不二子もアミも、ルパンとの関係について改めて考えさせられることになります。
それぞれが、自分とルパン三世との関係を見直すきっかけとなり、ルパンにそれを問いかけます。
正直、ルパン大変だなあという印象。だってそれぞれの思いをルパンはたった一人で受け止めて立ち向かうのですから。
実際、今回は五右衛門の思いを斬鉄剣に斬られる形で受け止めました。これではルパンの命がいくつあっても足りません。
また、不二子もルパンに「私をさらって最後の獲物にして泥棒稼業から引退したら?」というような謎かけをします。
このセリフには女としての不二子の思いや長年連れ添った相棒としての思いなどいろいろな意味が含まれていると思いますが、どちらにしてもルパンにとっては重いですよね。
こういったやりとりが、次元ともアミとも銭型とも行われるのかと思うと、ルパンが不憫で仕方ありません。
予告タイトルだけでしびれる
次回の予告タイトルが画面に出たとたんにおもわず「かっこいい!!」と叫んでしまいました。
そのタイトルは「その時、古くからの相棒は言った」です。古くからの相棒とは誰なのか、どんなセリフをルパンに投げかけるのか、全てが楽しみで仕方ありません。
どうかルパンを苦しみから解き放つストーリーでありますように、と祈りながら次回を待ちたいと思います。