ルパン三世PART5第20話 感想とあらすじ

ルパン三世PART5第20話 感想とあらすじ

あらすじ

 ルパン一味がいつものようにお宝を盗みに行くと、同じような方法を使い先にお宝を奪っていく泥棒がいました。

 

 じつはその正体は銭型警部でした。記憶喪失になってしまった銭型は、かすかに覚えている「泥棒」というヒントを探り、いろいろな場所で盗みを働きながら自分が何者なのかを思い出そうとしていました。

 

 そして、銭型が大物の宝石を盗み出す日、ルパンも同じように盗みに行きます。現地で出会う二人。銭型の記憶は戻りますが、宝石はまんまとルパンに持ち去られてしまうのでした。

設定がチープ

 「記憶喪失」という設定は、あまりにも安易だなという印象を受けました。途中までは、どうして銭型が盗みを働くのだろう?

 

 と、ドキドキしながら見ていたのに、明かされた理由が、記憶喪失だから自分が誰なのかを知るためにかすかに残っている記憶である泥棒をはたらきヒントを見出す、という設定にがっかりしました。

 

 そしてこの安易な設定に、ルパン・次元・五右衛門の3人もあまり驚かないという点もまたがっかり。全体的に山場がなく、安易な設定に踊らされた回、という感じのストーリーでした。

 

五右衛門・次元の安売り

 

 ルパン・次元・五右衛門が3人で盗みを働く時、3人のチームワークやそれぞれの役割分担、あうんの呼吸で流れるようにお宝を奪っていく、というのがルパン三世という作品の最大の魅力だと思います。

 

 そしてそれに付随して、次元の銃の腕前と五右衛門の斬鉄剣を使った身のこなし、これも見どころのひとつです。ですが今回、次元と五右衛門のそれぞれの腕前が安売りされて要所要所で簡単に見せてしまっていたのが残念です。

 

 もっと余韻を残してほしかったですし、もっと丁寧に描いてほしかったなと思います。特に五右衛門は、今回斬鉄剣でいろいろな物を斬っていくのですが、あまりにも乱発するのでその身のこなしに貴重さがなくなってしまいもったいなかったです。

銭型警部のルパンへの思い

記憶喪失になった銭型警部が、唯一覚えていたのが、「泥棒」のキーワードと盗みの手口でした。銭型は、今までルパン逮捕の際に得た知識と経験を無意識に総動員し、これまでルパンが使ってきた手口をまねてお宝を奪っていきます。

 

 この点は、もう少し丁寧に触れても良かったのではないでしょうか。銭型のルパンへの思い。単純に盗みの手口を覚えていた、というだけではなく、ルパンとの関係性についても要所要所で触れてほしかったですし、もっと過去のエピソードなども盛り込んだら面白かったのに、と思います。

 

 ルパンの最後のセリフ「お前は最高の泥棒だったぜ。俺の手口を盗んだんだからな。」という言葉も、言葉としてかっこいいし印象に残るのに、ストーリーの中身と比例していないのが残念でした。

 

来週に期待

来週からまた通常営業のオーソドックスなルパン三世に戻ります。正直ホッとします。ルパン三世の放送も残すところわずか。かっこよくて粋で見終わってスカッとするルパン三世を期待したいです。

コメント
コメント投稿

コメント ( 必須 )

お名前 ( 必須 )

メールアドレス ※公開されません ( 必須 )

サイトアドレス ( 必須 )

CAPTCHA


トラックバック
トラックバックURL
error: Content is protected !!