ルパン三世PART5第7話感想 新展開で伏線を張っただけの回

ルパン三世PART5第7話感想
あらすじ
今回からまた新たな物語が始まりました。まず冒頭は、ある人物の埋葬シーンから始まります。棺に誰が入っているのかは明かされないまま、ストーリーは展開していきます。
ルパンは、ガストンという昔からの知り合いに呼び出され、ミスターBという人物からピカソの絵を盗むように依頼をされます。そして先払いと称してナポレオンの聖書を預かります。3日で良いというルパンに対し、なぜかガストンは1週間後にまた会おうと約束をします。
ミスターBの家に忍び込む為に不二子に変装し、ミスターBの指紋や目の網膜の映像を盗みとることに成功するルパン。うまく隠し倉庫に忍び込み、依頼されたピカソの絵を盗むことに成功します。しかしこのピカソの絵、実は偽物で、表面を破くと中に黒い手帳が隠されていました。この手帳には、フランス警察の内部告発のデータなど、とても貴重な情報が書かれていたのです。
手帳を持ってガストンに会いに行くルパン。しかし途中立ち寄ったバーで、ガストンは1ヵ月前に死んだことを知らされます。では、先日会ったガストンは何物だったのか。なぜルパンに依頼をしたのか。なぜナポレオンの聖書を託したのか。謎は次週に続きます。
伏線を張っただけの回
正直今回は、たくさんの謎をばらまくだけばらまいて、何ひとつ回収しないまま終わった、伏線を張っただけの準備回という感じでした。
次週以降、ひとつひとつ謎が明らかになって、すっきりして気持ちよくこのエピソードが終わるのだとはわかっていても、やはり消化不良は否めない回でした。
ただ、ルパン三世という作品は、毎回こうして散りばめられた謎を最後に解決して終わるのが醍醐味なので、ここは耐えるしかないのかもしれませんね。
THE・ルパン三世
今回は、これぞルパン三世、というシーンが多く見られました。例えば不二子に変装してターゲットを騙し、相手の指紋や目の網膜の画像を採取するシーン。男性のルパンが女性の不二子に変装して相手を騙すなどあり得ないとわかっていても、やはり気持ちがいいものです。
また、金庫に忍び込むシーンや、次元とアイコンタクトで逃亡ルートを探すシーンなど、ルパン三世の作品ならではのお決まり場面が多数出てきて、その点はとても充実していました。ただ、今回は五右衛門と不二子と銭型警部が出てこなかったので、少し物足りない感じがしました。
とにかく次回に期待
まずは、冒頭で出てきた埋葬された棺の人物は誰なのか。死んだはずのガストンがなぜルパンにコンタクトを取れたのか。死んでいたのが事実ならルパンが会ったガストンは誰なのか。ピカソの絵の中に隠された手帳の謎。
そしてガストンがルパンに渡したナポレオンの聖書の謎。その他、挙げたらきりがないくらい、謎を散りばめまくった今回のルパン三世。次回以降、どんなふうにその謎を種明かしして、どんな形で点が線になるのか。
とにかくすっきりしたいのですね。まんまと乗せられている感も否めませんが、次週は必ず視聴したいと思わせる今週のルパン三世でした。