ルパン三世part5第6話感想 コミカルすぎてがっかり

ルパン三世part5第6話あらすじ
舞台は日本。とある下町の小さな工場に住む兄弟の家が、借金で差し押さえられてしまうところから物語が始まります。
そこで兄弟は、ある作戦を思いつきます。脳力を測定し、その数値が「0」でないと開かない特別な金庫を作り、偽の銀行強盗の予告状を大東京銀行にルパンの名前で送り付けます。
そして、自分たちの作った特別な金庫を銀行に売り込み、設置することに成功します。それをニュースで知るルパン一味。ルパンは、不二子や次元、五右衛門への借金返済のため、仕方なくその偽の予告状に乗り、実際に金庫破りをすることを試みます。
しかし頭脳明晰なルパン。脳力の数値が0にならないと開かない金庫のために、次元や不二子に殴られたり無謀なトレーニングで心身ともにボロボロにしたり、わざと脳を疲れさせて数値を0にする特訓をします。
そしていよいよ当日。金庫を開けようとしますが「0」を出すことができずやはり開きません。ルパンは賭けに出て、あえて普通の自分の脳の状態で数値を計ります。すると、マックスの300という数値が出て、さらにオーバーフローして数値「0」にすることに成功。
金庫を無事開けることができました。
この金庫が評判を呼び、兄弟たちは仕事が増え、借金返済に成功し、穏やかな暮らしを手にすることができました。
コミカルすぎてがっかり
今回のルパン三世は、スタッフさんどうしちゃったんでしょう?というくらい、手抜き感の否めない回でした。終始ギャグに徹し、ルパン作品に必要な伏線を張っておいて最後に気持ち良く種明かし、という流れもひとつもありません。今回のルパン三世のシリーズは、第1話から第5話までで1つの長いエピソードが終わって、今回は単発の1話でした。そのせいか、息抜き回としか思えない内容の薄さで正直がっかりしました。
救いは定番の設定
そんな中身の薄い回でしたが、まだ救いだったのが、不二子とルパンの関係がもとに戻っていたことでした。前回までのエピソードでは、不二子とルパンの関係に何か変化があり、もう二人の恋仲設定は終わってしまった、というものでした。
ですが今回のエピソードでは、ルパンが不二子に振り回され不二子の色気に翻弄される、鼻の下を伸ばしたお決まりのルパンを見ることができました。これは、定番のルパン三世ファンにとっては久しぶりに嬉しいシーンだったと思います。
次回に期待
やはりルパン三世は、終始おしゃれな作画で、ストーリーにハラハラドキドキさせられ、ルパンと銭型のカーチェイスにワクワクし、次元や五右衛門とのチームワークに感嘆、不二子の色気にポーっとなる、という王道の設定が欲しいです。
そして、しかけられている複数の伏線を、最後に回収し種明かしされてなるほどと唸るのが、ルパン三世のアニメを見る醍醐味と言えると思います。次回はぜひ、その王道の流れが復活することを期待したいです。
今回のようなギャグ回は正直いらないかな、という感想でした。次回に期待したいです。