賢者の孫 第10話 あらすじと感想「結成『アルティメット・マジシャンズ』!」

第10話「滅亡する帝国」あらすじ
平民たちまでも次々と魔人化させたシュトロームにより、ブルースフィア帝国はとうとう滅亡へと追い込まれてしまった。今まで貴族たちに虐げられてきた元・平民の魔人たちは、唐突に強大な力を得たことにより世界征服へと乗り出そうとする。しかし、帝国の殲滅という目的を果たしたシュトロームは、生きる意味を見失っていた。そして、自らの過去を語り始めるのであった…。ついに明らかになる、シュトローム魔人化の秘話…!
感想「結成『アルティメット・マジシャンズ』!」
究極魔法研究会メンバー全員が空を飛べるように
冒頭で究極魔法研究会メンバー全員が空を飛ぶシーンが描写されていました。
ただし飛行魔法を習得したのではなく、シンが浮遊魔法をメンバーへかけ、その後空中での操作だけを行っているようです。
糸電話の魔道具もちゃっかりとアレンジされ、拡声器のようなものに応用されていました。
その道具を見たオーグが「あの魔道具色々使えそうだな」とトールに話しかけ、それにトールは「殿下の立太子の儀式で、使ってみてもいいかもしれませんね」と応えていました。
立太子というのは東アジアにおいて広まった儀式で日本の天皇や中国の皇帝を後継ぎとして太子に立てる儀式のことです。
一応日本でこの概念が広がっていることもありヨーロッパの王家に対しても用いられることがあるそうですが、異世界のアールスハイド王国で使わてれているということにとても違和感を感じました。
遂にブルースフィア帝国全土が滅亡
ゼストが率いる魔人部隊が街道を通る商隊を襲い食料の供給をストップし、それでも贅を尽くす貴族たちに平民の怒りが募り、そのタイミングで平民を魔人化させ貴族を血祭にあげ、街や村を蹂躙したことで帝国全土の街が滅びました。
ミリアからその成果を聞いたシュトロームは自分たちの元に集った魔人たちに労いの言葉を掛けます。
しかしシュトロームはその後「さて、この後どうしましょうか?帝国を滅亡させることが私の目標でしたからね。もうすることがないんですよ」と真剣に思案します。
それを聞いて魔人たちは「この勢いで次は隣国を攻め取り、そのまま世界を統一し…」と野望を口にしますが、シュトロームは「なぜそんな面倒なことをしなければいけないのです?」と問い返し、野望を押し付けず、勝手に行動しろと魔人たちに告げてしまいます。
語られるシュトロームの過去
本気でやる気がなくなってしまった様子のシュトロームにミリアが「どうしてそこまで帝国を憎まれているのですか?元は帝位継承権を持つ帝国の侯爵だったとお伺いしましたが?」と聞くとシュトロームは帝国を憎む理由を語りはじめます。
オリバー=シュトロームがオリベイラ=フォン=ストラディウスという名で呼ばれ、帝国の貴族として領主にいた頃、彼は帝国で主流の封建制度ではなく、平民が平等に過ごせるような政策を領地で行っていました。
シュトロームは若い頃に旅をした頃にアールスハイド王国に憧れ、帝国もこうあるべきだと感慨を受け実行に移していたようです。
彼の政策は民衆に評価され、シュトロームの領地へ移住する平民が増え、他の貴族からは恨みを買っていました。
更に帝都で貴族を集めた会合で後に皇帝となるヘラルド=フォン=リッチモンドによって「奴は帝国への上納金を増やし、貢献大としてこのままいくと次期皇帝の座についてしまう」と示唆すると貴族たちは「奴が皇帝になってしまったら平民優遇の政策をとるではありませんか!」と未来の不安を口にします。
そんな貴族たちの弱みに付け込みヘラルドはシュトロームを帝都に呼び寄せ、帝都に留まっている間にシュトロームが失脚するように策を図ると言うのでした。
シュトロームの元に最近思うように税収が上がらず、このままだと帝国への上納金が厳しいため帝都で会合を開き、そこで領地経営についての指南をして欲しいという手紙が届き、シュトロームは「他の貴族たちが私の考えに賛同すると言ってきたんだ」と喜びます。
その話を聞いて妻であるマリアがシュトロームの身を案じますが、シュトロームは帝国有数の魔法の腕があり、刺客の手にかかったりはしないさと言って帝都へ旅立ってしまいます。
シュトロームが領地を離れて2ヶ月の間にシュトロームの領地ではヘラルドが仕込んだ人さらいの噂を偽の憲兵団が流し、シュトロームが領地へ帰ると言い出したタイミングで、偽装したシュトロームの馬車の検挙を住民たちに見せ、荷に攫われた娘たちがいたという目撃情報を領地中に流します。
憲兵はシュトロームが貴族であるため証拠が固まるまで手出しはできないと民たちの不安を煽り、その結果領民たちは自分の身を守るためにシュトロームの屋敷に火をつけ蹂躙します。
シュトロームが屋敷へと帰ったときには既に火の手が周り暴徒に蹂躙された後でした。
シュトロームはヘラルドの陰謀に気づき、それに従った貴族と平民そして帝国という国を見限り、怒りと悲しみで魔人化し、彼の領地を消し去ってしまうのでした。
ゼストの企て
ゼストは帝国の滅亡という目的を達し、気力のなくなってしまったシュトロームの姿と昔話を聞き、シュトロームには新しい目的が必要だと考えます。
魔人の中でシュトロームの元に残ったローレンスへ、シュトロームの元を去っていった魔人に紛れアールスハイド王国の隣国であるスイード王国に攻め込むよう扇動するように命令し、シュトロームとシンを戦わせようと画策します。
結成『アルティメット・マジシャンズ』!
オーグの立太子の儀式の最中に、兵から魔人出現の報告が上がり、オーグは民衆を安心させるためパフォーマンスを行います。
シンに何か言うように指示し、また研究会ではなく部隊としての名前をその場で考えるように言い、シンはそのアドリブに苦しみながらも『アルティメット・マジシャンズ』として名乗り、飛行魔法を使って派手に魔人討伐に向かうのでした。
異世界特有の文字を使い言葉もきっと特有のものなのだと思いますが、英語の概念はあるのかと設定のガバガバさも気になりますが、今回シシリーにセリフあったかな?と変なところが気になってしまいました。
第10話の感想は以上です。
- 執筆者 - RYUCCA - 執筆者 - アニメ
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