『ゴールデンカムイ』 第六話 「漁師の魂」 感想

『ゴールデンカムイ』 第六話 「漁師の魂」 感想

あらすじ

ヒグマを仕留めた二瓶鉄造が解体しながら谷垣源次郎に狼と勝負したことはないだろうと言う。谷垣源次郎にも二瓶鉄造にも蝦夷狼との闘いはかつてないという。

だからこそ二瓶鉄造は今まで経験したことのない勝負に身を投じ、賭けてみるという。

アシリパは手負いの鹿を仕留めるべく杉元に作戦を伝える。しかし雪に慣れない杉元佐一はまたしても鹿を仕留めることができない。

日が暮れる時間で、倒木を利用して野営することにした杉元佐一とアシリパ。杉元佐一の心配とは次元の違うアシリパは神から与えられた食としての鹿を想定している。

一方二瓶鉄造たちはヒグマを食べながら、谷垣源次郎のこれからの生き方について話している。谷垣源次郎は軍帽を火に投じる。

戦時中の悪夢が杉元佐一を目覚めさせる。荒い息遣いの杉元佐一。

ターゲットをレタラに設定した二瓶鉄造、谷垣源次郎はエサを撒くことにする。二瓶鉄造は警戒されるヒグマの肉はやめて鹿をエサにする訳を谷垣源次郎に伝授する。

鹿を捕捉したアシリパは杉元佐一に捕獲作戦を指示する。しかし、目の前に突進してくる鹿の眼差しにトリガーをひけなかった杉本佐一。レタラがやってきて杉元佐一が仕留めそこなった鹿を捕らえる。

アシリパは自然界が営む生命の連鎖について責任を全うしろと言う。

自然の摂理として認識できるようになった杉元佐一は「喰うか」とアシリパに言う。

危険を察知したレタラが、アシリパに教える。アシリパは谷垣源次郎の追跡を恐れ、レタラに鹿の一部を渡し、残りの鹿を放置して杉元佐一と共に現場を去る。しかし状況の把握は欠かさない。鹿の所にいる二人の人物のうち一人は兵士であることを確認する。

野営地に戻ると待っていたのは白石由竹だった。夕食として鹿肉と白石の調達した酒をたしなむ杉元佐一、アシリパ、白石由竹。

「冬眠中の熊もうなされる悪夢の熊討ち」が小樽に現れたらしい噂が耳に入る。

二瓶鉄造が地図を彫られた囚人であったことが判明した。

レタラを狙う二瓶鉄造を後ろから観察し、狙撃を阻止したアシリパ。二瓶鉄造と杉元佐一の闘いが始まる。

感想 

 

熊討ちの二瓶鉄造がヒグマを解体している部分で、見たことはないけど身体の中ってこんなんなってるんだ、と。自分の身体の中がどうなってるのか知りたい気がします。オソマが出るときはどんな風に動いてるんだろうな、とか。

 

 

二瓶鉄造が結構魅力的なキャラクターに設定されています。主役候補にもなったらしいこの方にはスピンオフして欲しいです。

 

熊討ちが自分の生業であるならそれを探求することは大切なことだと思います。200頭ものヒグマのすべてが個であることを知っていてその中から共通点を見つけたり、行動のパターンを探ったり、可能性を否定しないということが二瓶鉄造という人物を作り上げたのだろうと思います。

 

 

第六話はごく狭い場所でのお話なのに、飽きさせることなく時々は食い入ってしまうことがあるくらいに物語に惹き込んでくれました。

 

アシリパのスノボがかっこいい件

 

杉元佐一が雪上での行動を訓練したら狩猟はもっと楽になるでしょうねえ。でも笑わせてくれる部分も捨てがたいし。野営している場面を見ると自分には果たしてサバイバルができるのだろうかと思ってしまいます。アシリパのように頼れる存在が欲しいです。

 

谷垣源次郎の顔

 

谷垣源次郎がケボカイの儀礼をしたことで、腹は決まったのかな。帽子を火に放り込んだときの二瓶鉄造の表情が印象的です。

 

 

りゅうがレタラを感じて先へ進みたがらない場面が笑えます。杉元佐一が撃ち損じた鹿をレタラが捕獲してくれました。こういう場面ではアシリパが総司令官なんですね。レタラという最強の参謀がいて、いずれ特進しそうな新米がいて、先が楽しみです。

 

 

さて、杉元佐一が脳みそデビューするのはいつでしょうか。食事シーンで酔った雰囲気が楽しくて、でもその後のシリアスな部分に移行するのにも不自然さがないのが不思議です。

これってアシリパを引っこ抜くときに杉元佐一がシリアスに話し始めたからかもしれないです。

 

いるべき場所で

 

二瓶鉄造が山で最期を迎えたいという言葉は、自分の生きている意味を知っていて、全うしようと覚悟している生きざまを表しているようです。

 

 

二瓶鉄造はレタラに夢中で背後を忘れていました。杉元佐一に軍配。

いいところで終わっちゃうんですね。次回楽しみです。

 

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