フルメタルパニック!2002年版 第一話のあらすじと感想【気になるこいつはロボアニメ!】
第一話『気になるあいつは軍曹』あらすじ
場所はソビエト。追われる少女。それを追うヘリは、彼女の乗る車を吹き飛ばす。そこへ現れるロボット。そのロボットはヘリをつかみ、投げ飛ばす。
ロボットから降りてきた青年は、自らを相良宗介と名乗る。彼はミスリルに所属する軍曹。
そんな彼が、その任務から帰ってきてすぐ、上官のカリーニンから命じられ、同僚のクルツ、マオとともにある任務に就くことに。
そして彼が訪れたのは、日本の高校だった。そこで彼は、千鳥かなめという少女を護衛することになるのだった。
感想
まだ一話と言うことで、物語の全容が何も見えてこない中、兵士として成長した相良宗介が天然ボケを発揮するところがどちらかというとギャグのような印象をまず受けます。
ロボットアニメでありながら、ギャグっぽい要素が多い、というのはもしかすると珍しいものなのかもしれませんが、実際その宗介の空回りというか的外れ具合は面白いものがあります。
自分が生きてきた世界の常識に従って行動しているせいで、必要以上に警戒してしまったりしたせいで、必要以上の対処を取ってしまう(物音に過剰に反応して銃を抜いてしまう、など)、というようなことがよくあります。
あげく、椅子に手錠で縛り付けられる、というようなこともあってなかなかな処遇です。
それがあってか、番外編という形でギャグに特化したアニメもあるくらいです(ちなみにその作品はギャグに特化しているので素直に笑えます)。
でも、これも決してふざけているわけでは無くて、宗介の真面目さが災いして起こっていることなので、少し不憫に思えるような節が無くはありません。
コミカルに書かれているとは言え、彼の生涯がある程度後になって分かってくると、よりいっそうそう思ってしまいます。
千鳥かなめを守れ、という言葉を従順に守り、その中で傷つきながらも戦う、というその姿の実直さには、やはり惹かれました。
たぶん、私がこの作品を見続けることになったのは、そういう部分もあると思います。
でも、一話の最後でかなめの言葉を聞いた時には、その宗介の苦労も少しは報われているのかな、というように感じます。
やはり、誰かのために必死になる、ということは迷惑に思われるようなことでは無いのでしょう。
最後に少しだけロボットアニメらしい感想もつけておきたいと思います。
一話で気になるのは登場ロボットがどんな活躍をするのか、ということです。登場ロボットの総称はアーム・スレイブ(AS)といいます。
ASの中でも種類があって、まだこの時点では主役機は出てこないのですが、物語の中でもメインで活躍する機体であるM9という機体は何度か登場します。
やはりロボットアニメと言うことで、かなりそのメカニックには気を遣っているのがうかがえて、登場するロボットはスマートでかっこいいです。
さらに、途中でそのロボットがECSというシステムで透明になるシーンには心が躍ります。ロボットに燃えたことがある人なら、このシーンで思わず笑ってしまう、というようなこともあるかもしれません(実際僕は少しにやりとしてしまいました)。
第一話ではまだフルメタルパニックの物語の根幹になるような情報が明らかにはならないままで、謎が多い状態で終わってしまうのですが、それでもキャラクターの魅力などは光っている回だと思います。
次回以降から、徐々に謎は明らかになっていくので、こうご期待です。