フルメタルパニック!Ⅳ 第10話あらすじ感想『限界を超えて』

フルメタルパニック!Ⅳ 第十話 『前へ、前へ』【あらすじ】
目を覚ましたばかりの宗介のもとに現れる敵。しかし、宗介は酸素ボンベを使い、その窮地を脱する。敵の狙いは宗介とアル。彼はそこで、アルが生きているかもしれないということを知る。
一方、テッサ達はTDDへと帰還していた。リーをとらえられはしなかったが、そこからレナードへの手がかりを見つける。レナードは、アマルガムを倒すうえで非常に重要になるキーパーソンなのだ。しかし、それを探すテッサの心労は、TDDのすべてを背負っているという責任感から、ピークに達していた。
そんな中、かなめはリーたちの会話から、宗介が生きていることを知るのだった……。
『限界を超えて』【感想】
コートニーはずっと放送禁止ワードを言い続けていてなかなかすごい人ではありましたが、その彼が言っていることは結構正しいことというか、宗介たちの世界の常識として考
えた時には非常に的を射たことを言っているように感じました。
彼らは、決して科学や常識では語ることができない世界にいると思います。そこには普通では考えられないような命のやり取りがあって、科学では片づけることができないような不条理がみちあふれています。そういう時には、科学などで保障されていることが、簡単に否定されたり、そこでは不可能だといわれているようなことが、簡単に覆されたりすることが、そこかしこで起こりうるのが彼の生きている世界なんだろうな、と思います。
実際、この話の序盤で宗介が敵を撃退したことも、その一つの例だと思います。普通から考えて、まだ目が覚めてほんの少ししかたっていない人間が、敵に対して戦いを挑むことができるというのはなかなか考え難い状況でしょう。しかも、撃退してしまうというのはさすが宗介だな、と思いました。
宗介は今まで数々の苦難を乗り越えてきました。その中でも、今回の困難は相当なものだろうな、とは思います。そんななかでも、彼はそれを乗り越えるべく、死に物狂いで戦っているんだと思います。そういう彼の思いに答えるようなコートニーのその態度というのに、私は好感を持てました。
確かに、レモンの言うように、生理学的な縛りもあるとは思うのですが、宗介たちのような、常に前線に立たされている人間からしてみれば、こういうめちゃくちゃな訓練の方が、あっているとはいえるのかもしれません。
宗介たちがこんな泥臭い戦いをしている最中に、テッサ達も命を削って戦いに繰り出していました。彼女はウィスパードとして、能力は高い人間です。ですが、年齢としてはまだ高校生くらいの少女です。そんな彼女が、何百人という人間の命を背負っているというのは、とんでもない重圧だと思います。そんな中で耐えている彼女が、どれほど強い人間なのか、ということを思い知らされました。
今回、いろいろな戦いに進展が見られました。しかも、アマルガム陣営に現れたカリーニンの姿。これは一体どういうことなのか。そのあたりにも注目して、次回に乞うご期待