フルメタルパニック!Ⅳ 第九話あらすじと感想『謀る魔女』

フルメタルパニック!Ⅳ 第九話 『墜ちた魔女【あらすじ】
アラスカのある倉庫でレイス達はAIの復元をしていた。それは、アーバレストの最後を見ていたAI、アルだった。
一方、サンフランシスコでは、自失したテッサが病院に連れ込まれていた。彼女は医師に自分がミスリルにいた過去を話す。アマルガムから逃げた彼女だったが、物資不足から反乱がおき、ダナンは崩壊し、彼女は部下達に捨てられたのだと言う。
他の施設へ入れられる予定だった彼女たちは、その迎えの車に乗ろうとしたところで敵の襲撃に遭うのだった。彼女たちが連れられた先には、レナードの部下であるリー・ファウラーがいた。
彼女の話を聞いた医師は始末されそうになるのだったが、そこでテッサ達は本当の正体を現すのだった。
『謀る魔女』【感想】
テッサの策略が光っていましたね。テッサはとっさと言うときにこういう演技がさらりとできてしまうところがすごいな、と思います。普通の人は、茫然自失になっている演技なんてそうそうできる者ではありません。
彼女の特徴として、ウィスパードということで、頭が良いというのはもちろんあると思います。でも、こういうところを見ていると、決して頭でっかちになっているだけの人ではないな、ということを思い知らされるような気がします。彼女はやっぱり、ウィスパードという特殊な性質を持った人間である前に、一人の才能あふれる女性なんだな、と思わされるわけです。
もちろん、それだけではなくて、レナードに対して腹が立っていたから「くそ野郎」と言ってしまったり、運動に関してはからっきしだめ、というような弱点があるところも、彼女の愛すべきポイントだとは思いますが。
さて、そんなテッサが登場したわけですが、今回は久々にミスリルの仲間達を見たような気がします。実際には宗介がナムサクにいる間見ていないだけなのでそこまで長い間隔絶していた訳ではないのですが、かなり長い間見ていなかったような気がします。きっと、これまでずっと宗介がその中で戦っていたからなのでしょう。
今は、宗介は一人、孤軍奮闘しています。そこで新たな仲間に出会っているとは言え、状況はかなり危機的です。まず宗介自身がそう簡単に動けるような状況ではない、ということです。おそらく今までで一番深刻なダメージを負っているでしょう。
しかも、その宗介達がいるレモン達の基地に何者かが攻め込んできているという状態。もしこれがアマルガムなどの攻撃なのだとしたら、相当まずい状態です。果たして、彼は生きてそこから脱出することができるのでしょうか。
そんなわけで、ミスリルサイドも、宗介サイドも、アマルガムに迫りはしているものの、依然としてしっぽをつかむことができていないような状態。果たしてこれからどうやって彼らは戦いに勝利の糸口を見つけていくのでしょうか。これからの展開に期待するしかありません。次回からも目が離せませんね。