フルメタルパニック!Ⅳ 第7話『強肉弱食』

フルメタルパニック!Ⅳ 第七話 『ジャイアント・キリング』【あらすじ】
闇バトルへ向かう宗介。その傍らでナミはASのプログラムを組んでいるのだったが、そのスピードと知識量は常人離れしていた。それを見た宗介は、彼女もかなめと同じウィスパードなのではないかという疑いを持つ。
そこに現れた署長はそこでASに乗り込むように指示する。署長は「面白い機体が用意されている」という意味深な言葉を残して去って行く。
闇バトルの行われる遺跡にたどり着いた宗介に待ち構えていた敵は、サベージとは比べものにならないスペックのM9だった。
一方、署長は高級ホテルの一室に宿泊するクラマの元を訪れる。そこでクラマは宗介の戦いの様子をモニターしているのだった……。
【感想】『強肉弱食』
さすが宗介、と言わされてしまうような展開でした。まさかASの中でも初期の機体で、量産型としてよく知られているサベージで、まだ米軍も正規配備していないような最新鋭機であるM9を撃破してしまうとは、並大抵の戦闘技術ではありません。
クラマも言っていましたが、その戦闘技術でアーバレストに乗っていたわけですから、並のAS乗りでは対応しきれるわけがありません。
操縦技術だけではなく、周囲のオブジェクトも生かした戦闘方法をとれるところを見ていると、やはり戦闘慣れしているところが最大の勝因とは言えるのかもしれません。もちろん、M9に乗っていたからこそ、その弱点を熟知していた部分はあるのでしょうが、それだけではサベージで勝つことなんてできないのでしょう。
同時に、サベージのタフさにも驚かされてしまいます。対戦していたM9と比べると、負っているダメージの差は大きかったはずですが、それでも十分動けていたのは、サベージの構造的な堅牢さによるものなのでしょう。初期型の量産機だからこそ、そして、構造が単純だからこその堅牢さなのでしょう。
やはり、作りが単純なものほど、壊れにくい、というのはどこの世界でも鉄則としてあるのでしょう。現代の精密機器は、精密すぎるからこそ、こわれやすい、という特徴を持っている部分はあると思います。ASという常識外れしたマシンでも、そういうところが常識的なのは少し面白いところではあるかもしれませんが。
本編の話としては、レモンの正体が明らかになったことも非常に大切でしょう。明らかになった、とは言っても、どこの集団に属している人なのか、というところまでは明らかになっていませんが、ただのジャーナリストではなかった、ということは明らかになりました。
それにしてはいままで警戒心が薄かったり、どんくさかったり、というようなところが見受けられましたが、もしかしたらそれももしかしたら演技だったのかな、と思わされてしまいます。こんな人を敵に回したくはないな、と思いました。今回は味方だったから良かったですが。
さて、ナミはクラマに捕えられてしまいました。宗介はまた、大切なものを失ってしまうのでしょうか……。
次回からも目が離せません。