フルメタル・パニック!2002年版23話感想『宗介たちのフィールド』

フルメタルパニック!第二十三話『巨人のフィールド』あらすじ
ダナンを取り返すべく、反撃の一手を打ったミスリルの面々。しかし、ガウルンが米軍に売った喧嘩のせいで、ダナンは窮地に立たされていた。
一方、艦内でもガウルンの仲間たちと宗介、クルツの二人の戦いは続いていた。テッサの作戦が功を奏し、制御室までたどり着くことに。そしてかなめはウィスパードとしての力を使い、限界深度まで航行したせいで自壊しようとしていたダナンの制御を取り戻す。
しかし、それで黙っているガウルンではなかった……。
感想『宗介たちのフィールド』
クライマックスに起こる危機的な状況。ひやひやさせられます。ガウルンは敵として強すぎる人間です。しかし、だからこそ見ごたえのあるストーリーだな、と感じました。手に汗握るぎりぎりの展開に興奮させられます。
そんな今回の話は、ミスリルの面々の決死の反撃が描かれていました。ダナンを取り返すための作戦、クルツの攻防、かなめの覚醒、いろいろなことが詰め込まれていました。
中でも私がドキドキして見せられたのが、ダナン奪還の瞬間でした。テッサの頭脳プレー、かなめのウィスパードとしての覚醒など見どころたっぷりのシーンでした。テッサが鼻血を吹き出しながらもダナンの強さをガウルンに訴えるシーンなどは目を奪われるものがありました。それまでどちらかといえば軍人らしくない優しい一面というか、ドジな一面というか、そういうものが描かれていたテッサでしたが、やっぱりこういうところには軍人的な側面もあるんだな、と感じさせられました。
自分が作ったものであるダナン。それに対しての思い入れはやっぱり人一倍強いのでしょう。それに加えて、ダナンが安全だと信じて乗っているミスリルのメンバーを裏切ることはしたくないというその思いの強さも、テッサを突き動かす原動力となっているのでしょう。ダナンに乗る主要メンバーはやっぱりミスリルの面々を信頼しているところが強く見えたり、そこに誇りを覚えているところが見えていいな、思います。
そして、今回もう一つ見どころはマオがクルツを助けたシーンじゃないかな、と思います。クルツは狙撃に関しては神がかったスキルを持っていますが、それ以外の接近戦ではまるでだめだとマオに言われてしまいます。
でも、このシーンでびっくりしたのは、助けに来たのがマオだったことです。私はてっきり宗介が助けに来たんだと思っていたんですが、そこでマオが出てきてクルツを救うところに思わずドキリとしてしまいました。なんとなくこの二人がいい雰囲気になりそうだな、と思っていた私としては、そういう胸キュン展開に一歩近づくようなシーンが挿入されるというのはなかなかうれしいことでした(胸キュンというのは程遠いシーンだったとは思うのですが)。
さて、そんなこんなで見どころ満載だった第二十三話。とうとう次の話でフルメタルパニク!第一期は終わりです。
とうとう最後の戦いを始めたガウルンと宗介。勝利の女神はどちらに微笑むのか。
こうご期待です。