フルメタル・パニック!2002年版19話の感想『エンカウント・クルツ・宗介』

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ルメタルパニック!第十九話『エンゲージ・シックス・セブン』あらすじ
ダナンにかなめが来て、パーティーが終わった後。かなめとテッサ、そしてマオはお風呂をともにしていた。
そこでかなめの質問からマオと宗介、そしてクルツの出会いが語られる。
時は一年前までさかのぼる。マオは隊の欠員補充のために訓練所へ向かう。そこで彼女はクルツ、宗介と出会うが、その出会い方は最悪……。
しかし、その見方は「こだわりのある革命家」たちによって引き起こされた事件を通して変わっていくことになる。
感想『エンカウント・クルツ・宗介』
「こだわりのある革命家」ってなんだ、っていうツッコミはとりあえず置いておきましょう。もともとこの話は短編集の方に収録されている話なのでどちらかというとコメディ職の強いお話でしたね。
そんなわけで、今回は前回に引き続き、少しお休み回のような印象を受ける回でした。ここで初めて宗介とクルツとマオの出会いが語られるのですが、そのエピソードがなかなかかっこいいんですよね。
訓練所でわざと実力を隠していたクルツと宗介。こういう戦争ものでよくみられることですが、自分の実力をわざと隠して目立たなくするということは、本当は難しいことなのです。
「手抜き」ができるというのは、本当に実力があるものだけなのです。それをやってのけてしまうということは、どれほどクルツと宗介に実力があったのか、ということがうかがえると思います。
実際、「こだわりのある革命家」たちと戦ったとき、その実力が発揮されるわけですが、そのシーンはめちゃくちゃかっこよくて、マオも驚きを隠しきれないようでした。
クルツは長距離からASのシステムを狙撃して破壊して、宗介は足をわざと切り離したASを腕だけで操作し敵を撃破する、という離れ業を披露しました。
その技術を見込んでマオは彼ら二人を仲間として迎え入れたということです。
性格的に見れば、超ナンパ者のクルツと、真面目一徹の宗介という組み合わせはまず考えないと思います。ですが、意外と両極端だったからこそぶつかり合わずにこうして仲間として互いを信用するに至ったのかもしれない、とも思います。
この時のマオの選択は最良の選択だったんじゃないかな、と思います。その時のマオの候補生の名前を上がってはいるのですが(そして実際その後登場していないのでその人たちがどんな人なのかは全然わからないのですが)、ウルズ6と7はクルツと宗介の二人しかありえなかったように感じます。
さて、こんな風に宗介とクルツの過去が明らかになったところで、そして互いの信頼関係がどれほど深いものなのか、ということが分かったところで、とうとう次回からは作戦行動が開始されそうな気配があります。
ガウルンが不穏な動きを始めるなか、この次の作戦が今後の展開を見るうえで重要なシーンになることは間違いないでしょう。宗介たちを一体どんな事件が待っているのか、期待は高まりますね。
それではまた次回をこうご期待です。