フルメタル・パニック!2002年版13話の感想『マオとテッサのロックンロール』

フルメタルパニック!第十三話『猫と仔猫のR&R』あらすじ
日々の過去な稼働のせいで披露していたトゥアハー・デ・ダナン。基地にダナンは少しの間停泊することに。
そんななか、マオのいい加減さにテッサは腹を立てる。それから二人の言い争いは過熱する。強がりを言うテッサにマオが大人げない喧嘩をふっかける。その内容はM6で戦うというかなりテッサに不利な内容であった。
しかし、ダナンに乗っているだけのテッサに、ASを乗りこなせるわけも無く、宗介に指導を求めることに。もちろん、不慣れな彼女の特訓は一筋縄に行くわけも無く……。
感想『マオとテッサのロックンロール』
今回のお話は、なかなか心温まる良いお話でした。
今回からは原作小説第三巻の内容に入ったわけですが、前回第二巻の内容に入ったとき同様、少し箸休めのような回としてこの話が挟まっていました。
ダナンでリーダーとして艦を動かすテッサと、ASを駆って最前線で戦うマオがそれぞれのポリシーを持って戦いを挑むお話。と、いえばかっこいいですが、言ってしまえばただの意地の張り合いから出てきた喧嘩です。それがAS同士の模擬戦になってしまうあたりがさすが軍人なのかな、というところではありますが。
その中で、テッサはマオがどれほど過酷な状況で常に戦っているのか、ということを実感するシーンがあります。よく言う「事件は現場で起こっている」ということを体感したというわけですね。
テッサ自身は別に上官という立場に甘んじているタイプの人間では無いと思います。常に下士官の安全を考え、人間が戦っているのだと言うことを忘れない意識があるような上官です。
でも、やっぱり実感として「戦いの中にいる」という感覚を持つことを忘れてしまっていたのでは無いでしょうか。
そのあたりは、彼女がどうして16歳という若さで大佐にまで上り詰めたのか、というところにもつながってくる話ではあるのでまだもう少し詳しくお話しできるのは先になると思いますが。
でも、それを理解できたテッサはこれからどんな上官になるのか、ということを考えると、良い未来が想像できるでしょう。
戦いが終わった後、抱擁し合うマオとテッサの姿には涙すら出てきてしまうような感覚がありました。
それを見て「裸で艦内一周」という罰をやるのか、ということを聞いたクルツが二人に蹴り飛ばされているシーンも私は結構好きです。
そして、今回の話では宗介とテッサの距離感が縮まったことも注目ポイントの一つだと思いました。ASの乗り方を教えてもらいながら少しずつ心の距離を縮めていくテッサと宗介。
さて、その距離感が良い方に作用するのでしょうか。かなめとの差を縮めることが果たしてできるのでしょうか……。テッサ好きの私としては是非とも頑張って欲しいところです。
さて、心温まるお話だった今回。次回もまだそんな感じの箸休め的なお話が挟まるので、心を落ち着けてご覧ください。というところで今回は終了です。
次回もご期待ください。