フルメタル・パニック!2002年版11話の感想『ベヘモス覚醒とかなめの過去』

フルメタルパニック!第十一話『ベヘモス覚醒』 あらすじ
捕えられてしまったかなめとテッサ。そのとき、なんとか生き残っていた宗介の元にはマオとクルツが現れる。
一方、宗介たちはそんなことも知らず、かなめたちを救うため、決死のカーチェイスを繰り広げていた。
部屋に監禁されてしまったかなめとテッサ。テッサの内心を聞いたかなめは、自分の中にあるポリシーを語る。彼女は降りかかってくる敵に対して立ち向かいたい、という。過去を語りながら、彼女は宗介への思いも吐露する。
そこへ、A21の構成員が現れ、彼女らをカリーニンの元へと引き連れていく。
感想『ベヘモス覚醒とかなめの過去』
今回はカリーニンを含めたミスリルメンバーの活躍が非常にかっこいい話でした。
A21が引き起こした騒動だとはいえ、日本政府も巻き込んだ非常に大がかりな問題になってしまいます(そうなったのは宗介たちが検問を突破したからだったりするのですが)。
そして最後には動き出すとんでもなく巨大なAS、ベヘモス。ラムダドライバによって物理法則を無視した巨大さを誇るベヘモス。
かっこいいとかそうじゃないとかの次元をこえて、ただただ恐怖そ生み出すような存在感。コダールが出てきたときもその圧倒的な強さが描かれていましたが、ラムダドライバ、恐るべし、と感じさせられてしまいます。
さて、前回いろいろと問題を起こしてくれたかなめでしたが、そんな行動の裏側にある思い、のようなものが今回語られます。
彼女もただただ暴走していた、というわけでは無くて、ポリシーを持って動いていた、ということが自身の口から明かされます(そのポリシーが正しいものなのかどうなのか、というところはまた別の話ですが)。
いろいろな自分を傷つけるようなものを見過ごしてはおけない、そういうものとは戦わないといけない、というのがそのポリシー。
その結果としてとらえられてしまった訳なので、今回に関してはそれが裏目に出たと言わざるを得ませんが、そういうポリシーを持つことは、たぶん普通に生きているだけでは得られないものなんじゃないかな、と思います。
普通人間は、苦しいことからは逃げたいと思います。もちろんそれと戦わないといけないときはあるにせよ、できるだけそれから逃げようとするのが普通だと思います。
でも彼女は、目の前で怒っていることからは逃げたくない、戦いたい、と思っているのです。そのポリシーがどれほど難しいものなのか、ということは分かるはずです。
そんなかなめの思いを聞いて、果たしてテッサはどう思ったのか、それは想像することしかできません。でも、彼女自身も何か思うところはあったんじゃ無いかな、と思います。
とうとう動き始めてしまったベヘモス。ラムダドライバの脅威がかなめたち面々を襲います。果たして次回、その困難をどう乗り切るのでしょうか。アーバレストも出てきそうな予感なので、期待が高まります。
というわけで、次回もこうご期待。