フルメタル・パニック!2002年版6話のあらすじと感想『STILL ALIVE. HELP US!』

フルメタル・パニック!2002年版6話のあらすじと感想『STILL ALIVE.  HELP US!』

フルメタルパニック! 第六話『STILL ALIVE』あらすじ

 乗客を救助したマオたちであったが、クルツ、宗介、かなめの姿が見えない。しかし、組織としての機密を守り、乗客を救うことが第一であるミスリルにとっては、その三人を待つことはできない。

 

 ただ、カリーニンも彼らを救う策を模索していた。そして、とうとう姿を現す新たなAS、アーバレスト。

 

 一方で、傷を負った宗介はクルツと合流を果たす。

 

 宗介とクルツはかなめを守ることを第一に考え、犠牲になろうとする。しかし、それを許すかなめでは無かった。

感想『STILL ALIVE. HELP US!』

 かなめの宗介に対する一言。「来ないで」

 

 これは私たちのような常識の中に生きている人間にとっては、当然の反応だと思います。ただの軍事オタクだと思っていた人間が本当の軍人で、しかも傷を負ってなお自分のことを守ろうと奔走する。

 

 そんな姿を見れば違和感を抱いてしまうことも無理は無いことなのでしょう。それほどまでに自分を犠牲にして守ってくれる人、なんていうものはそういるものではありません。

 

 しかも、命がけの状況に放り出されることも。その中で一般人であるかなめが動揺し、困惑することは当たり前のことでしか無いのです。

 

 でも、そこで立ち止まらないのがかなめのすごいところだな、と思いました。

 

 クルツと宗介がおとりになって一人だけ逃げるように指示されたとき、彼女は必死に抵抗します。みんなで助かる道はないのか、と。

 

 宗介たちはそれを否定するのですが、彼女の何気ない一言がきっかけになって実際にみんなが助かるかもしれない方法を一つ、見いだすことに成功するのです。

 

 宗介は自分のことをスペシャリスト、プロ、だといいました。実際そうでしょう。でも、だからこそ見失う可能性のようなものも、もしかしたらあるのかもしれません。いつの間にか失ってしまう視点のようなものが、少なからずあるのかもしれません。

 

 そして、そんな宗介にかなめは「信じている」と言います。「一緒に帰ろう」と言います。全てを受け入れたかなめの強さはそこにあると思いました。

 

 先ほど書いたように、普通の人なら、ただの天然軍事オタクだと思っていた人間が本物の軍人だと言うことが分かったとき、すぐにはそれを受け入れることはできないでしょう。

 

 でも、それをかなめはやってのけたのです。そこに、かなめの度量の広さのようなものがうかがえると思いました。

 

 フルメタルパニック!はたしかにロボットアニメです。ですがその中で、キャラクター造形にこだわりが感じられるアニメでもあると思います。

 

 人間的な魅力が、キャラクターには必ず見られるのです。作者がどういう気持ちでこの物語を書いたのか、というところがそういうところに感じられるところが、この作品を好きな理由の一つだと言えるのかもしれません。

 

 ウィスパードの秘密もとうとう明らかになるということで、フルメタルパニック!を語る上でこの話は欠かせない、というような話になってくるわけですが、なんと言っても、最後現れるアーバレストが第六話最大の目玉です。

 

駆け寄った宗介はそれに乗り込んだところでこの話は終わり。

 

 次回はアーバレストが大活躍にこうご期待!

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