フルメタルパニック!The Second Raid第八話『ジャングルグルーブ』のあらすじと感想

あらすじ
消沈した宗介はメリダ島へ帰還する。テッサの部屋へ通された彼は、そこで初めてテッサへ楯突く。しかし、テッサは宗介にアーバレストの操縦へ集中して欲しいと命令する。そして、テッサが艦長としての責務の重さを宗介へ投げつける。宗介とテッサの中にはしこりができてしまうことに……。
そんななか、宗介とクルツの目の前に無礼な男、ベルファンガン・クルーゾーが現れる。男は一撃でクルツをのしてしまう。そして宗介へも戦いをけしかける。
一方、ゲイツのところには怪しげな銀髪の男が現れる。
感想
新たな登場人物、ベルファンガン・クルーゾーが現れます。たぶん作品史上一番男気があふれる男の登場です。登場してきてクルツたちに絡んでいるシーンはなかなか嫌みな男、というような感じだったと思います。
でも、その後のシーンを見ていると、そんな嫌みな男を演じている、ということが分かって、なんだか心にぐっときます。
一期の最後に無くなったマッカランのことをけなすような発言をしますが、それも結局は宗介たちをけしかけるためにわざとやったこと。むしろ彼はマッカランのことを一番認めていた戦友だったと言うことも明かされます。
かっこよすぎませんか? ミスリルの将来のために、自らの戦友をけなしてでも後輩をけしかける。そんなことを表情一つ変えずやってしまえる男気。感動しました。
カリーニンに関してもそれは言えるかもしれません。一期のアーバレストが登場した頃の話ですが、そのときも宗介たちを救助に行くことはできないといっておきながら、管制室に入った途端にどれだけダナンを浮上させることができるか、ということを聞く彼。そんなことができる男気もあこがれます。
今回の話はそんな風に、クルーゾーの男気を感じさせられる回だったわけですが、TSR始まって以来、初登場のキャラクターでありながらちゃんと説明してもらえたかなり希有なキャラクターでもあるように感じました。
今回はなかなか謎なままの人物が多いような印象を受けます。ユイファン、ユイラン、ゲイツ、どれも立ち位置がいまいちはっきりしないまま物語が進んでいるような印象を受けます。アマルガムという組織がどうやら裏にあるらしいということが分かっただけ、という段階なので、まだ全然状況が展開していきそうだとは言えないままです。それに、双子の敬っている「先生」という存在についても依然謎のままですし。