フルメタルパニック!The Second Raid 6話『エッジ・オブ・ヘブン』のあらすじと感想『エンド・オブ・ヘブン』

フルメタルパニック!The Second Raid第六話『エッジ・オブ・ヘブン』あらすじ
とらえたブルーノを尋問するミスリル作戦部。そして、彼の口から『アマルガム』という組織名が語られる。ミスリルもまだ感知していない謎の組織。かなめのことも含めて、様々な作戦が非効率で、必要以上の負担をかけているかもしれないということが語られる。
一方、陣大高校に帰ってきた宗介は、マオに言われた言葉が心に突き刺さったのか、必要以上に普通の高校生に溶け込もうと努力する。しかし、やっぱり軍人としての癖が身についてしまっていた宗介には、それに適応しきることは難しくて……。
感想『エンド・オブ・ヘブン』
今回の話では、宗介とかなめの信頼関係が、どれほどの深さのものなのかがうかがえました。かなめの口から出た「宗介だけは、信じてるから」というセリフなどはその最たるものでしょう。
だって、美容師だったらハサミを出した途端に宗介に銃で脅されていたのに、かなめだったら切られている途中に眠ってしまえるんですよ。そんなことそれまでの宗介からだと考えることもできないようなことです。
本来、軍人にとってはやはり刃物を向けられるというのは我慢ならないことでしょう。実際、どこからともなく軍人同士の命のやり取りではどこからともなく刃物が出てきて、そして何もいうことができないまま命を奪われる、というようなことだってあるわけですから、刃物が自分に近づけられるなんて我慢できることではないでしょう。
それをされている間にも眠ってしまえるほどの信頼感。これは決して警護対象と警護役、というだけの関係性では語ることができない信頼関係が結べている、といって間違いないんじゃないでしょうか。
それに、かなめの方だって、こんな戦争バカに根気よく付き合い続けていられることはすごいことだと思います。こんなむちゃくちゃなことをされたら、そのしりぬぐいをしようと思う前に、嫌気がさしてしまうと思います。
それなのに、かなめの警護の任務から解除されてしまった宗介の動揺は、推し量ることもできないほど深いものだったのでしょう。それも、その代わりとしてレイスという素性もよく知れないような人間が、かなめの警護をすることになったということを知らされれば、正気を保っていることもできなくなってしまうでしょう。
前回の話でもありましたが、宗介にとって今は抱えることが多すぎる時期ではあります。でも、宗介にとってかなめの警護というのは、どこか心のよりどころになっていたものがあったのではないでしょうか。だからこそ、こんなに必死になってかなめを守ろうとしていたのではないでしょうか。かなめという人間が、彼にとって大きな存在になっていたのだということは、もう隠しようもありません。
そんな大切な存在であるかなめを不条理にも奪われてしまった宗介。これまで任務や命令に絶対だった彼にとって、それはどんな影響を与えるのでしょうか。果たして彼はこの後一体どうなってしまうのでしょうか。
次回に乞うご期待です。