コップクラフトDRAGNET MIRAGE RELOADEDのアニメを見る前に小説第2巻のあらすじ(ネタバレ)

今回コップクラフトDRAGNET MIRAGE RELOADEDがアニメ化されます。という事で、小説第2巻のあらすじまとめを書かせていただきます。ネタバレを含むため、アニメ該当箇所放送終了ごのご視聴をお勧めいたします。
INTORODUCTION
一五年前、太平洋上に未知の超空間ゲートが出現した。
その向こうに存在したのは、妖精や魔物のすむ奇妙な異世界「レト・セマーニ」だった。
「サンテレサ市」。二〇〇万を越える両世界の移民が住む都市。
雑多な民族と多彩な文化。そして持てる者と、持たざる者。
ここは世界で最も新しい『夢の街』。
だがその混沌の影には、数々の犯罪がうごめいていた。
麻薬、売春、武器密売。
それら凶悪犯罪に立ち向かう刑事たちが、サンテレサ市警察に存在していた……。刑事ケイ・マトバと異世界人の騎士ティラナ、
性別も性格もそして「生まれた世界」も違う二人が出会うとき、事件は起きる。二つの世界 二つの正義 その先に―――
バディポリスアクション開幕!
はじめに
第2巻はティラナ・エクゼティリカがサンテレサ市警の刑事に正式に就任したことによって、地球世界での法の執行の仕方に難儀したり、報告書の提出など初めて触るPCや携帯電話に苦労する場面も多々描かれています。
ティラナもセマーニ世界では準騎士の地位にあり、正義に則って悪しき行いをしたものに正統の処罰を下していましたが、そのやり方は地球世界では過激です。
ティラナが暴れることによって相棒であるケイ・マトバにも連帯責任で処罰が下され、特別風紀班のビル・ジマーから手厳しく怒鳴られることになります。
第2巻はマトバとティラナの刑事2人組がとある取引の押収品であるセマーニ世界のミイラを検死にかけたところ、調べている最中に蘇りセマーニ世界の吸血鬼がサンテレサ市に解き放たれて、吸血鬼を追う事件が前半で描かれています。
後半ではエロ本窃盗団を追う事件とティラナの家探しが描かれています。
あとがきには1巻に続いて、『コップクラフト DRAGNET MIRAGE RELOADED』が海外ドラマで第2シーズンが放送されており、それを著者が書籍化を担当している体で、ティラナ役のイリーナ・ヒュージィという架空の人物と著者が対談形式のインタビューを行っている様子が描かれています。
第1巻に比べ第2巻はコミカルな要素が増え、ラノベ色が増したという印象を受けました。
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『コップクラフト DRAGNET MIRAGE RELOADED』の第1巻の内容についてはこちら。
『コップクラフト DRAGNET MIRAGE RELOADED』の第2巻の概要や登場人物についてはこちらをご覧ください。
第2巻の内容
セマーニ世界から運ばれてきたミイラ
マトバが粉をかけているタレコミ屋からの情報でロシア人とセマーニ人が武器の密売の取引を知り、特別風紀班をあげて容疑者全員を逮捕するところから第2巻の物語は始まります。
ロシア人たちの押収品は情報通り地球産の武器の山でしたが、セマーニ人からの押収品は華美な装飾で眠りについているミイラの入った棺でした。
棺にはセマーニ世界の文字が刻まれていましたが、古い文字でティラナにも読むことができず、マトバが強引にバールで蓋をこじ開けてしまいます。
棺桶に入っていたミイラの検査を検死局のセシル・エップスに任せ、マトバとティラナはその日の手入れの後始末に戻ります。
蘇った吸血鬼
マトバたちが市警本部で尋問や報告書の作成などを行っているときに、検死局ではミイラが蘇り局員を襲うという事件が発生していました。
セマーニ人の尋問で得た情報からティラナは「あの遺骸は危険だ」と判断し、尋問を切り上げ1人セシルの元へ急行します。
蘇ったミイラに襲われ逃げてきたセシルを間一髪のところでティラナの助けが間に合いました。
ミイラの正体はセマーニ世界の古い伝承に伝わる『吸血鬼(ラーデ・ネーヴェン)』。
ミイラは死んでいたのではなく、休眠状態にあり獲物を見つけ再び動きだしたとティラナは後に説明しています。
セシルを助けることには成功しましたが、吸血鬼の圧倒的な力の前でティラナは防戦一方となり、遅れてやってきたマトバの散弾銃さえも効かず、マトバが消火器を吸血鬼にまき散らしたところで、吸血鬼は未知の薬物に混乱し建物外へと逃走してしまいます。
拡大する被害
マトバは直ぐに状況を飲みこみジマーと共にサンテレサ市の検死局を中心とした半径4kmに包囲網をしきますが、吸血鬼の被害報告は包囲網の外からでした。
吸血鬼の常識では考えられない速度は直ぐにパトロールをしていた他の部署の警官からの報告でトラックを使い移動したとわかります。
目覚めて間もなく、初めて触れる世界に順応し更に2名の被害者を出した吸血鬼はショッピングモール付近で再び消息を絶ちます。
ティラナが吸血鬼は今満腹状態にあり、今度はこの世界がどの程度『術(ミルディ)』や『匂い(プラニィ)』といった魔法的なものがどこまで普及しているか判断するために襲った人の遺体や匂いを放置しているのだろうと推理し、残された匂いを追ってマトバとティラナはショッピングモールへ向かいます。
2度目吸血鬼との衝突
マトバとティラナはショッピングモールの中で吸血鬼から奇襲を受けます。
マトバに向けられた強烈な打撃を彼は間一髪のところで持っていた散弾銃を盾に使い、そのままマトバは吸血鬼に捕まれ、モール3階から吹き抜けへと投げ捨てられてしまいます。
更に応戦しようとしたティラナは武器を奪われ、首を絞められて意識を失い吸血鬼に連れ去られてしまいます。
運よく噴水へ落ちたマトバはバックアップとして応援にきたトニー・マクビーとアレクサンドル・ゴドノフと合流し、ティラナの捜索へ向かいます。
連れ去られたティラナは意識が戻ると吸血鬼からこの世界について尋問を受けることになります。
吸血鬼はショッピングモールの書店のコーナーで得た知識とティラナとの会話、そして自身が記憶している『ニバの予言書』に書かれた『大いなる門』が現れるという予言からここが別世界であると考えに至りティラナを処分しようとします。
しかしそのタイミングでSWATを連れ赤外線ゴーグルを装着したマトバたちの応援が駆け付けます。
吸血鬼は人並み外れた運動能力と幻術を使いマトバたちを迎撃しようとしますが、幻術は赤外線ゴーグルによって無力化され吸血鬼はSWATの隊員たちの攻撃に蹂躙されるのでした。
己の危機を感じた吸血鬼は再び書店の外へ飛び出し逃走します。
吸血鬼に力を貸す者
追手をかいくぐり何とか逃げようとする吸血鬼の元へ術(ミルディ)によって何者かが語りかけ、彼女をショッピングモールの空調施設を通じて地下へと導きます。
無線からジェミー・オースティンが「その吸血鬼はもうモールの中にいないかもしれないわ」と空調施設と地下で地下鉄へ繋がっているという情報をマトバに告げ、マトバたちは地下鉄の駅で吸血鬼を先回りするように動き始めます。
吸血鬼が謎の声に導かれるまま地下トンネルの出口付近にたどり着くとそこで、術によって操られた死人と相対することになります。
死人使いの目的は『ニバの書』に書かれた全文を聞き出すこと。
そのため彼が吸血鬼を地球世界に運ばせたのですが、取引が失敗してしまうという手違いが生じてしまいました。
死人使いは『ニバの書』に書かれた『大いなる門』の事について話すのならば、地球人(ドリーニ)たちの手の届かないところまで案内すると吸血鬼に取引を持ち掛けますが、吸血鬼は『ニバの書』の秘密を聞きたくば自ら立ち向かってこいと一蹴されてしまいます。
死人使いの使っていた死人を喰らい僅かなラーテナを得た吸血鬼は追ってきたマトバとティラナを戦士と認め標的に定めるのでした。
決着
ティラナとマトバは吸血鬼相手に死闘を繰り広げますが、強靭な吸血鬼の能力の前に、ティラナは気絶させられ、マトバは持っていた銃火器の全弾を撃ち尽くし、未だ向かってくる吸血鬼の迫る牙へ弾切れのカービン銃を盾にして力での組み合いに発展します。
尻もちをつき、押し倒され、必死にカービン銃を押し返そうとしていたマトバでしたが、不意に自分の背中にあたったレールから振動が伝わってくることに気づきます。
マトバは「やめろ!一緒に死にたいのか?」と拙いファルバーニ語で吸血鬼に呼びかけますが、吸血鬼からの返答はファルバーニ語で告げられたためマトバには意味がわかりませんでした。
回送する車両が目前にまで迫ったところで意識を取り戻したティラナが吸血鬼を蹴り、マトバはティラナと共にレールから飛びのき、残された吸血鬼は列車によって引き裂かれてしまいます。
吸血鬼の肉片はそのまま塵となり、吸血鬼が完全に消滅したことを2人は確認し、この事件は幕を閉じるのでした。
エロ本窃盗団
マトバが愛車のクーパーSに体当たりしてきたトラックをカーチェイスの果てに止めたことからこの事件は始まります。
愛車であるクーパーSを傷つけられた事でマトバの頭に血が上りトラックと盛大なカーチェイスをやらかした揚げ句、犯人には逃げられ、マトバの愛車は廃車となってしまいます。
本来ならば窃盗課の管轄の事件なのですがエロ本窃盗団という面倒な仕事であり、カーチェイスの一件もあって窃盗課から特別風紀班に仕事を押し付けられ、当事者であるマトバとティラナがこの事件を担当します。
セマーニ世界ではまだ写真や印刷といった技術が流通しておらず、エロ本はある種の文明に強烈な衝撃を与えたものでした。
犯人たちの狙いはセマーニ世界に流通していないエロ本を密輸すること。
同僚のトニー・マクビーとアレクサンドル・ゴドノフを巻き込んで囮捜査を行うのでした。
『ポルノ本を大量に買いたがっている業者がいる』と街中に流した噂は簡単に犯人たちをおびき出すことに成功し、トニーたちは売人として取引を行う段取りをつけていきます。
それと同時に特別風紀班と市警の分署で取引現場を抑えるための準備が行われます。
また愛車を失い意気消沈していたマトバにジマーが押収品から黒いマセラティ・クーペを支給しマトバは大喜びするのでした。
当日トニーと取引相手のセマーニ人とは別に窃盗に絡んでいた中国人が乱入してきてしまうというアクシデントが起きてしまいます。
中国人ごと確保してしまおうと待機していた警察は動きますが、中国人たちがトニーを人質に取り、車で逃走。
直ぐに追おうとしたマトバでしたが、逮捕の際に警官が散弾銃を暴発させ、その硝煙にやられほとんど目が見えない状態にありました。
それでも後を追おうとマセラティに乗り込んだマトバに仮免を先日とったばかりのティラナが私にまかせろと強引にマトバを押しのけ、マセラティをティラナが運転し再びカーチェイスを繰り広げます。
激しいカーチェイスの果てにマセラティが中国人たちの乗る車の進路を妨害しそのまま衝突、その勢いのままマセラティは建設中のビルへ突っ込み、何とか意識のあったマトバは別の場所で止まっていた中国人たちの車へと向かい、トニーを救出します。
事故の衝撃で中国人たちも気絶していたため、犯人確保も簡単に終わり、ボロボロになってしまったマセラティを修理に出せば一件落着というところで、建設中のビルの鉄骨がマセラティに落下し、マセラティは大破後にガソリンに引火し爆破してしまいます。
支給され一目惚れした車も1日で廃車となり、ティラナは結局マトバの家の空きスペースを利用して自分の部屋を作り上げ、結局ティラナの同居を認めてこの事件は幕を閉じるのでした。
『コップクラフト DRAGNET MIRAGE RELOADED』 第2巻の内容については以上です。
- アニメ - コップクラフト - 執筆者 - RYUCCA - 執筆者 - アニメ
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