コップクラフト アニメ 第4話 解説と感想「妖精誘拐事件終幕!マトバとティラナは新たな事件へ!」

第4話「#4 IN THE AIR TONIGHT」あらすじ
事件の黒幕であったゼラーダを追ってマトバとティラナはフォレストタワーへ向かう。
解説と感想「妖精誘拐事件終幕!マトバとティラナは新たな事件へ!」
第4話の感想
コップクラフト第4話を視聴し、『妖精誘拐事件』はあっという間だったなと思いました。
展開予想では1つ1つの事件で区切るのかなと思っていましたが、そうではなくケイ・マトバとティラナ・エクゼティリカのバディには休む暇もなく事件と直面するようです。
こういったところで地球世界の文明とセマーニ世界の文明が合わさり文明摩擦を引き起こしている犯罪の絶えないサンテレサ市の刑事の忙しさをアニメでは表現しているのではないのかと考えています。
アニメ第4話でも原作小説を読んでいないとわかりづらかった点や原作小説とは違うアニメオリジナルの展開もあったので、今回も原作小説と比較し感想や考察を交えながら解説をしていきます。
原作小説の世界観や登場人物について知りたい方はこちらを
原作小説第1巻のネタバレが読みたい方はこちらをご覧ください。
結局『妖精誘拐事件』はなんだったのか?
マトバの相棒のリックが犯人にやられ、手錠を無理やり引きちぎりマトバの発砲を受け死亡した後も犯人が妖精を持って逃走したという前例のない事件は、結局どのような物語だったのでしょうか?
簡単にまとめてしまうと以下のようになります。
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妖精誘拐事件まとめ
- 真犯人のゼラータ
- テロに使う爆弾を手に入れるため、デニス・エルバジに従っていた
- テロの目的は混ざり合った地球世界とセマーニ世界の分裂
- 両世界が混じり合うことで地球はセマーニ人に侵略されてしまうと危惧していたジャック・ロスがゼラータに協力
- ジャック・ロスが計画のため、敏腕刑事のマトバに足かせとなるようにティラナと組ませ、更に捜査情報をゼラータに洩らしていた
- 精神爆弾が完成したためゼラータはエルバジを切り捨て、テロを実行しようとした
- マトバとティラナによってゼラータは傷を負わされ、派閥の違うティラナの剣を嫌い自分からビルの屋上から身を投げる
- マトバが精神爆弾の解除を試みたが、ゼラータに術(ミルディ)をかけられ行動不能に陥ってしまった
- 囚われていた妖精のレアーヤは自分が精神爆弾の起爆剤だと知り、爆発前に自害する
- レアーヤの遺骸を使ってティラナがマトバにかけられた術を治療した
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結局のところマトバとティラナはゼラータを追い詰めたもののゼラータを取り逃がし、誘拐された妖精を助けることも失敗してしまいました。
レアーヤによってゼラータが画策していたテロは防ぐことができましたが、ティラナの目的であった攫われた妖精の奪還も、マトバの目的であるリックの仇として犯人を捕ら法的処罰を受けさせることにも失敗しています。
アニメではゼラータがその後どうなったのか語られていませんが、原作小説でもその後の捜査でゼラータの遺体は見つからず、生死は不明とされています。
「残念でしたな、マトバ様。またあなた様の負けでございます」
ビルの屋上でゼラータとの戦闘シーンでマトバが負傷した際に、ゼラータがマトバに「残念でしたな、マトバ様。またあなた様の負けでございます」と言葉をかけています。
このセリフは2種類の解釈があります。
寺院でゼラータを取り逃がし、ビルの屋上でもマトバはゼラータを捕えることができないという解釈です。
直観的にアニメを見ているとこう捉える方のほうが多いと思います。
もう1つはマトバが軍に所属していた過去と繋がっており、戦時中にマトバがゼラータに部隊を蹂躙され、そして再び相対してもマトバはゼラータには勝てなかったと捉えることもできます。
過去の因縁というやつですね。
アニメ本編でも第3話で少しだけですがお互いの過去を匂わせる描写がありました。
マトバにかけられた術の正体
ゼラータがマトバにかけた術はアニメだけでは少しわかりづらいところです。
第3話でビルの管理人が窒息死していたのですが、これと同じもの術をマトバはゼラータにかけられています。
アニメの第4話だけをみるとマトバは背中が焼かれただけのように見えますが、呼吸ができなくなり窒息寸前の状態だったのでした。
原作小説との違い
『妖精誘拐事件』(第4話前半)の物語はアニメの演出と原作小説でレアーヤの様子が描写されているところが異なります。
結局のところ展開は同じなのですが、原作小説を読んでいても楽しめる演出でした。
ティラナがサンテレサ市警の刑事になった理由
作中でも言っていたようにティラナがサンテレサ市警の刑事になった理由は「気が変わった」です。
アニメでは特に触れませんでしたが、ティラナが『棄剣』を行いそれに対する責任の取り方を模索しているところがあるようです。
また市警の刑事にいきなりなれた理由は、セマーニ世界から妖精が誘拐され、助けることができなかった地球政府の責任とジャック・ロスの行いなどを追及したところで刑事になれたと原作小説でティラナが語っています。
またサンテレサ市警としては警察のような法的期間にセマーニ人が登用されていることは今のところほとんど例がなく、ティラナをテストケースとして採用しているところもあるとされています。
次の事件は『吸血鬼事件』
第4話の後半で描かれたのは正式なバディとなったマトバとティラナの元に吸血鬼が蘇ってしまうという事件が起こります。
刑事ものとしては少し異色な物語であり、犯人や容疑者を探し出し捕まえるという物語ではありません。
ティラナが正式なサンテレサ市警の刑事となったことで、いわゆるお役所仕事に苦戦する姿も描かれ、物語の展開も意外なところに繋がるので続きが楽しみです。
第4話の解説と感想は以上です。
- アニメ - コップクラフト - 執筆者 - RYUCCA - 執筆者 - アニメ
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