コップクラフト アニメ 第3話 解説と感想「ジャック・ロスの裏切りが発覚!真犯人はゼラータだった!」

第3話「#3「MIDNIGHT TRAIN」」あらすじ
セマーニ人のクラブ経営者「デニス・エルバジ」を追って、ティラナは一人彼の元へ向かう。
解説と感想「ジャック・ロスの裏切りが発覚!真犯人はゼラータだった!」
第3話の感想
コップクラフトもあっという間に第3話となり、ケイ・マトバとティラナ・エグゼティリカが追う『妖精誘拐事件』も真犯人がわかり、一気にクライマックスへと物語は展開していきました。
原作小説と比較してやはりアニメとして視聴するとテンポがはやいと感じました。
今回も第1話同様に気になった点や原作小説との相違点を解説していきます。
原作小説の世界観や登場人物について知りたい方はこちらを
原作小説第1巻のネタバレが読みたい方はこちらをご覧ください
ティラナがマトバに剣を預けた理由
アニメ作中では軽く触れた程度でよく意味が解らなかったと思います。
原作小説ではティラナがマトバに剣を預けたという行為は『棄剣』という名前あり、セマーニ世界の騎士が行う風習として説明されています。
騎士が自分の意志を貫き命令に背く際に行わるもので、命とほぼ等価である『長剣(クレーゲ)』を誰かに託し、命令違反をする代わりに目的が果たされた際に自害をするというものです。
ティラナは地球世界での正式な手続きに則ってデニス・エルバジを確実に追い込もうとするマトバの姿勢に、理解はしているものの自分の探している妖精の身を案じ直接エルバジの元に赴こうとしたために『棄剣』を行いました。
原作との相違点は?
細かいところを除けば展開としては原作通りです。
ただし伏線がカットされていたため、上司のジャック・ロスがゼラータと繋がっていたことに気づくことはなかなか難しかったと思います。
原作小説ではティラナを探し回っていたマトバがビズ・オニールを問い詰めた結果所在が判明し、寺院へと辿り着きますが、アニメではティラナの様子から異様なものを感じたケニーがマトバに連絡するということになっていました。
またエルバジの経営するクラブにて原作小説ではティラナは自分の身分を偽り、職を探しているセマーニ人として店内の客に聞き回っていたところを、不審に思われエルバジが接触してきます。
アニメではティラナのこの嘘がカットされエルバジのほうから接触し、ティラナも直ぐに貴族だということを明かしています。
更に原作小説では逃亡したゼラータの行方を精神爆弾の情報をエルバジから手に入れたティラナがマトバと共有し、テロを起こすならば最も適した点を推理し割り出しています。
アニメでは同僚のキャメロン・エステファン(キャミー)が特定した場所をマトバに電話で告げています。
結局エルバジは何だったの?
第2話で捜査線上に浮かび上がり犯人かと予想してしまうような人物であったエルバジですが、妖精の加工工場は従者だったはずのゼラータによって火をつけられ、商品は台無し、商談もご破算となりティラナに斬られてしまいました。
わかりやすくまとめるとエルバジは精神爆弾を作るためにゼラータに利用されていたという関係になります。
さらにゼラータはサンテラサ市警の主任の地位にあるジャック・ロスと共謀しており、真犯人はゼラータということになります。
ジャック・ロスの動機はなんだったのか?
裏切りが発覚したジャック・ロスですが、アニメで語られて通り、セマーニ世界と地球世界を切り離すことが目的です。
その点でゼラータと利害が一致し捜査情報を流し、敏腕刑事であるマトバの捜査を妨害していました。
ただしジャック・ロスは長年サンテレサ市警で刑事として犯罪を取り締まり、その間に多くの部下を失い、サンテレサ市でのカオスとなった現場を見続けてきた結果、いずれ地球の文明がセマーニ人に則られてしまうであろうことに気づいてしまうというキャラクターの深掘りがされていないため、動機がややわかりにくかったかなと思っています。
現場で見続けてきたからこそ、気づいても見て見ぬふりをして先送りにされてきた地球世界を揺るがす危険を止めようと極端な行動をとってしまいました。
ちなみにですが、ジャック・ロスがマトバに銃を抜き「試してみろ」と言っていたのは射撃の名手として名高く、マトバに必ず勝つことがわかっていたためです。
マトバ自身も部の悪い勝負だと自覚していましたが、撃たれたはずのティラナが起き上がったためジャック・ロスの注意が逸れ、その隙をついてジャック・ロスを撃つことができたのがあのシーンです。
第3話の解説と感想は以上です。
- アニメ - コップクラフト - 執筆者 - RYUCCA - 執筆者 - アニメ
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