• コップクラフト アニメ 第12話 解説と感想「アニメコップクラフト完結!原作ファンとアニメ組では感想が違う?」

コップクラフト アニメ 第12話 解説と感想「アニメコップクラフト完結!原作ファンとアニメ組では感想が違う?」

コップクラフト アニメ 第12話 解説と感想「アニメコップクラフト完結!原作ファンとアニメ組では感想が違う?」

第12話「#12 TWO WORLDS,TWO JUSTICES」あらすじ

ゼラーダの目的が判明する。その理由を聞いたティラナは・・・

出典:TVアニメ『コップクラフト』公式サイト STORY より

解説と感想「アニメコップクラフト完結!原作ファンとアニメ組では感想が違う?」

第12話で因縁の敵であるゼラータとの決着が描かれ、マトバは当初の目的である元相棒のリックの仇をようやく討つことができました。

 

なんといっても見どころとなるのがマトバとティラナが互いの武器を交換するシーンで、原作ファンにとってはうれしい映像化となりました。

 

原作小説第6巻を読んだ方は感想にゼラータとの決着と武器の交換シーンが印象に残ったと挙げる方が多いです。

 

市長候補銃撃事件は原作小説第6巻が元になっているのですが、コール・モゼリーメはアニメオリジナルキャラクターです。

 

原作小説第3巻で初登場するモダ・ノーバムという政治家がコール・モゼリーメの元になるキャラクターですが、内容が地上波で放送できないような過激なものであるため、該当するアニメ第7話はアニメオリジナル回となっています。

 

このアニメ第7話が下地となって市長候補銃撃事件が描かれているため、原作既読の方でもおおよその展開はわかっているものの新鮮さがあり、作りとしては楽しくことができたのではないでしょうか?

 

しかしいろいろなところで言われているように後半にきて作画の崩れが目立ちアクションシーンは特に不安しかありませんでした。

 

尺が足りない

 

原作小説は2019年10月では第6巻まで刊行されています。

 

アニメ化されたのは小説の1・2・3・4・6巻です。(アニメオリジナルとなっている3巻とややオリジナル要素を含む第6巻を含みます)

 

原作小説は第3巻の物語がとてもエグく、救いのない話で、ティラナの持つ正義が問われる巻となっており、『バディ』要素は少ないものの『コップクラフト』の中で人気の高いお話です。

 

アニメで興味を持った方は原作小説を読んでみてはいかがでしょうか?

 

原作既読の筆者からするとアニメも原作小説の巻数順に放送するでもよかったのでは?と考えていました。

 

アニメ化されていない原作小説第5巻にはマトバの過去の物語とセマーニ世界と地球世界を跨いだ陰謀が描かれ、マトバがこうもセマーニ世界絡みの事件に巻き込まれる理由やティラナの兄の存在が描かれています。

 

ただし第5巻の物語の方向性が風呂敷を広げる話でもあるため、第5巻の内容をアニメで描いてしまうとアニメの尺が足りません。

 

アニメ第12話を視聴している途中まではそういった考えを持っていましたが、マトバの「リック。やったぞ…」というセリフを聞いて、アニメはちゃんと最初と最後でまとめているのだなと感想を持ちました。

 

イーサン・ドールの師匠とは?

ゼラータがティラナを拘束し問答を行っているシーンで、イーサン・ドールについてティラナに「もうお気づきなのでは?あの太刀筋にあなたは見覚えがありましょう?」と言っているシーンがありました。

 

原作小説では第5巻の内容でティラナの兄の存在が描かれているため、このセリフはそこへ繋がるものでもありました。

 

アニメではその点が描かれていないため、2期があったための伏線を残しているのかなと思います。

 

『コップクラフト』1話から12話までの総評

アニメ『コップクラフト』はお話としては異世界ものが多く描かれている昨今では面白い物語だったと思います。

 

構成も第1話から様々な事件を通して第12話でマトバが当初の目的であったリックの仇を討っているところも評価が高いと思います。

 

市長候補銃撃事件はサンテレサ市でのセマーニ世界と地球世界の分裂の危機とマトバとティラナの関係の2つの視点から両世界の共存ということが描かれており、テーマや描き方も面白かったと思います。

 

ただアニメでは少し伝わりにくかったかもしれません。

 

惜しい点を挙げるとするならば後半からの作画の崩れです。

 

止め絵や口とセリフがあっていないところなども目立ち、区切りの悪いところで総集編が入ってしまったのもマイナスだと思います。

 

原作既読の筆者からするとアニメも面白かったですが、アニメを視聴することで原作小説の面白さが際立ったという感想を抱きました。

 

 

第12話の解説と感想は以上です。

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