『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART2』アニメブギーポップは笑わない4話原作について

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『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART2』あらすじ
君にはやらなければならないことがあるかい?そうしなくてはだめだと思い込んでいることはないかい?それは君にとって本当に大切なことなのか、真剣に考えてみたことがあるかい?
もし、君がどんなことをしてもやり通すというなら、それもいいだろう。だがそれが、何の望みも願いもない、ただの暴走であるなら、君は〈イマジネーター〉の手の中に堕ちているかもしれない。もしそうなら、このぼく―――〈ブギーポップ〉は、何度でも君の前に帰ってきて、そして“対決”するだろう―――。
書籍『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART2』より
『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART2』の内容
『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART2』はPART1の続編です。
PART1では深陽学園のある街を舞台に主に谷口正樹、織機綺、飛鳥井仁という3人のキーパーソンを中心に描かれていましたが、PART2では宮下藤花の親友である末真和子と飛鳥井仁を気に掛ける衣川琴絵の主観で描かれる部分が増えます。
PART1の作中で最近飛鳥井仁の様子がおかしいことに気が付いた衣川琴絵は犯罪心理に詳しい末真和子に相談を持ち掛けました。
その相談に末真和子は彼女なりの調査をしてみると答え、また衣川琴絵に飛鳥井仁としばらく接触しないようにと注意します。
また末真和子の調査は普通の女子高生らしく、行き当たりばったりなものでしたが、偶然にも飛鳥井仁のとっている謎の行動を目撃するという成果をあげます。
ここから先の物語がPART2で描かれます。
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末間和子視点のストーリー
過去に体験から犯罪心理等に興味を持つようになり、他人から見るとお節介な性格をしている末真和子の元に衣川琴絵が相談に現れました。
そんな関係にあった二人でしたが、末真和子が飛鳥井仁の事を調べている間に衣川琴絵がまるで人が変わったかのように豹変してしまい更には連絡も取れなくなってしまいます。
末真和子が彼女の異変に気付いた時には学校に数日間来ておらず、家に確認すると帰って来てもいないという事でした。
そんな事態の急変に焦った彼女は偶然進学塾で飛鳥井仁と出会い、直接この事件を飛鳥井仁本人に問いかけます。
末真和子は飛鳥井仁との会話の中で事件の核心に触れそうになりますが、結局彼にうまくあしらわれてしまいます。
実際には何もできずにいた末真和子でしたが、無事に保護された衣川琴絵と再会します。
衣川琴絵の様子を見た末真和子は飛鳥井仁に憤怒し、衣川琴絵に直接謝まらせなければ気が済まないと思い、彼女から聞いた最後に記憶が残っている場所『ペイズリーパーク』へ一人向かうのでした。
そこにたどりついた末真和子はまたしてもすぐ傍で起こりながら事件は終わっており、後始末をするだけなのでした。
衣川琴絵視点のストーリー
物思いにふけっていた彼女は偶然そこに潜伏していたスプーキー・Eに襲われ洗脳されてしまいます。
スプーキー・Eがこれまでしてきた洗脳よりも強固で人格も彼をコピーした特別な洗脳を施されてしまいます。
疑似的なスプーキー・Eとなった衣川琴絵は情報を集め、強引な手段でイマジネーターを狩る計画を建てます。
また織機綺と谷口正樹にも接触し二人を計画に引きずり込もうとしましたが、谷口正樹に警戒されてしまいます。
しかし衣川琴絵に逆らうことができない織機綺は従う姿勢を見せた為、谷口正樹とは決別してしまい、彼単独でブギーポップの活動を続けることにしてしまいました。
扮装した谷口正樹を始末してしまえばブギーポップを社会的に亡き者にすることができると考えた衣川琴絵は集めた人を使い谷口正樹を襲撃します。
しかし独自に事件を察知し行動していた霧間凪によってこの襲撃は阻止され、参加した人達の洗脳は解かれてしまいます。
難を逃れた谷口正樹は織機綺を助けにペイズリーパークへと向かい、更に一人で逃走しようとした衣川琴絵でしたが、飛鳥井仁と遭遇してしまい彼の手によって洗脳を解かれスプーキー・Eの支配から逃れることになります。
この事件は襲撃者の中に麻薬を流す犯人がいた為、社会に都合よく解釈され衣川琴絵は警察に保護されます。
そこへ訪ねてきた末真和子にこれまで洗脳されていたのではと指摘され、衣川琴絵は記憶が残っている最後の場所の事を伝えるのでした。
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VSイマジネーター
以前から統和機構の存在を認識していた飛鳥井仁は衣川琴絵の一件でスプーキー・Eを潰す為彼が潜むペイズリーパークへ赴きます。
一方スプーキー・Eは自分の洗脳が解けたことに驚愕し、自分の能力がなくなってしまったのではないかと恐怖し、細菌兵器を使い街ごと消してしまおうと行動しようとしていました。
しかしそこに現れた飛鳥井仁と対決することになります。
飛鳥井仁はスプーキー・Eを懐柔し統和機構さえも自分の作る世界に巻き込んでしまおうと企てますが、戦う意思を奪われてしまったスプーキー・Eは自らの能力で自滅してしまいます。
統和機構の次なる刺客が来る前に街だけでも満たされた世界に変えてしまおうと考えた飛鳥井仁は目的の為、織機綺を犠牲にしようとします。
しかし飛鳥井仁のいるペイズリーパークに谷口正樹や末真和子が接近していることを知り、計画を前倒しにしようとしますが、目の前に噂の死神『ブギーポップ』が立ちはだかるのでした。
ブギーポップはイマジネーターに向かって「君がやりたいことを、やってみろ」と急かすように言います。
その挑発に応じた飛鳥井仁は織機綺から心を取り出そうとヴィジョンに手を伸ばしますが掴むことができませんでした。
織機綺から「だって私は人間じゃないもの」という事を聞かされた飛鳥井仁は更にブギーポップから織機綺に出会った時点で既に敗北していた事を告げられてしまいます。
相対しているはずの飛鳥井仁をブギーポップは相手にせず、飛鳥井仁の背後にいた真のイマジネーターに向かって「無理だ、そいつには突破できない」と可能性を否定するのでした。
失意の中突風に足をすくわれた飛鳥井仁はタワーから転落してしまいますが、ブギーポップに救われワイヤーで宙づりにされてしまいます。
殺す程の価値がなかったと言うブギーポップは織機綺にいくつか種明かしと助言をし立ち去ってしまいます。
こうしてイマジネーターとの戦いは終わりを告げます。
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イマジネーターとは
イマジネーターとは一年前にブギーポップと相対した水乃星透子という少女です。
彼女は深陽学園の屋上で身を投げてしまいますが、その後ヴィジョンになり本当に落下するまでの時間で『世界を作り変える』という使命を実行します。
「私は、人が死を使うことができる可能性。そういう風に世界を作り変えるのが、私の使命。私は今の世界にとっての敵。春になってもまだ世界に冷たさを運ぶ、四月に降る雪」
と自分の事を説明し、飛鳥井仁に世界を変える為の協力を求めます。
しかし彼女が選んだ飛鳥井仁は世界を作り変えることができず、時間切れを迎えてしまいます。
また飛鳥井仁は彼女の事を自分が作った幻覚だと思っており、自分こそがイマジネーターだと思い込んでいます。
しかし今回は水乃星透子の選択の間違いという結果だったのかもしれません。
ブギーポップが手を下すまでもなく計画は失敗し終わりを迎えてしまいました。
結局のところ水乃星透子自身の目的は明確にされておらず、『突破する』とはなんのことだったのか作中では明らかにされていません。
またイマジネーターそのものが世界にどのような危機を与えるかも明らかにはされていません。
飛鳥井仁については人の心を満たされた状態で均一化するという目的と人の心が皆同じになってしまうという危機があります。
『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART2』については以上です。
- アニメ - ブギーポップは笑わない - 執筆者 - RYUCCA
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