アニメ「ブギーポップは笑わない」4話~原作『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART1』について

今回ブギーポップは笑わない再アニメ化という事で、4話からはイマジネーター編という事でブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART1についての概要を書いております。後半部はネタバレという事で隠しております。
『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART1』あらすじ
あなたは自分の心の中に、何かが足りないと思ったことはない?他の人にはあるのに、自分にはそれがないと悩んだことはない?欠けているものを誰かに埋めてもらいたいと願ったことはない?
そのことなら、もう心配いらないわ。すぐに“そのとき”が来る。新しい可能性がひらかれて、苦しみのすべては終わるときが来る。私の敵〈ブギーポップ〉が邪魔さえしなければ―――。私?そうね。敵は私を〈イマジネーター〉と呼ぶわ……。
書籍『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART1』より
『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART1』の内容
『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART1』は小説第1巻『ブギーポップは笑わない』の半年後、深陽学園のある街を舞台に人知れず渦巻く陰謀と事件について『炎の魔女』という異名を持つ霧間凪の弟谷口正樹と感情や表情に乏しくある秘密をもっている少女、織機綺。そして人間の心の中を花というヴィジョンで見る事ができるという不思議な能力を持つ飛鳥井仁という3人のキーパーソンが存在し物語が展開していきます。
月日が経過したことから、ブギーポップという側面を持つ宮下藤花は受験の為に進学塾に通っています。
『ブギーポップは笑わない』で『炎の魔女』霧間凪と関わりを持ち、自分の過去と向き合った少女、末真和子はこれまで同じ学校に通いながらも一度も顔を合わせたことがなかった宮下藤花と進学塾で出会い、今では宮下藤花とは親友という関係になっています。
谷口正樹視点のストーリー
『炎の魔女』という異名を持つ霧間凪の弟である谷口正樹は『ブギーポップは笑わない』でも少しだけ登場していましたが、両親のいるプノンペンから高校進学の為日本へ帰国しており、霧間凪と同居しています。
霧間凪とは血がつながっておらず、進学予定の高校の入学の条件に日本の中学を卒業している事という項目があった為に中学に編入し周りに溶け込むように気を配りながら生活していました。
しかし、彼の容姿や物腰の柔らかさから女子にもてはやされ何故か『留学生』というあだ名をつけられて多くの男子生徒から嫉まれしまいます。
谷口正樹は空手の心得があり、そんな男子生徒からの嫉みも本人は特に悩むことはなく、彼を取り巻く女子達にも特に興味はありませんでした。
ただ本人は円満な人間関係を作ろうとしていただけです。
そんな彼はある事件をきっかけに、織機綺という少女と出会い恋に落ちてしまいます。
自分の事にも投げやりで一見冷たいともとれる態度で周囲と接する織機綺と付き合う内に彼の気持ちは募り、彼女を想って行動するようになる谷口正樹。
ある日、織機綺から噂の『ブギーポップ』の真似事をしようという提案にも、彼女の為ならばと谷口正樹は応じ、『ブギーポップ』の変装をして織機綺と共に街の悪事を正していくのでした。
飛鳥井仁視点のストーリー
飛鳥井仁は物心ついたときから人の心を花というヴィジョンで見ることができるという不思議な能力を持っていました。
2年前に父親を亡くした彼は叔父の持つ不動産のアパートに下宿し、国立美大に奨学金をもらって通い日々予備校の講師としてアルバイトをしていました。
飛鳥井仁は美術コースの講師としてだけではなく、自らの特殊な能力を使い進路相談も受け持っており、そのアドバイスは適格で生徒からの評判も良いものでした。
しかしそんなアドバイスは飛鳥井仁にとってヴィジョンを見て言った気休めでしかなく、本当に心が満たされることはないと虚しさを感じていました。
そんな飛鳥井仁はある日、ゆっくりと落下し続ける半透明の少女と出会います。
その不思議な少女は自らを『イマジネーター』と名乗り、飛鳥井仁ならば人の心を満たすことができると誘惑するのでした。
日々人の心が満たされることはないという事に悩み続けていた飛鳥井仁は自分の意思で『イマジネーター』となることを決意し、とある事件をきっかけに人の心の足りない部分を他人から移植することによって人が真に満たさる世界を作ろうと暗躍します。
織機綺視点のストーリー
かつて『マンティコア』という怪物を生み出した機関の名前は『統和機構』という組織でした。
その組織によって作られたのが織機綺であり、また彼女は失敗作の一人だったのです。
そして宮下藤花達の住む街を任される統和機構のエージェント『スプーキー・エレクトニック』の部下として任務を与えられているという秘密を隠し持っています。
織機綺のエージェントとしての名前は『カミール』。
そんな織機綺ですが、彼女もある事件によって谷口正樹と出会い、恋に落ちてしまいます。
しかし統和機構としての任務等自身の事を谷口正樹に話すことができず、また初めて陥った自分の感情に戸惑い、自分には谷口正樹を好きになる資格はないと自分に言い聞かせ悩み続けます。
そんな苦悩する彼女とは関係なく、彼女と接触していた谷口正樹の事をスプーキー・Eに知られ『ブギーポップ』をおびき出す為に谷口正樹を利用することになってしまいます。
自分の素性を谷口正樹に知られ嫌われたくないという想いと統和機構という裏の社会に谷口正樹を巻き込みたくないという気持ち、しかし絶対に逆らう事ができないスプーキー・Eという存在と自らの力のなさ。
そんな葛藤が織機綺の視点からは描かれています。
とある事件とは
谷口正樹、織機綺、飛鳥井仁が互いの事を認識することはありませんでしたが、それぞれが各々の形で関わりそれがきっかけとなった事件です。
簡単に言ってしまえば谷口正樹に嫉妬したとある男子生徒によってけしかけられた彼の後輩達に谷口正樹が襲われるという事件です。
谷口正樹は空手の心得もあり、返り討ちにすることも可能でしたが、その後粘着されることを危惧し、ただ無抵抗にただ相手の気持ちが済めばよかった事件です。
しかし織機綺が偶然現れ、彼を助けようとして自らの服を破いてしまいます。
これが谷口正樹と織機綺の初めての出会いで、谷口正樹が織機綺に恋に落ちた瞬間でもあります。
しかしこの織機綺の乱入と奇行に加え、カップルが集団に襲われていると勘違いした飛鳥井仁が更に助けに現れてしまいます。
飛鳥井仁に谷口正樹と織機綺を逃がしその場にいた不良達にイマジネーターとしての実験を行います。
三者三様の相違のある事件です。
スプーキー・E
統和機構によって作られた合成人間のスプーキー・Eは電磁気を操り人を洗脳する能力を持っています。
人を操るという意味でイマジネーターである飛鳥井仁と似た存在ですが、手段が乱暴であり、人の意思や魂をまったく無視して機械的に洗脳を行い統和機構の活動を続けます。
洗脳していたとある人物によってブギーポップと相対することになり、その際に片耳をそぎ落とされその恨みから谷口正樹を使って憂さ晴らしをします。
ブギーポップ
ブギーポップの標的は谷口正樹でも飛鳥井仁でも織機綺でもスプーキー・Eでもなく、ただ1人イマジネーターだけです。
『ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART1』についてはは以上です。
- 執筆者 - RYUCCA
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