ブギーポップは笑わない 2019年版アニメ 第7話 あらすじと感想「原作通りで面白い!だけど何か物足りない?」

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第7話「VSイマジネーター 4」あらすじ
織機の願いを聞き入れ、黒い帽子とマントを身につけて、ブギーポップを演じることになった正樹。
織機を囮にして、悪者を退治するといった正義の味方の真似事を始めてから、
すでに2週間が過ぎていたが、正樹はいまだ織機の真意をつかめずにいた。
いつまでもこんなことをしているわけにはいかないと織機に言う正樹に対して、
織機は何かして欲しいことがあれば言って欲しい。正樹がしたいことをなら何でもすると告げる。
そんな織機の様子に、根負けしたかのように、正樹はもう少しだけブギーポップを続けようと言うのだが……。
話を聞いた末真は私に任せて欲しいと返すのだが…
感想「原作通りで面白い!だけど何か物足りない?」
原作通りだけど何か物足りない
アニメも第7話が放送され、視聴しているとわかると思うのですが、『ブギーポップは笑わない』という作品はブギーポップが俯瞰する世界に住む人々が紡ぐ物語です。
そのため登場人物たちが次々と入れ替わりそれぞれのストーリーを繋ぎ合わせると1つのお話になるという構造をしています。
アニメ第7話は織機綺と共に谷口正樹がブギーポップに扮装し“ブギーポップごっこ”の様子が描かれました。
一方でスプーキー・Eの本来の活動の様子や衣川琴絵からみた飛鳥井仁の回想などもあり原作通り見事に再現していました。
ただどこか淡々としていて物足りないという感想を抱いてしまいます。
作中でわからなかった事などがありましたら、原作小説のネタバレ解説記事をご覧ください。
ブギーポップごっこ
織機綺の提案によって開始された“ブギーポップごっこ”は織機綺に不審な点があるものの谷口正樹は敢えて言及しません。
恋は盲目というやつですね。
作中で描写されていましたが、わかりにくかったので捕捉しておくと“ブギーポップごっこ”の目的は街に出回るドラックの回収です。
しかも回収したドラックを織機綺は直ぐに下水道に流してしまうという描写もされていたため、谷口正樹はこの点からブギーポップの真似事をするのはお金目的ではないらしいと予想しています。
また一応顔を拭いている描写がありましたが、アニメのキャラクターデザインの関係でわかりづらくなっています。
原作小説ではブギーポップは顔に黒いルージュを引いており、この“ブギーポップごっこ”でも織機綺から化粧を施されています。
スプキー・Eの使命
スプーキー・Eは統和機構より管轄としている街に薬を撒くという実験を行っています。
作中でも描写があったように、能力によって支配した端末に命令を出し、スプーキー・E自身は動かずに間接的に電話を用いて指示を飛ばしていました。
スプーキー・Eは撒いた薬を彼自身の指令で織機綺が一部を回収しているという奇妙なことを行っています。
ちなみに作中で明らかになったように織機綺も統和機構の合成人間ですが、何の特殊な能力を得られなかったため失敗作扱いされています。
そのため合成人間と人との交配実験に使われており、織機綺の悪い噂とはこの実験によるものです。
支配されてしまった衣川琴絵
末間和子に豹変してしまった飛鳥井仁の事を相談した後、彼と接触しないように言われた衣川琴絵は父の持つ不動産のペイズリーパークに訪れ想い出に浸っていました。
そんなところへスプーキー・Eが現れ、これまでの端末とは違い、彼自身の人格をコピーした特別な洗脳を施されてしまいます。
またお嬢様である衣川琴絵の資産を使って街の荒くれ共を組織しイマジネーター狩りがはじまります。
作中での特別性の洗脳を施された衣川琴絵の描写は度々スプーキー・Eの人格が垣間見え、織機綺の部屋で正体を告げるという演出がされており、少しおもしろいなと思ったところです。
凪からの忠告
霧間凪から「あんたこのところよく出かけるね」と谷口正樹に声がかけられ、「あんた強いからって調子に乗ると大怪我するって榊原先生に言われなかった?」と忠告を受けてしまいます。
そんな言葉に谷口正樹は「調子に乗っているわけじゃない。僕にだっていろいろ考えがあるんだ」と応え家を出ます。
その後喫茶店『トリスタン』で織機綺と落ち合う筈でしたが、待ち合わせ場所には衣川琴絵の姿があったのでした。
ここで織機綺と谷口正樹の“ブギーポップごっこ”は終わりを迎えてしまいます。
何も話してくれない織機綺と自分の無力に怒り谷口正樹は1人でブギーポップに扮装することを続けることにしてしまいました。
織機綺は彼女なりに谷口正樹を守ろうとして何も話せないのですが、その辺のもどかしさはアニメでは表現しづらいのかなと思ってしまいました。
谷口正樹の行動はスプーキー・Eが洗脳し行わせようとしていたことで、スプーキー・Eは見つからないブギーポップの捜索をやめて世間的にブギーポップを消してしまおうという作戦を織機綺に告げます。
ちなみにアクシスというのは原作小説では統和機構の中枢にルビとしてアクシスと振られています。
いよいよ終局へ
物語はイマジネーター狩りが決行され、谷口正樹は1人でブギーポップの扮装を続け、更にそこへスプーキー・Eの魔の手が忍び寄るという展開に差し掛かり、今後訪れるであろうイマジネーターVSスプーキー・Eという展開も近そうですね。
第7話の感想・解説は以上です。
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