ブギーポップは笑わない 2019年版アニメ 第17話 感想と解説「おや、田中志郎の様子が…!?寺月恭一郎の話をわかりやすく解説」

ブギーポップは笑わない 2019年版アニメ 第17話 感想と解説「おや、田中志郎の様子が…!?寺月恭一郎の話をわかりやすく解説」
  • 第17話「オーバードライブ 歪曲王 4」あらすじ

床下に降りられそうな入り口を見つけたという田中志郎と共に、その場所までやってきた羽原健太郎。

しかし、入り口の上には道元咲子が倒れていた。

目を覚ました咲子をどかせ、床下へと降りる羽原と志郎だったが、

そこは換気用のスペースで、歪曲王に繋がりそうなものは何もなかった。

ふいに入り口の扉が閉まり、どんな目的があるにしても歪曲の邪魔はさせないという咲子の声が聞こえてくる。

入り口の扉は固く閉ざされてしまい、戻ることができなくなった羽原たち。

そしてさらに何かが閉まる音が鳴り響き……。

TVアニメ「ブギーポップは笑わない」公式サイト より

感想「おや、田中志郎の様子が…!?寺月恭一郎の話をわかりやすく解説」

第17話の内容

第17話の物語は新刻敬と早乙女正美、歪曲王の居る世界から目覚めてしまった道元咲子とブギーポップ、ムーンテンプルの中へと招かれやっと事件に関わりをみせようとする竹田啓司、そしてムーンテンプルの最上階に辿り着いた羽原健太郎と田中志郎のそれぞれの物語が描かれていました。

 

苦労して最上階に辿り着いたにも関わらず残されていた寺月恭一郎からのビデオメッセージでは肝心の歪曲王の事については一切触れていませんでした。

 

事件は既に終局に近い展開ですが、まだもう少し続きます。

 

『オーバードライブ 歪曲王』に関しては原作小説のネタバレ解説記事がありますので、よくわからない点や原作小説に興味のある方はこちらをご覧ください。

 

 

道元咲子は何故邪魔をしたのか?

羽原健太郎と田中志郎によって起こされ、歪曲王のいる世界から目覚めてしまった道元咲子は作中で歪曲王を倒そうとする2人を閉じ込めて「邪魔はさせないわ。目的がなんであれ歪曲王の邪魔はさせない」と敵対のような行動をとっていました。

 

羽原健太郎は霧間凪の仕事を手伝ったこともあり、また田中志郎もマンティコアとの一件でこのような異常な事態をなんとかしようとすぐに動き始めることができました。

 

しかし歪曲王の見せる世界はそれ以外の人々にとっては心地よく心残りのある記憶の一部分をもう一度体験しています。

 

道元咲子は歪曲王の優しさに触れ、あの世界にずっと浸っていたいと考えてしまっていたため、起こされた後もあちらの世界へ戻ろうとムーンテンプルの中を探し回ります。

 

新刻敬と早乙女正美

早乙女正美の姿をとった歪曲王と新刻敬との対話はあまり気にしなくても良いところです。

 

何故新刻敬の歪曲王が早乙女正美なのか?という部分を考えるシーンなのですが、原作小説をシリーズ読んでいて細部まで理解していない方にとっては答えがでてもどうてもいい出来事かもしれません。

 

竹田啓司もやっと事件の中へ!?

宮下籐花の姿をとった歪曲王によって招かれて竹田啓司もムーンテンプルの中へと入ります。

 

物語は終局へと近付いていますが、彼が今回のキーパーソンとなりえるのでしょうか?

 

堂本咲子とブギーポップ

歪曲王の世界に戻る方法が見つからず諦めかけていた道元咲子はブギーポップに出会います。

 

ブギーポップのセリフはわかりにくいですが、歪曲王は不思議な世界に引き込むのではなく、人の心の中に入り込み刺激を起こす存在であるためあちらの世界であった日奈子の優しさも道元咲子の中にあると指摘します。

 

これまで罪悪感から日奈子のような優しさを無意識に絶対に出さないように道元咲子はブギーポップの指摘を受けて、避けるようなことはせずに日奈子の事件を受けれいて日奈子のように優しい人になったらいいと諭されています。

 

最上階での寺月恭一郎の話とは?

寺月恭一郎が語ったことは統和機構に処分される前に行った悪あがきの種明かしです。

 

統和機構とはどのようなシステムなのかという事を語っています。

 

ブギーポップシリーズでの進化の概念

寺月恭一郎の話は原作小説での説明を一部カットしていたためわかりにくくなっていました。

 

原作小説では進化の流れの話をしているときに「キリンの首がいきなり長くなったとか、鯨がみるみるうちに馬鹿でかくなったとしか証明できない」というセリフが含まれています。

 

進化の次の世代とは突然変異のような個体が徐々に広まっていったという訳ではなく、その変化は突然で変わりすぎていて棲み分けがすぐに起こってしまうと考えています。

 

簡単に例えるならばポケモンの進化のようなものでしょうか?

 

確かに似たところはありますが、次の世代として別物に変わってしまいます。

 

統和機構は進化がそのようなものと認識しているため、人間の次に現れる存在はどのようなものなのかということを常に探っています。

 

寺月恭一郎が伝えたかったこと

寺月恭一郎はビデオメッセージを見ている誰かに君も統和機構に狙われる価値が既にあるよと伝えたかっただけです。

 

非日常の事件に巻き込まれ、それを解決した。

 

それだけで運命的に決められた通りに動いたと考えることもでき、特殊な何か足り得ると言っています。

 

またそのような存在を意図的に作るためだけにムーンテンプルは建造されました。

 

どうせ処分される運命にあった寺月恭一郎の最後の意趣返しといったところです。

 

ユージンとは?

寺月恭一郎を処分するためビデオメッセージの最後に統和機構から派遣された合成人間ユージンが現れます。

 

現れると言っても寺月恭一郎が「やぁ君かユージン。君なら問題なく僕を消してくれる」と語り掛け、影しか映っていません。

 

2019年版の今回のテレビアニメ化ではカットされた物語、『ブギーポップ・イン・ザ・ミラー「パンドラ」』に登場する合成人間です。

 

原作既読者としては名前が挙がるだけでもユージンは結構好きな登場人物ですのでファンサービスかもしれないですね。

 

おや、田中志郎の様子が…!?

第17話通してですが、田中志郎の怪しさが描写されていました。

 

寺月恭一郎のメッセージを見た後、歪曲王の件が解決していないと焦る羽原健太郎をよそに田中志郎は状況に納得してしまいます。

 

歪曲王は様々な人の姿をとりますが共通して目に光がありません。

 

田中志郎はどちらなのでしょうか?

 

 

第17話の感想・解説は以上です。

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