ブギーポップは笑わない 2019年版アニメ 第15話 感想と解説「ゾーラギ登場がうれしい!わかりにくい本編を解説」

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第15話「オーバードライブ 歪曲王 2」あらすじ
ムーンテンプル内に鳴り響く音楽、そして人々を閉じ込めるかのように
非常用シャッターが作動し、館内の明かりが落ちる。
停電の暗がりで、パニックに陥る人々。
しかし、誰もが気がつけばムーンテンプルではない別の場所にやってきていた。
やってきた場所は人それぞれ違っていて、共通しているのは
かつて通り過ぎてきたはずの過去の続きにいるということ。
そこには自らを歪曲王と名乗る存在がいて、心から消し去ってしまいたいと願う苦しみを、
逆に金に変えるようにしなければならないと語りかけてくるのだが……。
感想「ゾーラギ登場がうれしい!わかりにくい本編を解説」
第15話の内容
第15話では橋坂静香、道元咲子、羽原健太郎と歪曲王との会話が描かれました。
歪曲王との世界と現実世界の区別がなくシーンが次々に移り変わるためわかりにくいかなと思いました。
『オーバードライブ 歪曲王』に関しては原作小説のネタバレ解説記事がありますので、よくわからない点や原作小説に興味のある方はこちらをご覧ください。
歪曲王との会話はなんなのか?
その人がやり直したいと思うほどに心の傷がついた過去を見ています。
ただし相手は顔こそ違うものの皆自身のことを歪曲王と名乗ります。
実際に夢のような世界で過去を追体験している側にもこれは夢か幻だという自覚がありますが、その場所に心が捉えられているため誘惑から抜け出すことができません。
捕捉をしておくとあの過去を追体験させる世界は歪曲王が見せる幻想の世界ではありません。
正確には歪曲王がその人の心へと入り込み傷をなぞっています。
『オーバードライブ 歪曲王』は歪曲王とは誰なのか?を推理する物語です。
橋坂静香と歪曲王の関係は?
『夜明けのブギーポップ』が既に放送されているので寺月恭一郎が統和機構の合成人間であるということはわかっているかと思います。
寺月恭一郎の役割は経済を統和機構の都合のいいように回すことです。
ただ寺月恭一郎の経済力は大きくなりすぎてしまったために処分されてしまいます。
寺月恭一郎自身もその自覚がありましたが、経済は止めようと思ってもその流れは止まらなかったため、作中での「最後にひとつ置き土産を残していくつもりだ」というセリフがありました。
合成人間は子供を作る機能がないため、寺月恭一郎は橋坂静香の子供である真の父親ではありません。
それでも寺月恭一郎に淡々と「ただし認知しろとか結婚しろとか言っても無駄だ」と橋坂静香は言われてしまい養育費を受け取ってしまいます。
一応、橋坂静香の物語でしたが、描写の仕方では違った印象を抱くかもしれませんが、絶対に自分の子供ではないのに「できちゃったの」と告げる女に真摯に対応してお金まであげてしまうという寺月恭一郎の人物像の一部が描かれていました。
堂本咲子と小学生時代の友人の日奈子
一応作中でセリフの中に状況の説明が含まれていましたが捕捉しておきます。
堂本咲子はブギーポップを探していたはずでしたが、いつの間にか田舎に帰り日奈子と再会しピクニックに向かう途中です。
堂本咲子は友人の日奈子と夏休み前に酷いことを言ってしまい、夏休みが終わったら謝ろうと考えていましたが日奈子は夏休み中に交通事故にあってしまい2度と謝ることができなかったというエピソードです。
ここで歪曲王は「だからあなたはそれを。心の中から消し去ってしまいたいと願う苦しみを黄金に変えるようにしなければならない」と目的を告げています。
また日奈子の姿をとった歪曲王はブギーポップを知っていました。
歪曲王はブギーポップを知っている人物だという伏線がありました。
羽原健太郎と霧間凪
昔の羽原健太郎のほうがかっこいいですね(笑)
羽原健太郎は企業データをハッキングしては闇で売りさばくという危ない小遣い稼ぎをしていました。
実は羽原健太郎の行動は霧間凪が追っていた事件に利用されており、それ以上は危ないというところで霧間凪が警告を発し羽原健太郎に直接お礼を言いにきたという物語です。
羽原健太郎はその後1人で危ないことをするのをやめ霧間凪の手伝いをするようになります。
また羽原健太郎と接していた歪曲王は途中で羽原健太郎が知らない早乙女正美の姿に変化します。
あの怪獣は何?
第16話以降で語られることになると思いますが、ゾーラギという怪獣です。
現実世界ではどうなっているのか?
睡眠ガスのようなもので全員が眠らされている状態に陥っています。
第15話の感想・解説は以上です。
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