ブギーポップは笑わない 2019年版アニメ 第11話 あらすじと感想「霧間凪のその後と今度は来生真希子の物語」

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第11話「夜明けのブギーポップ2」あらすじ
私立探偵を営む黒田慎平の正体、それは統和機構という
巨大な秘密組織によって作られた合成人間・スケアクロウである。
任務はMPLSの探索。MPLSとは人類を超えた能力を持つ存在のことだ。
そんな黒田のもとに、同じく統和機構の合成人間であるピジョンが任務を持って現れる。
その任務は稀代の実業家として名を知られる寺月恭一郎の身辺を調べるというもの。
もう幾度目かになるその任務に、黒田は疑問を持ちつつも、
寺月の調査を開始し、寺月がかつて寄付をしたというとある病院に目をつけるのだが……。
感想「霧間凪のその後と今度は来生真希子の物語」
第11話の内容
第11話は霧間凪のその後と入院中の担当医であった来生真希子の変貌が描かれていました。
霧間凪の病室で医療機関にはどこにもないアンプルを見つけてしまった来生真希子はその薬を他の者には誰にも告げず自宅へと持ち帰り、自宅の実験施設で薬のことを調査しラットを使って実験します。
そして薬は身体能力の向上と不死身に近い再生能力があり、来生真希子は好奇心や「この薬を誰にも知られてはならない」という衝動から自分に投与してしまいます。
そのことによって来生真希子は人の側に立つことをやめ、『恐怖喰らい(フィアグール)』という超人になってしまいます。
よくわからない点や原作小説に興味のある方はこちらをご覧ください。
来生真希子とは?
来生真希子は霧間凪が入院していた病院で精神科の医師を務めています。
しかし彼女は医師であるのにもかかわらず病院での立場が弱く、他の医師や一部の看護師たちから邪険にされています。
そのため様々な雑務や夜間の当直を任されることが多かったりします。
ただし夜間の当直をしていたことで彼女は特殊なアンプルを見つけることに成功します。
これを自分に使うことによって超人となった来生真希子は強靭な肉体と敵の弱点を探るという生存本能が発達し、相手の弱みを見抜くことができるようになりました。
最初は衝動によって人を襲ってしまっていましたが、ある程度自分のことをコントロールできるようになってからは特殊なアンプルを作った組織を意識し見つからないように配慮をしはじまます。
また自分が生き残るために自分のやっていることがおおやけにならないようにと考えるようにもなってしまいます。
アニメでは「急にベテラン看護師さんを解雇したり」と来生真希子が言い、学生は「院長先生ですか。確かにご乱心のおかげで現場は大混乱です」と会話をしていましたが、これは来生真希子がやったことです。
相手の弱点を見る能力を使い院長の弱みを握り、彼女を迫害していた看護師などを解雇させました。
インターンの学生のシーンは正体不明の連続猟奇事件というニュースを聞いても恐怖さえも見せなかった男が、蛇という言葉を聞いただけで動揺し、来生真希子が相手の恐怖を指摘し弄んでいるという事が描写されています。
獲物
強い心をもった者が恐怖したときほど来生真希子が得られる満足感は大きく、彼女は心の強い者を探し獲物としています。
この辺はインターンの学生とニュースについて語っていたシーンで説明されていました。
この獲物の中に末真和子がおり、後の末真和子の経験に繋がる事件となります。
末真和子を獲物と既に定めていますが、来生真希子は衝動に任せて連続して人を襲ってしまったため何か隠れ蓑になるものを探しぐっと自分の渇きをこらえています。
ブギーポップとの出会い
来生真希子が通常業務の精神科の診察の際に、宮下籐花とその母親がやってきました。
この時点では2人の様子をみて来生真希子は母親の言っている『二重人格』というものを信じておらず、原因は母親のほうにあると思っていました。
しかし試しに宮下籐花に二重人格を演じさせるとブギーポップが現れ、宣戦布告を受けることになってしまいます。
ちょうど診察室に流していた音楽がニュヘンベルクのマイスタージンガーに変わったときにブギーポップは現れました。
ブギーポップと言えばニュヘンベルクのマイスタージンガーなのですが、作中のセリフからブギーポップがこの音楽に触れたのはこの時が初めてだったようです。
原作小説では「―――お母さんにもお薬を出しておきましょう」という来生真希子のセリフがあり、ブギーポップという存在に気づいていながらも医師として最初に感じた通りの処置を施しています。
第11話の感想・解説は以上です。
- アニメ - ブギーポップは笑わない - 執筆者 - RYUCCA - 執筆者 - アニメ
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